
ロールスクリーンの色の選び方とは? 2つのポイントをご紹介
カーテンに比べてすっきりとした見た目が魅力のロールスクリーンは、近ごろ人気のウインドウトリートメントです。
お手頃な価格で気軽に取り入れることができるのも注目されている理由のひとつ。
また、カラーバリエーションが豊富なため、お好みのインテリアテイストや利用シーンによって使い分けることもできます。
とはいえ、昔から住宅に取り入れられていたカーテンに比べて、馴染みがないロールスクリーン。
どのような色を選べばいいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、目指すインテリアテイストや設置する部屋の種類別に色の選び方をご紹介します。
ロールスクリーンとは?

ロールスクリーンとは、パイプ型のメカに、スクリーン(生地)をロール状に巻いて開閉するウインドートリートメントです。
厚手生地とレース生地の2枚セットで設置するカーテンとは異なり、ロールスクリーンは1枚の生地で作られています。
また、カーテンは開けたときに窓の両脇にたたみ代(しろ)が出るのに対し、ロールスクリーンは上部にコンパクトに収まります。
そのすっきりとした見た目や収まりのいいコンパクトさから、カーテンに次いで人気の高いウインドートリートメントとなっています。
ロールスクリーンの色の選び方は2つ
ロールスクリーンには、色とりどりのカラーが用意されています。
ベーシックなモノトーン調から、ナチュラルなベージュ・ブラウン系、ビビットな原色カラーなど。
選ぶ楽しみがある反面、どんな色にしようか、迷ってしまうことも。
そんなときは「目指すインテリアテイスト」や「設置する部屋の目的」を踏まえると選びやすくなります。
インテリアテイストから選ぶ
はじめに、自分が目指したいインテリアのテイストをイメージしてみましょう。
ナチュラルやカジュアル、モダンやシックなど、ある程度テイストを決めておくと、その部屋に合う色の選択肢を絞れるので、スムーズにコーディネートができます。
たとえば、ナチュラルなインテリアテイストを目指す場合、ベージュやブラウン、グリーンなどのアースカラーで色をまとめると、統一感のある空間に。
モダンなインテリアテイストの場合は、モノトーン調やダークカラーを取り入れるとすっきりとした印象になります。
また、テーブルやソファなど、家具で使用されている色を取り入れるのも効果的です。
色がごちゃごちゃせず、上手にカラーコーディネートができますので、ぜひお試しください。
設置する部屋の目的から選ぶ
お部屋といっても、リビングや寝室、書斎など、お部屋ごとに使用する目的が異なります。
ロールスクリーンの色も、お部屋を使用する目的に合わせて選びましょう。
リビングを広く見せたい、プライベートな寝室だから落ち着いた色にしたい、書斎は集中できる空間にしたい、など……。
ロールスクリーンの色を決める上で、どのように過ごす場所なのかを想像してみると、色を選びやすくなります。
これらの要素をふまえた具体的な色の選び方について、さらに詳しく見ていきましょう。
インテリアテイストから選ぶ場合のポイント
まずは、インテリアテイストごとにおすすめのカラーをご紹介していきます。
今回は、ナチュラル・カジュアル・モダン・シックの、4つのテイストにフォーカスしました。
【ナチュラル】にはアースカラーを

ナチュラルなテイストのインテリアには、アースカラーを選ぶのがおすすめ。
アースカラーとは、木や土などの大地や、水や植物など自然物を表した色のことをいいます。
主に、ベージュ、ブラウン、グリーン、ブルーなどがアースカラーに分類されます。
グリーンやブルーは鮮やかな色味ではなく、少しくすんだ色味を選択することがポイントです。
なかでもイチ押しなのが、ベージュカラー。
よりナチュラルな優しい印象になります。
クッションや観葉植物などでブルーやグリーンを取り入れると、ほどよく引き締まった空間に。
【北欧】には差し色をとりいれて

北欧ならではの、遊び心のある差し色を取り入れることにより、お部屋に楽しげな雰囲気をプラスすることができます。
壁や床、天井などの大きな面積は、ホワイトやナチュラルカラーでシンプルにまとめられた北欧テイスト。
ロールスクリーンの色としておすすめなのは、ブルー、グリーン、イエローなどの自然を感じる色です。
すでに壁紙がアクセントカラーになっていたり、ソファやラグなどの大きい面積で主役カラーが決まっているときは、グレーなどの落ち着いたカラーでバランスをとるとおしゃれ上級者に。
【モダン】にはモノトーンカラーを

