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海辺で休憩

Eli’s note from MILANO #10『オーブンで焼かれるような夏?イタリアの暑さ対策』

こんにちは!
ミラノ在住、インポート雑貨バイヤーのEliです。

そろそろ夏本番、暑い季節がやってきましたね。
日本も連日、危険な暑さだというニュースを目にしますが、夏バテなどされていないでしょうか。

ヨーロッパも熱波の影響で記録的な暑さと言われており、ミラノも猛暑がはじまっています。
日本でも暑さに関する警報が出ている地域もあるようですね。イタリアも首都ローマやフィレンツェなどの都市で警報が発令されており、今年も厳しい暑さになりそうです。

プール

皆さんも様々な暑さ対策をされているかと思いますが、イタリアと日本では暑さのしのぎ方が少し違います。(そもそも生活様式や気候が違うので当然なのですが!)
今回はそこに注目して、「イタリアの夏の暑さ対策」をご紹介。
熱中症には注意して、暑い夏を乗り切っていきましょう!

 

湿度は低いイタリアの夏

夕暮れのシーサイド

日本の湿度の高い蒸し暑さに比べて、イタリアの夏はそこまで湿度があるわけではないので、少し暑さの種類が違います。
イタリアの夏は湿度は低いものの、日差しは非常に強いので、ジリジリとオーブンで焼かれるような暑さと表現されます。


エアコンのない住宅が、まだまだたくさんある!

古い建物の外観

まず、大前提としてイタリアは、一般家庭のエアコンの普及率が日本に比べて非常に低いです。
何故なら、築200〜300年の古い建物が多く残っており、それらの建物は現在も普通に使われているから。
歴史的な景観を守っているイタリア(特に旧市街などの歴史地区)では、外観に関する規制も多く、エアコンの室外機を設置できないのです。

例えば、私が住んでいる場所は歴史地区ではありませんが、築100年以上の古い建物なので、エアコンの室外機を設置するような構造になっていません。
石造りの古い建物は外壁が結構分厚く(私の家は20-30cmくらいあります)、外壁に穴をあけるのも困難。
このように、住んでいる家が古くからある建物でエアコンが付けられない!というのは私の家が珍しいわけではなく、ごく一般的な話なのです。


シンプルで昔ながらの方法が主流!イタリアの暑さ対策7つ

太陽と温度計

とはいえ、暑いことには変わりはないイタリアの夏。
エアコンの設置が難しいなら、どのように暑さをしのいでいるのでしょうか。
あわせてその他の暑さ対策もご紹介します!

 

・夏のイタリアで大活躍!置き型クーラー「Pinguino(ペンギン)」

ペンギンたち

多くの家庭では、Pinguino(ペンギン)と呼ばれる、置き型のクーラーや、扇風機などでどうにか暑さをしのいでいます。
ペンギンは、室外機の代わりに窓を少し開けて暑い空気を屋外に排出するため、部屋を完全に冷やすのは普通のクーラーより難しいです。
しかし、ここ数年は日本と同じくイタリアも記録的な猛暑なので、ペンギンも大人気で品切れ状態になっていました。

置き型クーラー

(写真)こちらがペンギンと呼ばれる、置き型のクーラーになります。
室外機の代わりに背面のホースから熱い空気を排出するので、窓や扉を少しあけておかなければならず、ちょっと暑いです。

 

・直射日光を家に入れない、昔からの工夫「ペルシアーナ」

このように心もとないエアコン事情があるため、日差しが強いイタリアでは、ギラギラの太陽が昇っている時間帯は「ペルシアーナ」と呼ばれるシャッターを閉めて日光を遮断します。

伝統的なイタリアの建物には、ほとんどペルシアーナが設置されています。

ペルシア―ナ付の建物

朝・晩の涼しい時間には窓を全開にし、フレッシュで涼しい空気を存分に家に取り込みます。
そして日中の日差しが強い暑い時間帯はペルシアーナを閉めて太陽光を遮断し、朝晩に取り入れた涼しい空気を家の中にキープして過ごすのです。
したがって夏の日中は、家の中は基本的に薄暗い感じで生活しています。

 

・暑さを避けて効率よく仕事をする「シエスタ」

海山空

シエスタとは、ラテン語由来の「昼寝」という言葉で知られていますね。
イタリアではシエスタという言葉は使いませんが、昼間の暑い時間帯に、休憩や昼寝を取る習慣があります。
特に南部の地域では、午後の暑さを避けるために、長めの昼休みと昼寝をすることが多いようです。
イタリアは地中海性気候で、夏には気温が上昇し、非常に暑くなる傾向があるため、お昼休憩は暑さを避けるために重要な慣習となっています。

休憩スペース

一般的に、昼休みの時間は午後1時から午後4時までの間に行われます。
この時間帯は気温が最も高くなることが多いため、多くのイタリア人はこの時間を利用して休息を取ったり、家に戻って涼しい室内で過ごしたりします。

