Eli's note from MILANO#24「イタリアの新鮮なオリーブオイルを楽しむ季節」
みなさん、こんにちは!
イタリア・ミラノ在住、インポート雑貨バイヤーのEliです。
イタリアの11月といえば、「オリーブオイル」の季節。
ちょうどこの時期、イタリアの各地ではオリーブの収穫がピークを迎え、搾りたてのオリーブオイルが市場に並びます。
新鮮なオリーブオイルには、フルーティーで鮮やかな風味があります。
私もイタリアに住んでからは、オリーブオイルの虜になってしまいました。
毎年11月頃になると、今年一番の風味を求めて、いろいろなオリーブオイルを試しています。
今回は、イタリアのオリーブオイル文化や、新鮮なオリーブオイルを楽しむポイントを紹介します。
イタリアのオリーブオイル
イタリアは、オリーブオイルの生産量としてはスペインとギリシャに次いで世界第3位。
イタリア全土で多種多様な品種のオリーブが栽培されており、それぞれの地域ごとに異なる風味や香りを楽しむことができます。
オリーブオイルの収穫と搾油の流れ
オリーブの収穫は、地域によって差はありますが、おおむね10月から11月にかけて行われます。
手摘みで丁寧に収穫されたオリーブは、すぐに圧搾されることでフレッシュなオイルが抽出されます。
このようにつくられたオリーブオイルは、「オーリオ・ヌオーヴォ(Olio Nuovo)」や「ノヴェッロ(Novello)」と呼ばれています。
・オーリオ・ヌオーヴォ(Olio Nuovo):オーリオはオイルのことで、ヌオーヴォは、初物のことをいいます。
・ノヴェッロ(Novello):その年に収穫・搾油したての親油のことをいいます。
イタリアでは、11月になると各地でオリーブの収穫祭が開催され、この新オリーブオイルの解禁を祝います。
ノヴェッロ(新オリーブオイル)の特徴と楽しみ方
ノヴェッロは、通常のエクストラバージンオリーブオイルと比べて、よりフルーティーでフレッシュながらも、わずかな苦味と辛味をもつことが特徴。
また、グリーンの色合いも美しく、見た目から食欲をそそります。
ノヴェッロを存分に楽しむための、おすすめの活用方法を3つご紹介します。
ノヴェッロの楽しみ方
楽しみ方1|パンにそのままつけて
ノヴェッロのフレッシュな風味を楽しむには、まずはシンプルに、パンにかけるのが一番。
トーストしたパンにたっぷりかけて、少しの塩を振りかけるだけで、素材の良さを最大限に引き出すことができます。
楽しみ方2|サラダのドレッシングとして
グリーンサラダやカプレーゼに新鮮なノヴェッロをかけることで、野菜の甘みを一段と感じることができます。
特に、レタスやルッコラ、トマトなどのシンプルな生野菜サラダとの相性は抜群!
楽しみ方3|シンプルなパスタに
ニンニクと一緒にオリーブオイルを軽く炒め、パスタに絡めるだけで、オリーブオイルの豊かな風味を楽しむことができます。
さらに、トリュフやポルチーニ茸と合わせると、秋冬の味覚を存分に味わえるごちそうパスタに大変身。
オリーブオイルとニンニクをベースにすれば、どんな具材を合わせても美味しいパスタになるので、万能な食材です。
イタリアの地域ごとのオリーブオイルの違い
イタリア各地で栽培されるオリーブには、それぞれ特有の風味があり、地域ごとに異なるオリーブオイルを楽しむことができます。
ここでは有名な産地ごとに、オリーブオイルの特徴について簡単に解説します。
トスカーナ地方
トスカーナ産のオリーブオイルは、しっかりとしたコクとフルーティーさがあります。
ピリッとした少しの辛味と苦味があり、肉料理やパンにつけて味わうのがおすすめです。
プーリア地方
プーリアはイタリア最大のオリーブオイル生産地で、まろやかでフルーティーなオイルが多くつくられています。
サラダや魚料理に使うと、その軽やかな風味が料理を引き立てます。
シチリア地方
シチリアのオリーブオイルは、ハーブやトマトのようなすっきりとした香りが特徴で、少しスパイシーな風味を持っています。
香りが高く、パスタやピザ、グリル野菜に合わせると、その風味が際立ちます。
