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Eli's note from MILANO #3 『Maison et Objet (メゾン・エ・オブジェ)2022 最新レポート』

Eli's note from MILANO #3 『Maison et Objet (メゾン・エ・オブジェ)2022 最新レポート』

ミラノ在住、JIAS ONLINEインポート雑貨バイヤーのEliです。

9月はヨーロッパの新学期が始まる、スタートの季節。
ヨーロッパ各所で様々なジャンルのイベントが開催されるなか、今回はパリで行われた新シーズン最初の大きなイベント「Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)」と、「Paris Design Week(パリ・デザイン・ウィーク)」に参加してきました。

世界中から沢山のブランドやバイヤー、ジャーナリストが集結した9月のパリ。華やかな現地の最新レポートをお届けいたします!

 

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)とは

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)は、通常毎年1月と9月にパリの北側、Villepinte(ヴィルパント)で開催される、世界最高峰のインテリアとデザインの国際展示会。
住宅の世界に関わるすべての人々が一堂に会する、一大イベントです。

パリのシャルル・ド・ゴール空港からほど近い、パリ・ノール・ヴィルパント見本市会場には、毎年3,000を超えるブランドが参加し、111,000平方メートルの展示会場を埋め尽くします。
小さなメーカーから大手ブランドまでこの分野のスペシャリストが参加し、新製品を発表。
今シーズンのトレンドの方向性を決定する、まさにトレンド発信の場となります。

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)

コロナ禍でここ数年はデジタル化されたり、ヨーロッパのロックダウンで延期されたりと、しばらく緊急事態モードで行われていたMaison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)。

ついに2022年9月の回から、今まで通りの会期と規模感で開催されました。(今年は9月8日〜12日に開催)。今回は136カ国から、2500のブランドが参加、そのうち700は初参加のブランドです。
2020年の来場者数は215,000人で、今年はまだ公式に発表されていませんが、今回も世界中から多くの来場があったことは間違いなさそうです。

 

メゾン・エ・オブジェ2022 秋の見どころ

・Designer of the year (デザイナー・オブ・ザ・イヤー)

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)

最も優れたデザイナーに贈られる、デザイナー オブ ザ イヤーはメゾン・エ・オブジェの楽しみの一つです。
今シーズンは、イタリアのデザイナーで建築家のCristina Celestino(クリスティーナ・チェレスティーノ)が選出されました。

クリスティーナ・チェレスティーノは、イタリア内外でも多くのデザイン賞の受賞歴がある、最も勢いがあり活躍しているデザイナーの一人です。
2011年にAttico Designを設立。照明や家具など芸術作品のようなハンドメイドオブジェを制作しており、聡明な美意識、歴史と伝統を越えた新しいアプローチで多くの作品を発表しています。

また、Botteganove(ボッテガノヴェ)、Billiani(ビリアーニ)、Fornance Brioni(フォルナーチェ・ブリオーニ)などの家具ブランドのコンサルティングやクリエイティブディレクターなどを務め、Sergio Rossi(セルジオ・ロッシ)のミラノのフラッグシップストアや、Fendi(フェンディ)のファニチャーコレクションなど、ファッションブランドとのコラボレーションも行っています。

▼クリスティーナ・セレスティーノ氏についてさらに詳しく知りたい方は、以下のMaison et Objet公式ページをご覧下さい。
Cristina Celestino(クリスティーナ・チェレスティーノ)

 

・The Rising Talent Award(ライジング・タレント・アワード)

今回もう一つ興味深かったのは、有望な若手デザイナーをフィーチャーしたセクションで、今年はオランダから7グループのデザイナーが選出されました。

・Hanna Koiistra(ハンナ・コイストラ)
・Ruben Hoogvliet & Gijs Wouters(ルーベン・ホーフリート & ヘイス・ヴァウターズ)
・Théophile Blandet(テオフィル・ブランデ)
・Yoon Seok-Hyeon (ユン・ソクヒョン)
・Visser & Meijwaard (フィッサー & メイワード)
・Simone Post(シモーネ・ポスト)
・Sanne Terweij(サンネ・テルウェイ)

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)/Hanna Koiistra

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)/SIMONE POST

 

知的で遊びごごろ溢れる、オリジナリティのあるオランダの新しいデザインが紹介されていました。今後も、ダッチ・デザインに大注目です。

▼今回選出された7グループのデザイナーについて詳しく知りたい方は、以下のMaison et Objet公式ページをご覧下さい。
The Rising Talent Award(ライジング・タレント・アワード)

 

