
アジャスターフックとは?AフックとBフックの違いや選び方をご紹介
カーテンをカーテンレールに取り付ける上で欠かせないカーテンフック。
単なる付属品と思われがちですが、カーテンの見た目や使いやすさを左右する、重要なパーツです。
中でも、広く一般的に使用されているのが、フックの高さを微調整できる「アジャスターフック」。
アジャスターフックには、カーテンレールへの掛け方によって「Aフック」「Bフック」の2つのタイプがあります。
これらはフック自体の形状が異なるのではなく、カーテンレールに引っ掛ける高さを調整した状態を指します。
とはいえ、「結局どっちを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、アジャスターフックの基本や、高さの違いによるAフックとBフックの特徴、それぞれの選び方についてをご紹介します。
アジャスターフックとは

カーテンレールにカーテンを掛けるためには、カーテンフックが必須です。
カーテンの種類やカーテンレールの形状に合わせて様々なフックがありますが、中でも一般的なのが、「アジャスターフック」。
レールに引っかけるフック部分が上下にスライドし、カーテンを掛ける高さを約1〜4cmの範囲で調整できる優れモノ。
たとえば、カーテンを掛けたあと、「もう少しだけ長く(短く)したい」というときに、フックの位置をスライドするだけで、簡単に微調整が可能です。
なお、アジャスターをスライドする位置によってアジャスターフックの呼び方が変わります。
フックの上端とカーテンの上端がほぼ同じ高さになるように調整した状態を「Aフック」、フックの上端よりもカーテンの上端が4cm高くなるように調整した状態を「Bフック」といいます。
それぞれの特徴については、のちほどご紹介します。
アジャスターフックの素材
一般的なアジャスターフックは、プラスチックで作られています。
フック部分を「カチカチ」と上下にスライドさせる調整(アジャスト)機能は、プラスチックならではの特徴。
金属製のフックでは、このようにフック位置を調整することができません。
さらに、プラスチックは金属とは異なり、錆びることがないので、湿気の多い日本に適した素材です。
アジャスターフックにおける「Aフック」「Bフック」とは
アジャスターフックには、カーテンレールへの掛け方の違いによって「Aフック」と「Bフック」の2つのタイプがあります。
どちらを選ぶかで、カーテンを掛けたときの見た目や機能性が変わります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
Aフック(レールを見せるタイプ)

Aフックは、アジャスターの位置を一番上にスライドさせた状態のフックのことをいいます。
カーテンを吊り下げたとき、フックとカーテンの上部の位置が同じ高さになるため、カーテンレールが生地に隠れずに見えるのが特徴です。
どんなカーテンレールにも対応しやすく、一般的に広く用いられています。
Bフック(レールが隠れるタイプ)

Bフックは、アジャスターの位置を一番下にスライドさせた状態のフックのことをいいます。
フックの位置よりカーテンの上部が4cm立ち上がるため、カーテンを吊り下げるとカーテンレールが隠れるのが特徴です。
カーテンレールを見せたくないときや、カーテンレールとカーテンの隙間からの光漏れが気になる際におすすめです。
ただし、カーテンレールの種類や取り付け方によってはBフックを使用できないことがあります。
どのようなときにBフックを選べばよいかを含めて、次に、アジャスターフックの選び方のポイントについて見ていきましょう。
【シーン別】Aフック・Bフックの選び方
いざカーテンを吊るそうというとき、アジャスターフックのAフックとBフック、どちらにするべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ここでは、フックを選ぶ際におさえておきたいポイントをシーン別にご紹介します。
①天井付けのカーテンレールにはAフック

カーテンレールを窓枠の天井部分、または部屋の天井に設置する方法を天井付けといいます。
天井付けのカーテンレールには、基本的にAフックを選びましょう。
Bフックを使用すると、カーテン上部が4cm立ち上がり、生地が天井やレールに接触してしまいます。
見栄えが悪いだけでなく、カーテンの開閉がスムーズに行えません。
また、生地が擦れて傷む原因にもなりますので、カーテンを長持ちさせるためにも、Bフックは避けましょう。
②装飾レールを活かすならAフック

デザイン性のあるカーテンレールは、設置するだけでインテリアのアクセントになります。
このような装飾レールを設置する場合は、レールが見えるようにカーテンを取り付けるAフックを選びましょう。
Bフックにしてしまうと、カーテン上部の生地が立ち上がり、せっかくのレールのデザインが隠れてしまいます。
③カーテンをたたんだときに美しいのはAフック

