- Eli's note from MILANO
Eli’s note from MILANO#23「パリの雑貨屋さん」
パリには素敵なお店がたくさんあるので、インテリア好きの方は必見です。また、パリ旅行のお土産選びの参考になればとも思っています。
日本人は会話の中で「へぇー」「うんうん」などの相づちをよく使いますが、私もイタリア語で会話していると、話に夢中になるあまり、つい日本語の相づちを使ってしまいます。するとイタリア人は面白がり、「不思議な音をよく出すけど、どういう意味なの?」と聞かれることがあります。
私もイタリア語を学び始めた頃、イタリア人独特の相づちや表現が新鮮で、非常に興味を持ったことを思い出します。
今回は、イタリアの日常生活のなかでよく使われるイタリア語の相づちや表現をご紹介します。
さて、最近日本のニュースを見ていると、「外国人観光客の増加」というワードをよく耳にします。
実際、身近なイタリア人の友人からも、最近日本へ旅行したという話をよく聞くようになりました。
旅行の理由は、「日本の桜を見るのが夢だった」、「円安の影響もあって、以前より旅行しやすい印象になった」など様々ですが、軒並み「日本が大好きになった」とのコメントで、良い印象を持ってくれていました。日本の文化や食べ物をはじめ、街の安全さや清潔さについても、感心してくれているようです。
私はとても誇らしく嬉しい気持ちで、それらの話を聞いていました。
そんな中、興味深い感想を語ってくれた人がいました。
「日本に行ったら、道にゴミ一つ落ちていなかった。素晴らしい、日本の街はとても清潔だね。しかし、家の中はあまりキレイじゃないね」
私はこのコメントに驚きました。日本の道にはゴミが落ちていませんし、公共のトイレだって清掃が行き届いていて、気持ちよく利用できます。家の中でも、日本人は靴を脱いで生活しており、世界でもトップクラスのキレイ好きだと思っていたのです。
「どうしてそう思ったのだろう?」という大きな疑問が湧いてきたので、私なりに、この理由をよく考えてみました。
そうすると、家の中の「キレイさ」にも文化の違いがあることが見えてきたので、今回はイタリア人の家の中についてご紹介します。
みなさん、こんにちは。ミラノ在住、インポート雑貨バイヤーのEliです。 日本はもうすぐゴールデンウィークですね、みなさんはもう旅行の予定を立てていますか?長期休みを利用して、イタリア旅行なんていかがでしょうか。 イタリアには、個性あふれる観光都市がたくさんあります。ローマ、ヴェネチア、フィレンツェをはじめ、他にも魅力的な場所であふれています。ユネスコの世界遺産に登録されている場所が、世界で一番多いイタリア。その数は59件にものぼります(2023年のデータによる)。 さて、今回は、イタリア旅行で知っておきたい12の豆知識をお届けします。日本とは歴史も文化も異なる国、イタリア。知っておくと、きっと旅のお役に立つことと思います。イタリア旅行に行った際には、ぜひ活用してみてくださいね。 ①入店時は笑顔で挨拶 初めて入るお店でお買い物をする場合、日本だときちんと挨拶せずに「どうも」という言葉や会釈で済ませてしまいますよね。日本であれば、問題ないことも多いと思います。しかし、イタリアではきちんと挨拶しないと、相手に対して失礼にあたります。じつは、日本で当たり前のように行われている会釈も、イタリア人にとっては不自然に映るようです。以前、イタリア人の友人に「日本人って突然頭をガクッと下げるから不思議」と言われたことがあります。イタリアでお店に入るときは、必ず「ボンジョルノ(こんにちはの意味)」と声をかけましょう。友人の家に入るときの「お邪魔します」に近い感覚です。できれば笑顔で、目を見て挨拶してくださいね! ②ピザは一人一枚が当たり前 イタリアではピザはシェアするものではなく、一人一枚が基本です。私も初めてイタリアに来たときにとても驚きました。また、日本ではピザは6〜8等分に切れ目が入っていて、それを手で食べますよね。じつはこれ、アメリカ式なのだとか。イタリアでは、ナイフとフォークを使った食べ方が一般的です。私はイタリアに引っ越した当初、大きなピザを「全部一人で食べられるわけがない」と思っていました。しかし、今では当たり前のように1人で完食しています。 ③パスタやリゾットはフォークで食べる 日本では、パスタを食べるときはフォークとスプーン、リゾットを食べるときはスプーンを使う方が多いように思います。しかしながら、イタリアではパスタもリゾットもフォークで食べます。ついスプーンを使いたくなるかと思いますが、イタリアのレストランではフォークのみにトライしてみてはいかがでしょうか。また、パスタをすするときに音を立てることは、マナー違反になりますのでお気をつけください。 ④定番の朝食は「ブリオッシュとカフェ」 イタリアの朝食は、ブリオッシュとカフェが一般的です。ブリオッシュとは甘いクロワッサンで、カフェとはエスプレッソのこと。ブリオッシュと一緒にカフェラテやカプチーノなど、好きなカフェをいただきます。 朝食は近所のカフェのカウンターで立ったまま朝食をとって、手早く済ませる人を多く見かけます。イタリアはランチやディナーの量が多く、品数も豊富です。