ヴィンテージな部屋をつくるには?おすすめのカーテンをご紹介
独特な雰囲気を醸し出すヴィンテージスタイルは、いつの時代でも人気があります。
使い込まれた古材やアイアン、レザーなどをふんだんに使用した、おしゃれで個性的な部屋にあこがれている方も多いのではないでしょうか。
一見、上級者向けと思われがちなヴィンテージスタイルですが、コツをつかめば意外ととり入れやすいのもの。
今回は、ヴィンテージな部屋をつくるときのポイントやおすすめのカーテンをご紹介します!
ヴィンテージな部屋って、どんな部屋?
ヴィンテージな部屋とは、時を重ねたような深みのあるアイアンや古材など、ヴィンテージアイテムでコーディネートした空間のことです。
そもそも「ヴィンテージ」という言葉は、ワインの価値を示すための用語でした。
それから派生し、「古くて価値のあるもの」という意味を持つようになったのです。
古いといっても、アメリカの関税法にて「製造から30~99年経過したもの」という、経過年数の定義があります。
とはいえ、実際に年代物の家具を購入する必要はありません。
エイジング加工が施されたものや、使い込まれたような味わいの出るペイントなどで雰囲気を演出することもできるので、実はとり入れやすいインテリアテイストです。
ヴィンテージな空間づくりの4つのポイント
古いものを集めてみたけど、ただ古くさい印象になってしまって理想の部屋にはほど遠い…と感じることはありませんか?
実は、ヴィンテージな空間をつくるためにはコツが必要です。
ここでは、押さえおきたいポイントを4つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Point1. “質感”にこだわってみる
ヴィンテージな部屋に仕上げるためにはマットな質感や、表面が使い込まれた印象の家具を選んでみましょう。
つるつるとした光沢があるとヴィンテージな雰囲気を出すのは難しいので、家具選びの際は注意が必要です。
手持ちの家具が雰囲気に合わないときは、手軽に貼ることができるシールタイプのリメイクシートなどで加工するだけでもヴィンテージ感がアップしますよ。
また、カーテンやラグなどのファブリック製品も、ざっくりとした質感や、ミックス感のあるカラー、使い込んだようなかすれタッチのデザインがおすすめ。
質感は写真で見るだけではイメージしにくいので、家具などを選ぶときは、実物に触れて検討すると理想の空間に近づくことができると思います。
Point2. 独特なムードをつくる”重厚感”
ヴィンテージスタイルの独特なムードをつくるには、重厚感もポイントになります。
窓辺には、厚みのあるカーテンに装飾タッセルで飾ってみたり、ウッドブラインドをとり入れるのもおすすめです。
ソファは、表面がレザーでクッション材がたっぷりと入ったボリュームのあるものをチョイスすると、重厚感のある空間に。
ただし、部屋全体に重厚感のあるアイテムを置くと狭く感じることがあるので、バランスを見て調整しましょう。
チェアの脚部を細いアイアン調にしたり、ガラスアイテムをプラスすると抜け感が出ます。
Point3. “ダークカラー”を上手にとり入れて
ダークブラウンやブラック、ディープグレーなどのダークトーンで統一すると、空間にまとまりが出ます。
すでに壁や床、手持ちの家具が明るい色の場合は、ヴィンテージな空間にするのは難しいと感じてしまうかもしれません。
その場合は、床にダークカラーのクッションフロアを敷いてみたり、リメイクシートで家具をダークトーンに加工してみましょう。
色づかいを工夫するだけで、お部屋の雰囲気がガラリと変わります。
リメイクに自信がない方でも、カーテンやソファなどポイントとなる家具をダークトーンにするだけでもキリっとした印象になりますので、ぜひお試しください。
Point4. “インダストリアル”なアイテムでワンランクアップ
コンクリート壁やメタル調など、無骨な雰囲気のインダストリアルなアイテムは、ヴィンテージスタイルとの相性が抜群。
テーブルやチェアなど、アイアン調の脚部でインダストリアルさをプラスすると、ヴィンテージ感がぐっとアップします。
また、スチールやメタリックなアイテムもヴィンテージスタイルとの相性は抜群。
それぞれが持つレトロなムードが引き立ち合い、洗練された印象になります。
ただし、スチールやメタリックなアイテムは、冷たい印象になりがちなので、電球色の照明をとり入れるなどしてあたたかみをプラスしてみましょう。
照明もデザインが豊富なので、インダストリアルな雰囲気のあるものをチョイスするとさらにまとまった空間になりますよ。
ヴィンテージと他のテイストの違い
古いデザインを表す言葉には、ヴィンテージのほかに「アンティーク」「レトロ」「ユーズド」などがあります。
どれも似た言葉で、違いがよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、それぞれの言葉の意味や、インテリアデザインの違いを詳しくご紹介します。
芸術性のある「アンティーク」
ヴィンテージが30〜99年経過したものを指すのに対し、アンティークは100年以上経過した製品のことをいいます。
また、ギターやジーンズなどの実用品はヴィンテージ品と呼ぶことがありますが、アンティーク品とは呼びません。
アンティークは、特に古美術品や骨董品などの芸術性の高いものが対象になります。
なお、ヨーロッパでは、歴史あるデザインを継承しているものであれば、100年を経過していなくてもアンティークと呼ばれることもあります。
エレガントな中にも上品さが際立つ、アンティーク家具。
デザイン面で凝ったものも多く、木製家具だけでなく、照明やカーペットに至るまで、大量生産では見られないような装飾がされているものがあります。
