
カーテンのヒダとは?種類ごとの特徴やおすすめシーンをご紹介
カーテンは色やデザイン、機能に注目して選ぶことが多いと思いますが、実はカーテンの「ヒダ」も、カーテンの見た目を大きく左右する重要なポイントです。
ただし、いざヒダを選ぼうとしても、どのような種類があるのか、自分がイメージしているヒダがどれなのかわからない…なんてことも。
ヒダ選びを間違えてしまうと、「オーダーカーテン特有のウェーブが出ていない」などのイメージ違いにつながる恐れもあります。
今回は主な3つのヒダをご紹介し、それぞれの特徴やメリット・デメリット、おすすめのシーンまでご紹介いたしますので、是非カーテン選びの参考にしてみてください。
カーテンのヒダとは

カーテンにおける「ヒダ」とは、カーテンの上部でぎゅっと生地をつまんで縫製した山のことです。
インテリア用語ではプリーツとも呼ばれており、ヒダがあることでカーテンに緩やかなウェーブが現れます。
つまんでいる山が3つあるものを3つ山2倍ヒダ、2つあるものは2つ山1.5倍ヒダと呼び、ひだを一切つままないフラットカーテンと呼ばれるものもあります。
ヒダの有無やその倍率によって生地の使用量が異なり、同じサイズのカーテンでも生地の使用量によって異なる印象の違いや特徴を知っておくことが重要です。
ヒダはどんな役割があるの?
カーテンにヒダをつけると生地の使用量が増えるため、費用も上がります。
とはいえ、一般的にカーテンにヒダがついているのはなぜなのでしょうか。実は見た目にも機能的にも魅力的なヒダの、主な3つの役割をご紹介します。
ウェーブを美しく見せる

ヒダを取ることでカーテンに規則正しい綺麗なウェーブ(ドレープ)が生まれます。
ヒダの倍数が大きいほど生地の山・谷が深くできるので、高級感のある仕上がりになります。
ただし、カーテンの色柄によってはヒダを取ることでそのデザインが見えづらくなり、デザイン性を損なうことがあるので要注意。
色や柄を楽しみたい場合や大きな柄の場合は、平坦なフラットカーテンにして一枚絵のように楽しむのもおすすめです。
カーテンがすっきり収まり、開閉がしやすくなる

カーテンを束ねるとき、ヒダに沿って折りたたまれていくため、スムーズに開閉ができます。
ほとんどのカーテンには形態安定加工という熱処理を行うため、ウェーブが簡単に取れることはありません。
朝晩にカーテンを閉めたり束ねることが多い窓に採用すれば、ストレスなく開閉を行うことができます。
遮光性・保温性を高める

ヒダのあるカーテンは使う生地の量が多いため、フラットカーテンに比べウェーブ(ドレープ感)もはっきり出ます。
そのため若干平面的なフラットカーテンよりも、日向がお部屋にダイレクトに差し込みにくく、朝日や西日の気になるお部屋に最適です。
また、ドレープがあることにより厚手カーテンとレースカーテンとの間に大きな空気層が作られ、保湿性もアップ。
お部屋を快適な空間にしてくれますよ。
ヒダの種類とそれぞれの特徴について
つまんでいる山の数によって3つ山2倍ヒダ・2つ山1.5倍ヒダ・フラットカーテンなどの種類があります。
それぞれのヒダ種類にはメリットとデメリットがありますので、ご自宅のカーテンを選ぶ際の参考にしてみてください。
3つ山2倍ヒダ|たっぷりとした華やかなウェーブに

3つ山2倍ヒダは、カーテンの仕上がり巾サイズの2倍量の生地を使用し、ヒダを3つの山で縫製したカーテンです。
たっぷりと生地を使用するため、ウェーブの山と谷が深くなり、高級感のある上品な仕上がりになります。
・メリット
より多くの生地を使用するため、遮光性や保温性が高まり、省エネ効果が期待できます。
また、山と谷が深くゆったりとしたプリーツでゴージャスな雰囲気になり、人目につきやすいリビングなどにおすすめ。
・デメリット
生地をたっぷりと使用する分、費用が高くなりがち。
さらに、生地量が多いとカーテンが重くなるため、大きい窓になると洗濯が大変になります。
また、ウェーブが深いので大きな柄デザインなどは堪能しにくいかもしれません。
2つ山1.5倍ヒダ|ゆるやかでカジュアルなウェーブ