そう考えると、朝食に時間をかけないイタリアの習慣には納得ですよね。イタリアに来たら、朝食は手早く済ませ、ランチやディナーを思い切り楽しみましょう。 ⑤コーヒーとはエスプレッソのこと 日本では「コーヒー=ブレンドコーヒー」の印象がありますが、イタリアでは「コーヒー=エスプレッソ」です。また、コーヒーのことは一般的に「カフェ」と呼びます。 日本でよく飲んでいるアメリカンコーヒーを飲みたいときは「カフェ・アメリカーノ」とオーダーしてください。ブレンドコーヒーはオーダーできない場合も多いのでご注意くださいね。ちなみに、「カフェ・アメリカーノ」とは、エスプレッソにお湯を加えたものです。お店では、その状態で出してくれることもありますが、エスプレッソとお湯が別々なことも。その場合は、自分で好きな分だけお湯を加えましょう。 ⑥アイスコーヒーの代わりはカフェ・シェケラート 日差しが強い日にはアイスコーヒーが飲みたくなりますよね。しかし、イタリアにはいわゆるアイスコーヒーと呼ばれるドリンクがありません。そんなときは、「カフェ・シェケラート」をオーダーしましょう。エスプレッソと氷、甘いシロップをシェーカーでシェイクして、冷たいカフェドリンクを作ってくれます。また、カフェ・シェケラートにリキュールを入れてアルコールを楽しむ方もいます。アルコール抜きやシロップ抜きもお願いできるので、お好みでオーダーしてみてくださいね。 ⑦食後にカプチーノは飲まない イタリアでは、食後に牛乳が入っているカプチーノなどのカフェは飲みません。お腹いっぱい食事した後に、たっぷりミルクが入っているカフェは重い(消化しづらい)と感じるためです。レストランで食後にカプチーノをオーダーすると、驚かれます。「まだカプチーノがお腹に入る余裕があるの?」「食事が美味しくなかったのかな?」などと思ってしまうレストランの方もいるようです。カプチーノなどの牛乳入りカフェは、朝食や、おやつ時間に楽しむのがオススメです。 イタリアでは、食後のコーヒーといえば、エスプレッソが一般的。エスプレッソが苦手な場合は、マキアート(エスプレッソに少量のフォームドミルクを加えたもの)を頼みましょう。多くのレストランでは、一通り食事が終わると「カフェはいかがですか?」と聞かれます。コーヒーが苦手な場合はもちろん無理しないでくださいね。 ⑧イタリアの夕食は20時以降 イタリアの夕食は日本に比べて少し遅い時間です。レストランの夜のオープンは、早くて19:30、ほとんどが20:00です。レストランにいく予定を立てる際は、事前に下調べしておくと安心ですね。 ⑨夕食前はアペリティーボで小腹を満たす 夕食の時間が少し遅めのイタリア。夕食前に小腹が空いたときは、「アペリティーボ」で小腹を満たします。「アペリティーボ」とは、いわゆる「アペリティフ=食前酒」のことで、レストランで飲み物をオーダーすると軽いおつまみがついてきます。日本で言う「ハッピーアワー」に近いでしょうか。アペリティーボは18時から20時ごろまで行っているお店が多いように思います。仕事を終えて、ディナー前にアペリティーボで一杯飲むのもおすすめですよ。 ⑩イタリアにはコンビニエンスストアがない 都市によりますが、イタリアにも世界で展開しているお店は割と多くあります。ただし、コンビニエンスストアがありません。24時間営業しているスーパーマーケットはわずか、ほぼないと思っていた方が良いでしょう。また、基本的には専門店が多いので、なんでも揃っている百貨店のような店も少なめです。「現地で買えばいいや」と思って必要なものを持っていかないと、手に入れるのに苦労することがあるので、ご注意ください。 ⑪サングラスがあると良い イタリアは太陽の国と呼ばれるだけあって、春から秋にかけて非常に日差しが強く降り注ぎます。真冬以外は、外出する際にサングラスがあると便利ですよ。 ⑫ジェラートがとても美味しい 最後に、イタリアに行かれることがあれば、ぜひジェラート(アイスクリーム)を召し上がってください。暑い日は、ジェラート屋さんの前にちょっとした行列ができます。そんなお店を見つけたら、ぜひ入ってみましょう。私のおすすめは、Artigianale(アルティジャナーレ)とうたっているお店です。アルティジャナーレとは、「職人の」という意味で、職人のジェラートや手作りジェラートという意味です。アルティジャナーレのジェラートは、厳選された素材が使われていたり、めずらしいフレーバーがあったり、そのお店でしか味わえない個性が魅力です。 お店に入ったら、カップかコーンのどちらかを選んで好きなフレーバーをチョイスしてください。お店によりますが、だいたい2種類のフレーバーがミニマムで、そこから一つフレーバーを追加するごとに値段が変わっていきます。お好みのジェラートをオーダーしたら、そのまま街に出て食べ歩き、これがイタリア風です。きっと旅の良い思い出になりますよ! まとめ 今回は、イタリア旅行で知っておくと役立つ「豆知識」をご紹介しました。これらは私がイタリアに住みはじめた当初、驚きとおもしろさを感じた部分でもあります。イタリアは長い歴史の中で培われてきた文化や風習が多く残っており、今でも日々新しい発見があります。これからもときどき、生活者目線で感じるユニークな習慣などをご紹介できたらと思っています。 では、また次回!