Pick UP!Key Word 1:鮮やかな色彩とコントラスト

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)/鮮やかな色彩とコントラスト

ここからは今回のメゾン・エ・オブジェで私が気になった、トレンドを感じるキーワードをピックアップしてご紹介。
今回の展示の中で最も印象的だったのは、トレンドセッターとして知られているエリザベス・ルリッシュとフランソワ・ベルナールが手がけた「What’s New」エリアの非常に鮮やかな色彩の表現。
今まではおうち時間が増えたことで「リラックスムード重視」の癒し系カラーが多かったように思いますが、今シーズンは力強い配色である、特に緑、青、オレンジなどの鮮やかな色合いをあえてミックスさせるような見せ方をしていました。
いくつかあった色鮮やかな展示プロジェクトの中から、特に気になった二つをご紹介します。

・COLOR POWER(カラー・パワー)By Elizabeth Leriche

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)/COLOR POWER(カラー・パワー)By Elizabeth Leriche

エリザベス・ルリッシュのキュレーションによる、展示プロジェクト「COLOR POWER(カラー・パワー)」。
ファッションの世界でもトレンドであるカラーブロッキング(2色以上の色をそれぞれのブロックに分けて使用する配色のこと)が、インテリアでも見事に表現されていました。

「今日、色彩はその強力な解毒剤として、その存在を主張しています。」
と始まるイントロダクションに掲げられていた通り、眩しいくらいに鮮やかな強い色彩。
カラー・パワーというテーマに基づき、驚くほどの大胆な配色です。
70年代辺りを彷彿とさせるような、しかし、モダニズム的なエッセンスが加わったようなインテリアコーディネートも斬新でした。
懐かしいようで新しく、非常にカラフルでユニーク。それらが全てセンス良くまとまっている感じが圧巻で、とても印象的な展示です。

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)/COLOR POWER(カラー・パワー)By Elizabeth Leriche

「色の持つ力は、周囲の暗雲に対抗するショック療法を呼び起こし、色は私たちの思考や感情、行動に影響を与える。」
という彼女の言葉通り、この鮮やかな色の展示でワクワクし、いとも簡単に明るい気持ちになったことに驚きました。
私自身ここ数年、コロナ禍などでいつも少し不安な気持ちが知らず知らずのうちに当たり前になってしまい、気づけばパワーダウンしていたように思います。まさに色彩のパワーを再認識ですね。
ナチュラルトーンになりがちだった私の家にも、まずは小物からでも鮮やかな色で彩を加えてみたいというアイデアが湧きました。

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)/COLOR POWER(カラー・パワー)By Elizabeth Leriche

 

・KALEIDOSCOPE(カレイドスコープ)By François Bernard

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)/KALEIDOSCOPE(カレイドスコープ)By François Bernard

フランソワ・ベルナールの、各ブランドから新製品を集めた展示プロジェクトも、色をテーマに紹介されていました。

「ポジティブシンキングの精神に基づき、暗い時代の気分を和らげる色使いで、万華鏡(カレイドスコープ)のような小さな喜び、Small price, Big impact!の手頃な価格の商品を中心にセレクトしています。」
とある通り、小売価格160ユーロ(およそ23,000円相当、2022年9月現在)以下の新作ギフトアイテムがピックアップされています。

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)/KALEIDOSCOPE(カレイドスコープ)By François Bernard
▲Herbarium

カラーブロック、グラデーション、モノクロカラーなど、今シーズン注目のインテリアのトーンを色やマテリアルの素材感で表現されているところが印象的でした。

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)/KALEIDOSCOPE(カレイドスコープ)By François Bernard
▲展示より一部抜粋

Pick UP!Key Word 2:環境にやさしい素材

サスティナブルやSDG’sという言葉が当たり前に知られている今、
リサイクルされたプラスチックや廃材から生まれた素材など、テクノロジーを駆使して環境問題に積極的に取り組んでいるメーカーが多くありました。

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)/環境にやさしい素材

写真左:オランダのインテリアメーカー「Zuiver(ザイファー)」がリサイクルプラスチックの椅子を展示。椅子の下には様々なプラスチックゴミを模したものと「毎年800万トンものプラスチックごみが、私たちの愛する海に捨てられていることをご存じですか?」というメッセージが添えられていました。

写真右:フランスの若手デザイナー3人が立ち上げた「Pierreplume(ピエールプリュム)」の素材。「繊維廃棄物を回収し環境を保護する」というキャッチフレーズで、衣料品などのリサイクル繊維を70%以上使用した、壁に取り付ける吸音材などを全てメイド・イン・フランスで製作しています。一見、固い石のような壁材に見えますが、触ると柔らかく、繊維から作られていることがわかります。建築家のMarie Deroudilhe(マリー・ドゥルディー)が去年パリにオープンしたAlain Ducasse(アラン・デュカス)のレストラン、Sapid(サピド)の壁に採用したことで話題に。
Pierreplume(ピエールプリュム)は今回のメゾン・エ・オブジェで革新的なスタートアップ企業に選出され、Future On Stage(フューチャー・オン・ステージ)というエリアで脚光を浴びていました。