2つ山1.5倍ヒダはカーテンの仕上がり巾サイズの1.5倍量の生地を使用し、ヒダを2つの山で縫製したカーテンです。
3つ山2倍ヒダに比べ生地の使用量が少なく、すっきりとしてカジュアルなイメージになります。
・メリット
生地の使用量が少なくなることから、費用を抑えることができます。
また、束ねたときのボリュームが少なく、カーテンを開けたときもすっきりと収まります。
安価でどんなインテリアにもマッチしやすいのがポイント。
・デメリット
3つ山2倍ヒダとは異なり、オーダーカーテン特有の高級感やゆったり感は出にくく、ややチープな印象になります。
また、遮光性や保温性は低くなりますので、省エネ効果を期待するならば3つ山2倍ヒダにすると良いでしょう。
フラットカーテン|ヒダを取らずすっきりとした印象に

ヒダを取らないカーテンのことをフラットカーテンと呼びます。
ヒダが無いためフラットな見た目ですっきりとした印象に。ラフで爽やかなイメージになるので、天然素材の生地などにおすすめ。
・メリット
デザインが気に入ったカーテンに採用すれば、素材感や柄を引き立たせることができます。
フラットカーテンはラフで抜け感のあるイメージになるので、最近では人気のスタイルとなっています。
・デメリット
形態安定加工をかけない場合、ヒダが無いので折りたたみづらく、カーテンを開けた時に綺麗に束ねることが難しいです。
※フラットカーテンの場合は形態安定加工をかけない場合が多いですが、ジアスでは標準でフラットカーテンにも形態安定加工を施しています。
インテリアイメージ・お部屋別のおすすめヒダ種類
自分が理想とするお部屋のインテリアイメージはありますか?
「このお部屋にはどんなヒダが合うの?」という方へ、実践編です。
カーテンのヒダにもしっかりとこだわることで雰囲気に統一感が生まれ、ワンランク上のコーディネートが叶います。
お客様を迎えるリビングや応接間に
3つ山2倍ヒダは無地のカーテンでも高級感のある見た目になるので、お客様を迎えるリビングにおすすめです。
カーテンのお仕立て方法を変更するだけで簡単におしゃれ度がアップしますよ。
またリビングは家族が集まる時間も多いため、機能面でも保温性などが高いなどのメリットのある3つ山2倍ヒダを採用すれば快適な空間に。
エレガントやクラシカルなイメージにしたい
【おすすめカーテン:JD214~JD215、JD245~JD246】
エレガント&クラシックで重厚感なイメージにしたいときは、3つ山2倍ヒダがおすすめ。
たっぷりとした生地感で華やかなイメージになります。
光沢感やクラシカルなデザインの生地を使用すればさらにゴージャスに。
カーテンを束ねるタッセルも装飾タッセルに変更することで、特別感あふれるお部屋になります。
カジュアルでラフなイメージにしたい
カジュアルでラフなイメージにしたいときは、2つ山1.5倍ヒダがおすすめです。
3つ山2倍ヒダに比べウェーブが緩やかになり、程よく柄も見えて、すっきりとした印象になります。
また、カーテンの生地の使用量が少ないため、お子様部屋など汚れて洗濯する頻度が高そうなお部屋にも採用すると良いでしょう。
柄が気に入ったカーテンを飾りたい
カーテンを掛けるというよりも、柄が気に入ったからカーテンをアートのように飾りたいという時にはフラットカーテンがおすすめです。
ヒダが無いため、大きな柄も存分に楽しむことができます。
天然素材のカーテンで爽やかなイメージしたい
ざっくりとした風合いの天然素材のカーテンは、フラットカーテンとの相性がぴったり。
ヒダを取らずに自然に揺れる緩やかなウェーブが素材そのものの柔らかさを演出してくれます。
まとめ

いかがでしたでしょうか?
カーテンの「ヒダ」と聞くと、専門用語で難しそう…と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、ちょっと理解を深めてこだわることで、お部屋のおしゃれ度がワンランクアップすること間違いなし。
それぞれのヒダの特徴やメリットなどを理解したうえで、自分がどのようなインテリアにしたいか、どのようなデザインのカーテンを選んだのか、など、総合的に見て生地を選びましょう。
ジアスのショールームでは、ヒダがどのような形状になっているのか、実物を確認することも可能です。
カーテン選びに迷ったときは是非ジアスにお問合せください。
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※ご予約制となっております。