
和室にカーテンをつけるメリットや選び方のポイント
和室の窓まわりといえば、障子を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
障子からこぼれるやわらかな光は、心をふっとほぐしてくれるような落ち着きがあり、伝統的な和室ならではの魅力が感じられます。
とはいえ、障子は破れやすく、定期的な貼り替えが必要になるため、メンテナンスが面倒に感じることも。家族構成やライフスタイルに合わせて、障子以外の選択肢もあると安心ですよね。
最近は、お手入れのしやすさや機能面から、和室にカーテンを取り入れるご家庭が増えています。
今回は、和室にカーテンを取り入れるメリットや、和室に合うカーテンの選び方、おすすめのカーテンコーディネートまで、詳しくご紹介します。
和室で過ごす時間がより快適で豊かなものになるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。
和室にカーテンを取り入れるメリット
和室の窓には障子が定番ですが、実は、カーテンにすることで得られるさまざまなメリットがあります。
メリット① お手入れがしやすく、実用性が高い

カーテンは、障子に比べてお手入れがしやすく、実用性が高い点が大きな魅力です。
障子は、和紙のあたたかみや、古き良き和の風情が素敵ですが、破れたり変色したりしやすい一面もあります。特に、小さなお子様やペットがいるご家庭では、頻繁な張り替えが必要になることも。
一方で、カーテンは簡単に破れる心配がなく、汚れても自宅で洗えるものがほとんどです。外して洗濯機に入れるだけなので、いつでも清潔さを保つことができます。
メリット② 光やプライバシーを自在にコントロールできる

カーテンは、ドレープカーテンとレースカーテンを二重にかけることで、光の量やプライバシーを自在にコントロールできます。
例えば、日差しが強いときは、レースカーテンを閉めて光を和らげつつ、部屋の明るさを保てます。また、お部屋を暗くしたいときは、ドレープカーテンを閉めて光をシャットアウト。
外からの視線が気になる場合でも、カーテンの開閉具合を調整するだけで、プライバシーをしっかり守れます。
障子は光を通すので、季節や時間によってはまぶしさを感じたり、夜には室内の様子が見えてしまったりすることがありますが、カーテンならそうした心配もありません。
メリット③豊富な機能で暮らしを快適に

カーテンには、暮らしを快適にしてくれるさまざまな機能があります。
●遮光機能・・・外からの光を遮断できるため、落ち着いて過ごしたいときや、和室を寝室として使う場合に最適です。
●UVカット機能・・・日差しをやわらげ、日焼けや劣化の原因となる紫外線から大切な畳を守ります。
●遮熱・保温機能・・・外からの熱や冷気を遮り、室内の温度を快適に保ちます。冷暖房の効率が上がるので、省エネにもつながります。
●遮像機能・・・外から室内が見えにくくなるので、人通りが多い道沿いでも安心して過ごせます。
窓の方角や、和室でどのように過ごしたいかを考えて、ご家庭にぴったりな機能付きのカーテンを活用すれば、より過ごしやすい空間を作ることができますよ。
メリット④ デザインが豊富でインテリアを楽しめる

カーテンの魅力は、なんといってもその豊富なデザインにあります。
色や柄、素材、形状まで、さまざまな種類があり、たくさんの選択肢からお気に入りの一枚を選べるのは、カーテンならではの楽しさです。
直線的でシンプルな印象がある和室ですが、好きなカーテンを取り入れるだけで、自分らしい彩りを加えることができます。
また、和室にカーテンを取り入れると、リビングなどほかの洋室とテイストを合わせやすくなり、家全体のインテリアに統一感が生まれます。
最近の住宅では、リビングと和室がひと続きになった間取りがよく見られます。リビングのカーテンと調和するデザインを選ぶことで、空間全体をバランス良く、素敵にまとめることができますよ。
和室にカーテンを付ける際の注意点