 

Pick UP!Key Word 3:ユニークでインパクトある、美術品のようなオブジェ

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)/ユニークでインパクトある、美術品のようなオブジェ

オブジェのトレンド傾向として、美術品のようなアーティスティックなオブジェが目につきました。
どこかでみたことのあるような、ただスタイリッシュなデザインであることより「ユニークでインパクトのあるもの」が圧倒的に増えていた印象です。
見て楽しめるもの、個性があって面白いものを提案しているブランドが多く、それらの個性的なオブジェは存在感があって、まるでひとつのアート作品のよう。
ハンドメイドの伝統工芸だったり、歴史のあるブランドのロングセラー商品に新進気鋭のデザイナーのエッセンスを少し加えて進化したものなど、楽しいオブジェが沢山ありました。

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)/ユニークでインパクトある、美術品のようなオブジェ

偶然メゾン・エ・オブジェに出展していた知り合いのデザイナーから、こんな話を聞きました。
「ありきたりのものや工業製品を作ることにもうみんな疲れていて、美しい芸術作品のように心を癒すようなものを作りたいという傾向にある(個人の意見です)」
今回のオブジェの展示で感じた、万人受けしそうなものではなく「ここにしかないもの、ユニークな美術品のように愛されるオブジェ」という流れは、沢山のモノで溢れる今の時代に作り手が感じている「モノの価値」についての疑問や考えが現れていたのかもしませんね。

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)/ユニークでインパクトある、美術品のようなオブジェ

 

 

Pick UP!Key Word 4:温かみあるハンドクラフト

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)/温かみあるハンドクラフト

今回、クラフトの展示スペースが賑わっていました。ハンドクラフトの作品を展示しているエリアには、工業製品にはない温かみのあるプロダクトが並んでいます。
どのようなコンセプトでものづくりをしているのかなど、世界中の作家と直接対面で話を聞ける貴重な経験もでき、素敵な作家さんたちとの出会いがありました。

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)/温かみあるハンドクラフト

一項前のKey Word 3の部分とも共通しますが、やはりユニークさという部分が大きな魅力で、全く同じものが他にないものの個性と、ハンドクラフトで大切に作られている感じがとてもいとおしく、人々を惹きつけているように思います。

 

 

展示会場の外へ出て、芸術の秋を探索する「Paris Design Week(パリ・デザイン・ウィーク)」

Paris Design Week(パリ・デザイン・ウィーク)

メゾン・エ・オブジェの開催期間と同じ時期に開催される、「Paris Design Week(パリ・デザイン・ウィーク)」。
パリ市内のホテルや美術館・ギャラリーやショップなど、様々な場所でデザイン性豊かな商品が発表される、パリの街全体がアートとなるイベントです。

今回は2022年9月8日〜17日まで、324カ所でイベントが行われました。
イベントの内容はアートのインスタレーションのようなものや、家具メーカーの新作コレクション発表など様々。
この時期にしか入れないようなお屋敷で展示があったり、歴史あるクラシックな博物館の中庭にコンテンポラリーな展示がされたりと、普段と少し違うパリの風景を楽しめるのも醍醐味です。

Paris Design Week(パリ・デザイン・ウィーク)
▲フランスのオークションハウスArtcurial(アールキュリアル)のDesign Brésilien(デザイン・ブラジリアン)という、ブラジルの偉大な作家の作品を集めたエキシビジョン。
Hotel Marcel Dassault(ホテル・マルセル・ダッソー)にて。

本レポートでは、Monnaie de Paris(モネ・ド・パリ)パリ造幣局の展示をピックアップ。
このパリ造幣局は、864年にシャルル2世により創設された歴史的建造物としてとても価値のある建物で、普段も貨幣博物館として一般に公開されています。

そんな歴史のあるパリ造幣局に、ビニール製の金色の噴水のインスタレーションがありました。
このビニールの噴水は所謂子ども用のビニールプールのような素材でできており、それが造幣局の前に置かれているという格式と柔軟さのコントラストにユーモアを感じる、とてもウィットに富んだ楽しい展示でした。
思わず、ローマのトレヴィの泉のように、願い事をしながら小銭を投げ入れてしまいました!

Paris Design Week(パリ・デザイン・ウィーク)

 

 

おわりに

Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)

今回は、ヨーロッパ最大のデザインイベントの一つ、Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)のレポートをさせていただきました。ここで出会ったカラフルな雑貨たちがJIAS ONLINEに登場する日も近いと思いますので、どうぞお楽しみに!

 

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