カーテンのタッセルとは?タッセルの種類と特徴をご紹介
カーテンを寄せてまとめておくときに使用する「タッセル」。
じつはタッセルにはさまざまな種類があることをご存じでしょうか?
注目される機会があまりないアイテムですが、こだわって選ぶことでカーテンのコーディネートをもっと楽しむことができます。
今回はタッセルをテーマに、特徴や種類、選び方のポイントについてご紹介していきます。
タッセル次第で、使い勝手やお部屋の印象ががらりと変わるので、お部屋のコーディネートを考える際に参考にしてみてはいかがでしょうか。
カーテンを束ねる「タッセル」について
タッセルとは、糸などを房状に束ねた房飾りのことで、一般的にはカーテンを束ねるアイテムを意味します。
カーテンを購入すると、同じ生地で作られた舟形タッセル(共布タッセル)が付属するケースが多いように思います。そのため、普段から何気なくタッセルを使用している方が多いのではないでしょうか。
タッセルはカーテンを留めるだけではありません。じつは素材やデザインを変えるだけで、インテリアのアクセントとしてお部屋の雰囲気をぐっとおしゃれにしてくれるアイテム。
カーテンを買い替えるとなると、それなりに費用面も気になります。しかしタッセルなら安価なものも多いため、手軽にお部屋のイメージチェンジができます。種類やデザインも豊富なので、窓回りやお部屋をどんな表情にしたいか、ご自身のイメージに合わせてタッセルを選んでみませんか。
タッセルと併せて知っておきたい「ふさかけ」もご確認を!
タッセルと併せて知っておきたいのが、ふさかけです。ふさかけとは、タッセルをかけるために壁に設置する、フックのような形状のアイテムです。それが、窓枠の両サイドにひとつずつ設置されています。
賃貸住宅では、ふさかけが設置されていないことがあります。また新築時には、ご自身で準備が必要なことも。ご自宅に設置されているかどうか、事前にチェックしておくとタッセル選びをスムーズに進めることができます。
タッセルの種類によってはふさかけが不要な場合もありますので、一緒に確認していきましょう。
タッセルの種類と使い方
1.ふさかけに掛けるタイプ
タッセルの両端が輪になっており、壁に取り付けられたふさかけに引っかけてカーテンを束ねるタイプです。タッセルとしては最も一般的なタイプといえます。
このタイプのタッセルを使う際は、ご自宅の窓枠の両脇にふさかけが付いているかを事前に確認しておきましょう。
ふさかけに引掛けるタイプのタッセルは、大きく2種類にわけられます。
・ 舟形(共布)タッセル
・ 装飾タッセル
それぞれ詳しく見ていきましょう。
・舟形(共布)タッセル
名前の通り船の形をしていることから、舟形タッセルと呼ばれます。厚手のドレープカーテンには、多くの場合にカーテンと同じ生地の舟形タッセルが付いています。カーテンと同生地なので、すっきりと統一感のある雰囲気に仕上がります。
レースカーテンには付属しないケースが多いため、購入時に確認しておきましょう。
舟形タッセルは上下の向きに悩んでしまいますが、少しカーブを描いている面が下を向くように使用します。
お部屋に個性を出したい場合は、トリムやフリンジなどの装飾付きにすることも可能です。個性的なアクセントをプラスしてみるのもおすすめですよ。
・装飾タッセル
装飾タッセルは、カーテンコーディネートにアクセントを加え、窓回りを華やかに演出してくれます。
たくさんのタイプがありますので、自分のイメージするお部屋に合わせて選んでみましょう。
例えば、光沢感がある素材やフリンジがついているタッセルを選ぶと、空間に高級感がプラスされてエレガントな印象に。
また、フリンジなしのシンプルなロープタッセルも人気です。素材や色・柄問わず、さまざまなカーテンとも合わせやすく取り入れやすいタイプです。
ビーズが施されたタッセルは、アクリルやウッド、パールなど、素材によって見た目の印象が異なります。アクリルビーズやパールビーズは上品な雰囲気のお部屋に、ウッドビーズはナチュラルな雰囲気のお部屋におすすめです。お部屋のテイストに合わせて選ぶとよいでしょう。