カーテンをたたんだときの美しさを重視する場合は、Aフックを選びましょう。
Bフックの場合、カーテンのヒダ山がカーテンレールに接触し、たたんだ際に前方へボリュームが生じます。
Aフックはカーテンを開けたときに上から下までヒダに沿ってたたまれ、すっきりと美しくまとまった印象を保つことができます。
④光漏れが気になる場合はBフック

カーテンとカーテンレールの間から光が漏れるのが気になる場合は、Bフックを選びましょう。
Bフックはカーテン生地の上部が立ち上がるため、レールとの隙間をカバーし、光漏れを少なくすることができます。
たとえば、寝室のようにできるだけ部屋を暗くしたい場合や、趣味の部屋でプロジェクターを使用しホームシアターを楽しみたい場合に最適です。
【簡単3STEP】アジャスターフックの差し込み~カーテンの掛け方
カーテンを購入した時は、ほとんどの場合、アジャスターフックは取り付けられた状態になっています。
しかし、洗濯をするときや、破損などでアジャスターフックを交換するときは、自分で差し込むケースがあります。
ここでは、アジャスターフックの差し込み方から、カーテンレールへの掛け方までを3ステップでご紹介します。
STEP1.アジャスターフックをカーテンの生地に差し込む

はじめに、カーテンの裏側にあるヒダ山部分にアジャスターフックを差し込みます。
ヒダ山部分には、アジャスターフック1本分の空洞が開いています。
誤って別の部分に差し込んでしまうと、カーテンの生地が破れてしまう恐れがありますので、注意しましょう。

なお、十手式フック(アジャスターフックに爪がついているタイプ)を使用するカーテンのヒダ山部分には、アジャスターフック用の空洞に加え、爪用の小さな空洞が開いています。
メインとなるフックと、爪を同時にそれぞれの空洞に同時に差し込むとスムーズです。
STEP2.フックを取り付けたカーテンをカーテンレールに掛ける

つぎに、カーテンレールにカーテンを掛けます。
カーテンレールのランナーに、フックをひとつずつ引っ掛けていきましょう。
両開きの場合はレールの中央から、片開きの場合はカーテンを開ける方から(寄せる方とは逆から)掛けていきます。
そうすることで、カーテンを開けたときに、余ったランナーが目立ちにくくなります。

STEP3.カーテンレール両端のランナーに最後のフックを掛ける

最後に、カーテンレールの両端にあるランナーにフックを引っ掛ければ、取り付け完了です。
アジャスターフックは洗濯するときに必ず外す!

アジャスターフックに限らず、洗濯をするときはカーテンフックを外しましょう。
ひとつずつ外していくのは大変ですが、このひと手間がカーテンを長持ちさせるためにも重要なポイントです。
カーテンフックをつけたまま洗濯してしまうと、洗濯中に生地が引っかかり、破れや傷みなどの原因に。
また、カーテンフックが破損して洗濯機の隙間に入り込み、故障につながる恐れもありますので、必ず外すようにしましょう。
アジャスターフックが壊れてしまったらどこで買えるの?

アジャスターフックで使用されているプラスチックは、太陽からの熱や紫外線によって、どうしても劣化してしまうもの。
カーテンの掛け替えや洗濯のタイミングで取り外そうとしたら「ぽきっ」と折れてしまうケースも少なくありません。
カーテンの製造メーカーによって、アジャスターフックの形状が若干異なります。
アジャスターフックが壊れたときには、まずカーテンを購入したお店に問い合わせてみると安心です。
そのほか、ホームセンターでも手に入る場合がありますが、形状を確認するようにしましょう。
ジアスで縫製したカーテンに適合するアジャスターフックは、JIAS ONLINEにてお買い求めいただけます。
アジャスターフックが折れてしまったり、予備を持っておきたいという方はぜひこちらの商品ページをご確認ください。
商品ページに載っているアジャスターフックが適合するかわからないときは、お気軽にスタッフまでお問い合わせください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、カーテンレールにカーテンを取り付ける上で欠かせないアジャスターフックについてご紹介しました。
カーテンを購入される際は、ぜひアジャスターフックの形状にも注目してみてくださいね。