和室にカーテンを付ける場合に注意したいのが、カーテンレールの有無です。
一般的な洋室では、カーテンレールがすでに設置されていたり、レールを付けられるよう窓上の壁に下地(※)が入っていることがほとんどです。
(※)壁材の裏にある木材のこと。
しかし、障子がある和室には基本的にカーテンレールは付いていません。また、カーテンレールの設置が想定されていないため、専用の下地が入っていない場合があります。
まずは、窓上の壁に下地があるかどうかを確認しましょう。
また、昔ながらの和室に多い、砂壁や土壁のような塗り壁は、ビスを打つと壁が割れてしまう恐れがあるため、直接ビスを打つことができません。
その場合は、柱や鴨居といった木材の部分に取り付ける必要があります。
下地の確認や取り付けの判断に不安がある場合は、専門のカーテン業者に相談すると安心ですよ。
もちろん、ジアスでも和室へのカーテン取り付けに関するご相談を承っていますので、お気軽にお問い合わせくださいね。
和室に合うカーテンの選び方

そもそも「和室にカーテンって合うの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、ポイントを押さえてカーテンを選べば、和室に調和するだけでなく、インテリアを一層引き立て、より魅力的な空間に仕上がります。
居心地のよい素敵な和室にするために、和室に合うカーテンの選び方のポイントをご紹介します。
【テイスト】

まずは、どんな和室にしたいか、理想のテイストを具体的に思い描いてみましょう。和室には、大きく分けて3つのテイストがあります。
●純和風・・・畳や床の間など、伝統的な和室の良さをそのまま活かしたスタイル。和柄の刺繍や織り柄が入った、上品で落ち着きのあるカーテンがよく合います。
●和モダン・・・伝統的な和のデザインに、現代的な要素を融合させたスタイル。無地でシンプルなデザインや、シックなカラーのカーテンを選ぶと、洗練された印象になります。
●ジャパンディ・・・和のシンプルさと北欧インテリアのぬくもりを融合させたスタイル。落ち着いたベージュやグレー、自然を感じるアースカラーのカーテンが空間にやさしくなじみます。
理想のテイストがはっきりすると、カーテン選びもぐっとスムーズに進みますよ。
【色】和室になじむアースカラー

和室には、木やいぐさなど自然の素材が多く使われています。
カーテンの色は、これらの色味や雰囲気と調和するようなやさしいアースカラーがおすすめです。
例えば、ベージュやグリーン、ブラウンなどは畳の色ともなじみが良く、空間全体にまとまりが生まれます。
また、和モダンな雰囲気にしたいなら、モノトーンカラーや、藍色、からし色、えんじ色といった日本の伝統色をアクセントカラーとして取り入れるのもおしゃれなコーディネートです。
濃い目の色を選ぶときは、和室の落ち着いた雰囲気を損なわないよう、鮮やかすぎる原色は避け、少し落ち着いた色味にしましょう。
また最近では、いぐさの緑色だけでなく、墨色や藍色、薄桜色など、さまざまなカラーの畳が増えています。畳の色とカーテンの色味を合わせるのも、空間に一体感が生まれ、より洗練された印象になりますよ。
【柄】シンプルな無地調や和風なモチーフの柄

カーテンの柄は、シンプルな無地が最も和室になじみやすく失敗がありません。リネンやコットンなどの自然素材のものや、シワ感やムラ感など、特徴的な素材感があるものを選ぶと、無地でも表情豊かであたたかみのある雰囲気になります。
柄を取り入れたい場合は、和柄や控えめな草花柄のものがおすすめです。特に、笹の葉やすすき、桜など日本の植物をモチーフにしたデザインは、和の風情を壊さず、窓辺を上品に彩ってくれますよ。
カーテン以外の選択肢も検討してみましょう

和室の窓まわりは、カーテン以外にもさまざまな選択肢があります。和室の窓辺を彩ってくれる素敵なアイテムを、それぞれの特徴とともにご紹介します。
シェード

シェードは、生地を水平にたたみながら、上下に開閉するアイテムです。
カーテンと同じ生地を使って作られるため、カーテンの持つあたたかい雰囲気や豊富なデザイン性はそのままに、窓辺をすっきりと見せられます。
UVカットや遮光、自宅で洗えるウォッシャブル機能など、カーテン同様にさまざまな機能を選べるのも大きな魅力です。
和室とリビングがひと続きになっている場合や、和室に掃き出し窓と小窓がある場合は、同じ生地のカーテンとシェードでスタイルを使い分けるのがおすすめです。空間全体に統一感が生まれ、こなれた印象になりますよ。
プリーツスクリーン