ちなみに、ジアスで厚手のドレープカーテンを購入すると、タッセルが付属します。JIASTEXPREMIUMシリーズはロープタッセルと舟形(共布)タッセルの2種類から1つ選ぶことができ、JIASTEXPREMIUMシリーズ以外は共布タッセルが付きます。
両開きの場合には2枚、片開きの場合には1枚お付けしておりますが、レースカーテンには付属しておりませんのでご注意ください。
2.ふさかけに掛けないタイプ
・マグネットタイプ
(出典:TOSO https://www.toso.co.jp)
タッセルの両端にマグネットがついており、カーテンを挟んで留めるタイプです。ふさかけがなくてもカーテンを簡単に束ねられます。カーテンを束ねる位置を自由に決められる点が大きな魅力です。シンプルなデザインも多く、どんな種類のカーテンにも合わせやすいアイテムです。
ただし、厚みのあるカーテンに磁気が弱いマグネットを使用すると束ねられない可能性もあります。厚手のカーテンに使用する場合は、安定して留められるように磁器が強力なマグネットタイプを選ぶとよいでしょう。
・クリップタイプ
クリップタイプは、カーテンを挟み込んで留めます。ふさかけが必要なく、片手でも手軽に使えるので人気のタイプです。種類が豊富で、花や葉っぱ、動物などさまざまなデザインが販売されています。横に寄せて留めるだけでなく、クリップの先を上向きにして縦向きに留めるなど、アレンジも楽しめます。
手軽に使用できるクリップタイプですが、注意点が2点あります。
1つめは、クリップで挟み込める量には限界があること。カーテンのボリュームによっては留めきれない場合がありますので、クリップのサイズはカーテンのボリュームに合わせて選ぶとよいでしょう。
2つめは、クリップの先が引っかかり、カーテンが傷ついてしまう可能性があること。デリケートな素材を使用したカーテンの場合は注意して使用しましょう。
・ワイヤータイプ
ワイヤータイプは、全体にワイヤーが入っており、巻きつけてカーテンを留めるタイプです。自由に形を変えることができるので、カーテンのボリュームや形状に関係なく、カーテンをしっかりとまとめられます。
ふさかけがなくても使用できるタイプのため、厚手〜薄手のどんなカーテンにも使用できて便利です。
カーテンに跡が残りにくく、デリケートな素材でも傷を付けにくいという点はワイヤータイプのメリットですね。
タッセル以外でカーテンを束ねる方法
タッセルを使用しなくても「アームホルダー」や「カーテンホルダー」を使用することで、カーテンを束ねることができます。どちらも窓辺に取付けが必要になりますが、もともとふさかけがついていない場合は「アームホルダー」や「カーテンホルダー」を検討してみてもよいかもしれません。
※ただし、ネジでの固定が必要なアイテムです。ネジ穴をあけてしまうことになるので、賃貸住宅の場合は、取付けが可能かどうかを事前にご確認ください。
アームホルダー
(出典:TOSO https://www.toso.co.jp)
窓辺に取り付けて、アーム部分にカーテンを束ねて収納します。アームが可動式になっているアームホルダーもあり、使用しないときは壁に沿っておさまってくれるので、邪魔になりません。
また、カーテンを窓の外側で束ねるため、窓の開口部を広く見せ開放感が得られるのも嬉しいポイントです。
カーテンホルダー
(出典:TOSO https://www.toso.co.jp)
アームホルダー同様、窓辺に取り付けて、カーテンを束ねて収納します。ふさかけとして、タッセルを引っかけて使用することも可能なので、いろんな使い方が楽しめます。
ウォールフックを活用
もしお気に入りのウォールフックがあれば、横向きにしてカーテンの留め具として使用してもOK。JIAS ONLINEでも個性的なウォールフックを取り扱っており、カーテンホルダーとしてもお使いいただけます。お部屋にアクセントが欲しい方におすすめですよ。