長い昼休みや昼寝と聞くと、ちょっとなまけてるんじゃないかと感じてしまいますが、そういうわけではなく。
最も日差しの強い時間帯を避けて、効率よく仕事をするという習慣なのです。朝は早く、夜は遅くまで働くので、1日の労働時間は変わりません。

クーラーが万全に完備されていない商店や工場で、ランチ後の満腹時に暑さの中でぼーっとしながら働くよりも、しっかり休んで少し涼しくなった時間帯に活動する方が効率が良い。
正午過ぎ〜早めの午後の時間帯の日差しはやはり刺さるような強さなので、街を歩いている人も少なく、理にかなっているなと思います。

 

・万国共通!暑い時には、冷たい食べ物。

レストランでは、サラダやカルパッチョ、冷製パスタなど、軽めの冷たいメニューが夏は増えます。

煮込んだお肉よりさっぱり系のお魚なども多くなり、赤ワインよりは冷えたスパークリングワインや白ワイン!といったように、暑い時は万国共通で涼しげなものが好まれますね。

ワインとカルパッチョ

一般的にイタリア料理は香辛料などをあまり使わないので、日本を含むアジアでよくある「暑い夏にこそ香辛料をたっぷり使った激辛料理を汗をかきながら食べる!」というアイデアはありません。

ブリオッシュ・コン・ジェラート

冷たいジェラートや、グラニータと呼ばれるかき氷などを食べて、暑い時には冷たいものを積極的に食べて涼みます。

イタリアの南の島、シチリア島の夏の朝食で有名なのは、ブリオッシュと呼ばれるパンにジェラートを挟んで食べる「ブリオッシュ・コン・ジェラート」。暑い時にはとにかく冷たいものを食べる習慣があります。


・日焼けも気にしない!涼しげな服装

飲み物を持って休憩する女性

冒頭でも説明しましたが、イタリアの夏は日本の夏のように湿度が高くて汗だくになる感じと少し違うので、テック素材というよりコットンや麻などの通気性の良い薄めの素材を使った服装をしている人が多いです。

また、日焼けに対する感覚が日本と少し違うのも特徴。
基本的に多少の日焼けは健康的という風に考えている人が多いので、肌を覆い隠すことはせず、暑い時はノースリーブにショートパンツなど、涼しげな服装で過ごします。

ラフな服装の人が行き交う

日本で暮らしていると屋外は暑いけれど、屋内の商業施設やオフィスに入れば冷房がしっかり入っていて、ちょっと寒いということがあるので、夏でもちょっと上着などが欲しいこともありますよね。
しかしイタリアでは、キンキンに冷えている屋内はあまりないので、夏は夏らしく。いつでも涼しいライトな服装をしています。

日本からイタリアに引っ越した当初は、みんなずいぶん露出の高い服を着ているなあと驚きましたが、
今ではライトな服装じゃないと、シンプルに過ごしづらいということがわかりました。

 

・サングラスは必須、でも日傘は使わない。

サングラスをかけた女性たち

日差しが強いので、日本に比べてサングラスをしている人が多いです。
一方、日傘やうちわ、扇子はほとんど使われていません。
日傘を使って歩いたら、ちょっと周りの人が驚くのではないかというくらい、悪目立ちするような感じです。

日本のようにひんやりグッズのようなものも販売されていません。
私は以前、日本でひんやりグッズや扇子を買って友人にプレゼントしたことがあるのですが、面白がってはくれましたが、その後誰も使ってくれませんでした...。

ハンディファン

日差しは強いけれど乾燥気味なので、汗だくになるという感じではないイタリアの夏。
そのため、日本の湿度が高い暑さに対応して開発されたひんやりグッズは、あまり効果がないのかもしれないと思いました。

 

まとめ

海辺

イタリアではクーラーが苦手という人も結構いたりするので、新しいものを取り入れるより、シンプルで昔ながらの方法での暑さ対策が主流のようです。

冷房などの設備がない場所も多いため、暑くてもキンキンに冷えたコンビニに入ることはできず...なるべく身体を温めないということが習慣になっているように思います。
強い日差しで焼かれるような暑さに晒された場合、身体にこもった熱を簡単にリリースする方法がないのです。(水を浴びるなどの方法になりますね。)

暑い時間帯は日陰で休み、冷たいものを食べて、通気性の良い服を着る。
なるべく暑さを溜めないようにして、過ごすイタリアの夏。
気温としては日本と同じくらいなのですが、暑さの種類が違うので、この違いが面白いなと思いながら生活しています。

ここから夏本番、そして暑い暑いと言いながらも、楽しいイベントも盛りだくさん。
皆さんも素敵な夏をお過ごしください!

ではまた夏の終わり頃に。

 

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