日本での新オリーブオイルの選び方と楽しみ方
11月に収穫されたイタリアの新オリーブオイルは、日本でも11月から12月にかけて輸入品が手に入るかと思います。
お店で見かけた際はぜひお手に取って、オリーブ特有のフレッシュな風味を試してみてはいかがでしょうか。
良質なオイルを選ぶ際のポイントを3つ、ご紹介します。
新オリーブオイルの選び方
1.エクストラバージンオイルを選ぶ
フレッシュで香り高いオリーブオイルを楽しむには、エクストラバージンの表記があるものを選びましょう。
エクストラバージンオイルとは、バージンオイル(一番搾り)のうち、酸度が0.8%以下の特に良質なものをいいます。
オリーブの実に含まれる天然成分がそのまま活かされているので、オリーブ特有の香りや味わいが強いオイルです。
2.収穫時期に注目
ボトルに収穫時期が明記されているものを選ぶと、そのオイルの鮮度がわかります。
よりフレッシュな風味を味わうためにも、できるだけ新しい収穫時期のオイルを選びましょう。
3.オイルの色をチェック
新鮮なオリーブオイルの多くは、緑がかった美しい色をしています。
オリーブオイルが透明なボトルに入っているときは、オイルそのものの色を確認して選びましょう。
*オリーブオイルは光に弱いため、黒や緑色、茶色など、色の濃いボトル(遮光瓶)に入っていることが多く、色の確認ができないことがあります。
その場合は収穫時期をチェックし、なるべく鮮度の高いオイルを選ぶようにしましょう。
日本での楽しみ方
新鮮なオリーブオイルを和食に
オリーブオイルは洋食だけでなく、じつは、和食にも相性は抜群です。
お刺身に少量のオリーブオイルをかけたり、温野菜にドレッシング代わりに使用することで、素材の風味が引き立ちます。
ちなみに、香りの高いオリーブオイルと鮮度の高いお醤油の組み合わせは、とてもよく合います。
私は秋になると、季節の野菜を蒸して、少しの塩とオリーブオイルだけで食べています。
普段は脇役になりがちな蒸し野菜も、香り高いオリーブオイルをまとうだけで、素敵な前菜に変身します。
ICHENDORFのオリーブオイルボトルと合わせて使ってみては
美味しくて良質なオリーブオイルを見つけたら、気軽に食卓に取り入れたいですよね。
でも、買ってそのままのオリーブオイルボトルはサイズが大きく、テーブルに置くにはちょっと不恰好なことも。
また、大きなボトルは重量があるため扱いづらく、注ぎ口から大量のオイルが出てしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時は、ICHENDORFのRINGSオリーブオイルボトルがおすすめです。
透明でシンプルながらも、ユニークなデザインと使いやすさを兼ね備えています。
「RINGS」という名の通り、リングをはめ込んだようなフォルムが特徴的です。
このオリーブオイルボトルに詰め替えて、普段使いの調味料として食卓に加えてみてはいかがでしょうか。
オイルを注ぎ入れると、くっきりと立体的に形が現れ、まるでオブジェのような佇まいに。
また、蓋を取る手間がなくサッと使えるのもうれしいポイント。
注ぎ口からはオイルが一定量で出るようになっており、ドバっと出てくる心配がありません。
気軽に使いたいからこそ、「使い勝手の良さ」は、意外と大事なポイントですよね!
オリーブオイルは、料理好きの人はもちろん、あまり料理をしない人でも使いやすく、家にあると重宝するのではないでしょうか。
ICHENDORFのRINGSオリーブオイルボトルと、新鮮なオリーブオイルをセットでプレゼントしてみるのもおすすめです。
素敵なギフトとして、きっと喜ばれると思います!
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まとめ
イタリアの食卓に欠かせないオリーブオイル。
秋になるとイタリア中の人々が、今年の新オリーブオイルを心待ちにしています。
フレッシュなオリーブオイルの風味は、この時期ならではの贅沢。
日本でもイタリアのオリーブオイルを取り入れて、秋の味覚を楽しんでみてはいかがでしょうか。