タッセルの選び方のポイント
タッセルは、形や使い方もさまざまで、どのタイプにしようか迷うこともあると思います。
インテリアやカーテンとの相性、使いやすさを考え、「タッセルに求めること」を明確にしておくと選びやすくなります。
ここでは、タッセルの選び方のポイントを3つご紹介していきます。
Point1 ふさかけが設置されているかを確認する
タッセルを選ぶ前に、まずはタッセルを引っかける「ふさかけ」が付いているかを確認しましょう。付いていない場合は、取り付け可能かを確認する必要があります。ふさかけにはネジで取り付けるタイプと両面テープで貼るタイプがあります。重量のあるカーテンやタッセルを使用する場合は、外れて落ちてしまわないようネジのタイプを用意すると安心です。
ただし、ネジのタイプは壁や窓枠に穴をあけることになります。特に賃貸住宅の場合は、先述した「アームホルダー」や「カーテンホルダー」同様、取付が可能か確認が必要です。
・ふさかけ設置あり・・・ふさかけに掛けるタイプ(舟形タッセル / 装飾タッセル)
・ふさかけ設置なし・・・ふさかけに掛けないタイプ(マグネットタイプ / クリップタイプ / ワイヤータイプ)
ご自宅のふさかけに対応するタッセルの種類を把握しておくと、失敗も少なく、タッセル選びがスムーズに進みますよ。
Point2 カーテンの素材や種類によって選ぶ
カーテンは、使用されている素材や厚み、ボリュームなど、それぞれ異なります。どの種類のカーテンを束ねたいのかも、タッセルを選ぶ際の重要なポイントです。
・厚みのあるドレープカーテンを束ねる場合・・・
ふさかけにかけるタイプや、自由に形を変えられるワイヤータイプなどは、ホールド力が高くおすすめです。
・繊細で傷つきやすい素材のカーテンを束ねる場合・・・
カーテンを傷めにくい柔らかい素材のタッセルや、跡が付きにくいワイヤータイプを選ぶとよいでしょう。クリップタイプは先っぽに繊維が引っかかる恐れがあるため、避けることをおすすめします。
いずれにせよ、購入するカーテンが決まってからタッセルを選ぶとよいでしょう。
Point3 カーテン回りをどんな表情にしたいのか
タッセルの種類やデザインによって、同じカーテンでもその表情を大きく変化させることができます。お部屋に統一感を持たせたいのか、お部屋のワンポイントとしたいのか、によって選び方も変わります。カーテン回りをどんな表情にしたいのか、事前に考えておくとよいでしょう。
統一感を持たせてすっきりとした印象に
統一感を持たせたいのなら、タッセルもお部屋の雰囲気に合わせて選びましょう。
カーテンの素材や色、デザインと、タッセルのテイストを合わせると、バランスよく仕上がります。他にも、お部屋のインテリアの色味と合わせることでお部屋全体に統一感が出ます。
たとえば、ナチュラルテイストのお部屋なら、木製のビーズを使用したものや、天然素材が施されたタッセルにすることであたたかみを演出することができます。
アクセントとしてメリハリのある上質な印象に
お部屋のアクセントとしたいなら、カーテンとは素材や色が異なるタッセルを選びましょう。カーテンやインテリアと差をつけることで、メリハリのある上質な印象を与えます。
たとえば、上品でエレガントなお部屋なら、大きなフリンジやビーズの付いたタイプがおすすめです。カーテンとの明度差をつけることで、タッセルがコーディネートを引き締め、より高級感のある空間にしてくれます。
季節や気分に応じて、雰囲気の異なるタッセルをいくつか持っておくと手軽にお部屋の雰囲気を変えられるのでおすすめですよ。
まとめ
いかがでしたか?
タッセルは、種類やデザインが豊富でお部屋の印象を大きく変化させてくれるアイテムです。お部屋の雰囲気を変えたいなと思ったら、まずはタッセルを見直してみてはいかがでしょうか。気軽にお部屋のイメージチェンジができるのでおすすめですよ。
ジアスでは、カーテンを選ぶ際にタッセルも一緒にご提案しています。
お部屋の雰囲気に合わせて、プロと一緒にカーテンコーディネートしてみませんか?