現代風で都会的な、無駄を省いた印象が特徴のモダンインテリアには、ロールスクリーンがよく似合います。
ブラックやグレー、ホワイトなどのモノトーンカラーがよく用いられています。
そのほか、落ち着きのあるブラウンや知的さを感じさせるネイビーなど、ダークカラーを加えることで、空間にアクセントと引き締め効果を与えます。
【エレガント】にはくすんだフェミニンカラーを

エレガントスタイルには、洗練された上品な空間を演出するホワイト・アイボリー系などの明るいカラーが用いられます。
空間にアクセントを入れる場合は、ダスティピンクやモーヴカラーなどの少しくすんだフェミニンカラーを選んでみましょう。
カラーの印象が強く、取り入れるのが難しいと感じる場合は、お部屋側にレースカーテンを掛ける「フロントレース」スタイルがおすすめ。
透けて見えるやさしいカラーに、レースカーテンの柄がふわっと浮かび上がるので、華やかさがありながらも軽やかな印象になります。
設置する部屋の種類から選ぶ場合のポイント
次に、色の選び方のポイントを部屋別にご紹介します。
「リビング」や「寝室」、「書斎」など、目的によっておすすめのカラーが異なりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【リビング】はナチュラルカラーで明るい空間に

リビングは家族団らんの空間でもあるため、インテリアは明るいカラーでまとめると、楽しく会話も弾みます。
また、リビングは家の中で最も広い空間ですので、より広々と見せるためにも、明度の高い膨張色を選びましょう。
色味は、ベージュ系やアイボリー系を取り入れることで、空間に温もりと明るさをもたらします。
リビングは来客がある場合も想定し、ナチュラルなカラーにとどめておきましょう。
空間全体が落ち着いた印象になりますよ。
階段の間仕切りとして
リビングに階段が設置されている住宅の場合、冷暖房効率を上げるために階段間仕切りを設置するケースが増えています。
天井から床までをロールスクリーンで覆うため、生地面積が大きくなります。
お部屋の面積がコンパクトな場合は、ホワイト系にすることで圧迫感を感じにくくなります。
そのほか、ちょっと個性的なカラーに挑戦して、アクセントとして設置するのも、こなれ感があります。
収納棚の目隠しとして

収納棚の目隠しとして、扉の代わりにロールスクリーンを設置するケースも。
階段間仕切り同様、圧迫感の出にくいホワイト系にしておくことで、収納棚をすっきり隠すことができます。
そのほか、収納するものに合わせてカラーをチョイスする方法も。
たとえば、お子様のおもちゃを収納する場合は、淡いピンクやブルー、明るいイエローなどを選ぶと楽しい雰囲気になります。
パントリー収納ではベージュやクリームカラーなど、収納する食品と調和する色を選ぶのがおすすめです。
【寝室】はダークカラーでリラックス空間に

寝室は一日の疲れを癒すための、リラックス空間にしたいもの。
興奮作用や神経を刺激する赤や黄色は避け、ブルーなどの寒色系や、ブラウンなどのシックな色味を選ぶようにしましょう。
布団カバーや枕などのファブリック製品と同色で合わせると、より統一感が出ます。
【書斎】は気持ちが穏やかになるカラーを

鎮静効果のあるブルーは、仕事に集中して取り組む書斎にも適した色味です。
実は、リラックス効果のあるグリーンも、ストレスを抱えやすい仕事部屋にはぴったり。
グリーンは自然を連想させる色であり、まるで観葉植物を眺めているときのような癒し効果が得られるのだとか。
パソコン作業や読書で疲れやすい目を休ませる効果も期待できます。
WEB会議の背景として
在宅勤務をすることになったけど、書斎がない!という場合は、リビングの一角などをワークスペースにしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
リビングで仕事をしているけれど、WEB会議となったときに生活感あふれる背景が映るのはちょっぴり恥ずかしい。
そんなときは、ロールスクリーンを背景にしてみてはいかがでしょうか。
普段は天井にくるくると収納しておき、会議のときだけロールスクリーンをおろせば、生活感のある部分をササっと目隠しできます。
WEB会議の背景としてロールスクリーンを使用する場合は派手なカラーは避け、部屋の壁のように見えるアイボリーやホワイト系にしておくとよいでしょう。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
ロールスクリーンは、選ぶ色によってお部屋の印象が大きく変わる、インテリアの重要なアイテムです。
さまざまなカラーラインアップがあるからこそ、さまざまなシーンにフィットしてくれます。
今回ご紹介した色の選び方を参考に、あなただけの快適な空間作りを楽しんでみてくださいね。