プリーツスクリーンは、生地をジャバラ状にたたみながら、上下に開閉するスタイルです。
和紙調の生地が選べるため、障子のようなやさしい光を取り入れることができ、和室の雰囲気にぴったりです。
一枚の生地で作る「シングルスタイル」と、上下で二種類の異なる生地を組み合わせた「ツインスタイル」があり、厚地とシアー生地を組み合わせれば、カーテンのように光や外からの視線をコントロールできます。
一方で、生地の洗濯ができないため、汚れてしまった場合は製品ごと取り替えになってしまうことも。和室の用途もふまえ検討してみてくださいね。
ロールスクリーン

ロールスクリーンは、生地をくるくると巻き上げて、上下に開閉するスタイルです。
生地を下ろすとフラットな平面になり、巻き上げるとコンパクトにまとまるので、窓辺をスマートに見せたいときに適しています。
一般的な無地の生地以外に、和紙調や、すだれ調の素材でできたタイプもあり、空間のイメージに合わせて選べるのも嬉しいポイントです。
ブラインド

ブラインドは、スラットと呼ばれる羽根を水平に並べ、上下に開閉したり、スラットの角度を変えて光を調整できるスタイルです。
スラットがアルミ製の「アルミブラインド」もありますが、和室には木製の「ウッドブラインド」がおすすめです。落ち着いた色味や、天然木・竹の素材を選べば、和室にも自然になじみ、よりおしゃれな空間になりますよ。
ジアスおすすめ。和室に合うカーテンコーディネート3選
心落ち着く、和風シンプルなコーディネート|JE9381×JE9478

ムラ感のあるベース生地に、さりげない光沢でリーフが縁取られ、シンプルさの中に上品さが漂うドレープ。ジアスで長年ベストセラーのカーテンです。
和室だけでなく、どんなお部屋にもすっとなじんでくれるので、リビングとひと続きの和室にもぴったり。
レースカーテンは控えめなシワ加工が施されていて、ニュアンスのある表情が和室を一層やさしく落ち着いたムードで包んでくれます。
上質感漂う、ワンランク上の和モダンコーディネート|JD208×JD223

落ち着いたカラーのドレープに、ボタニカルシルエットのレースを合わせた和モダンなコーディネート。
ドレープは一見無地に見えますが、実はさりげないラメのきらめきが美しく、シンプルだからこそ際立つ上質感があります。
レースカーテンの繊細な枝ぶりのオパールプリントが、シックさの中にどこか儚げな美しさも感じさせ、和室をワンランク上の空間にしてくれます。
和と北欧のぬくもりが溶け込んだあたたかなコーディネート|JE9354×JE9343

北欧風なウェーブ柄が描かれたドレープ。大胆な柄ものですが、落ち着いた色味が使われているので、畳のカラーとマッチしつつ窓辺のほどよいアクセントとなってくれます。
レースカーテンは、お家で洗濯ができるウォッシャブルリネンシリーズ。あえて染色をせず、自然ならではの風合いを活かしたやさしく軽やかな素材感です。
ドレープの柄とレースの風合いがやわらかくなじみ、和と北欧のぬくもりが溶け込むあたたかな空間に仕上がります。
カーテンを取り入れて、居心地の良い和室に

和室は、心をほっと落ち着かせてくれる大切な空間です。
機能性とデザイン性を兼ね備えたカーテンを取り入れることで、より快適で豊かな時間を過ごすことができます。
和室に合うカーテンを選ぶのは難しく感じるかもしれませんが、ご紹介した選び方のポイントを意識すれば、きっと素敵な一枚が見つかるはずです。
ぜひこの記事を参考に、あなただけの特別な和室づくりを楽しんでみてくださいね。
もし、ご自宅の和室にどんなカーテンが合うかお悩みでしたら、ジアスにご相談ください。
お客様一人ひとりの理想のイメージに合わせて、最適なスタイルをご提案いたします。