特に特徴的なのは、テーブルやチェアの脚部です。
ヨーロッパの家具に脚がついている理由は、諸説はありますが、家具本体を傷や靴の汚れから守るためとも言われています。
手間と時間をかけて造られた伝統的なデザインの脚部は、靴を履いて生活するヨーロッパを起源とするアンティーク家具ならではの美しさがありますよね。
懐かしいと感じる「レトロ」
レトロとは、回顧を意味する「retrospective」が省略された言葉で、昔を懐かしむような意味を持ちます。
最近作られた物であっても、懐かしいと感じるようなデザインのものはレトロと呼ぶため、経過年数を表す言葉ではありません。
ヴィンテージやアンティークのように歴史を重んじた価値のあるものと比べ、古さやノスタルジー感を好むサブカルチャー的な要素を含みます。
レトロポップなインテリアは、1960~1970年代に流行した、カラフルでポップなデザインをとり入れたインテリアです。
たくさんのアートや、色とりどりのクッションで華やかさをプラスした空間は、どこか懐かしさゆえのあたたかみを感じます。
そのほかにも、ひと昔前の雰囲気を感じる昭和レトロインテリアは、庶民的でほのぼのとした印象を与えてくれます。
たとえば、和室にアナログテレビが置いてあったり、ラジオや扇風機が置いてあったり。
昔ながらの和風のインテリアに、欧米から入ってきたばかりの家電などがちらほら混在しているのが、昭和レトロインテリアの特徴です。
中古品「ユーズド(USED)」
ユーズド(USED)とは、中古品という意味を持ちます。
そのため、ヴィンテージやアンティークも、ひとまとめにいえばユーズドなのです。
ただし、新品でないもの全てがユーズドなので、言葉が持つ意味は広範囲に及びます。
年数や価値、芸術性は問われないので、ヴィンテージやアンティークにあてはまらない中古品に対して使われることがほとんどです。
おしゃれな空間づくりにおすすめのヴィンテージスタイル5選
ヴィンテージな部屋は、年代を感じる家具や無骨なスタイルでつくられるため、男性的な印象を持つこともあるかと思います。
しかし、シャビーシックでかわいらしいフレンチ・ヴィンテージや、あたたかみのある北欧ヴィンテージなど、
スタイルによってはさまざまな雰囲気を醸し出します。
ここでは定番のアメリカン・ヴィンテージから、古民家カフェ風のナチュラル・ヴィンテージ、新しさと融合したモダンヴィンテージまで、
おしゃれな空間づくりにおすすめの5つのスタイルをご紹介します。
インダストリアルで無骨な【アメリカン・ヴィンテージ】
ヴィンテージスタイルの定番であるアメリカン・ヴィンテージは、アメリカのブルックリンが発祥。
そのため、別名「ブルックリン・ヴィンテージ」とも呼ばれています。
1990年代、ニューヨーク州にある工業地区・ブルックリンは家賃が安く、若者やアーティストたちに人気でした。
空き倉庫や使われていない工場、古いアパートをリノベーションして暮らしているため、壁はコンクリートむき出し、広い空間には装飾も仕切りもありません。
そのような工業的(インダストリアル)で素朴な雰囲気が注目を浴びるようになっていきました。
アメリカン・ヴィンテージスタイルは、リノベーションされたような雰囲気を醸し出す古い木材や、年代を感じるレザー製品をとり入れるのが特徴です。
アメリカン・ヴィンテージにおすすめのカーテンコーディネート
メタリックなテクスチャーをあしらったこだわりのファブリック【JD273】。
複雑に絡み合うかすれ感は、絶妙な陰影の表情をもたらし、上質なヴィンテージ空間を演出します。
ニュアンスカラーが美しいカラーレース【JD220】は、異なる色糸から生まれるシャンブレー(玉虫効果)の色合いが魅力的。
ダークカラーでも透け感が美しく、ほどよくムードを高めてくれます。
JD273
商品詳細はこちらJD220
商品詳細はこちらhouse doctor|Arti フラワーベース アンティークシルバー
商品詳細はこちらDCW editions|MANTIS BS1
商品詳細はこちらCUERO|BKF BUTTERFLY CHAIR MARIPOSA BLACK
商品詳細はこちら
シャビーシックな【フレンチ・ヴィンテージ】
フレンチ・ヴィンテージは、ホワイトを基調にした家具やレースなどを使用した、エレガントなムードを演出するインテリアスタイルです。
家具を選ぶときは、かすれたようなホワイトカラーのペイントを施したものや、色あせたニュアンスのアイボリーカラーでまとめてみましょう。
カーテンやソファなどのファブリック製品にボタニカル柄をプラスすると、ロマンティックでガーリーな雰囲気に。
ホワイトカラーの家具やボタニカル柄は甘くなりがちですが、ヴィンテージ要素をプラスするだけで落ち着いた印象になります。
フレンチ・ヴィンテージにおすすめのカーテンコーディネート
シェニール糸をふんだんに織り込んだ、クラシカルなドレープカーテン【JD201】。
リッチなジャガード織は、優雅で洗練されたムードを演出します。
レースカーテンは、思いっきり刺繍を楽しめる【JE9309】がよく似合います。
可憐なブーケを散りばめ、フレンチ・ヴィンテージ空間を品よくエレガントに仕上げます。
あたたかみのある【北欧ヴィンテージ】
北欧ヴィンテージはあたたかみのある雰囲気で、日本の住宅にもなじみやすいのが魅力。
北欧インテリアとは、デンマークを中心とした北欧出身デザイナーの家具や照明のことです。
とくに、1950~1970年代のミッドセンチュリー期の北欧デザインの家具でコーディネートされたスタイルを、北欧ヴィンテージスタイルといいます。
古き良き家具たちは名作と呼ばれており人気が高く、掘り出し物を見つけるのも大変。
値段も高く設定されていることがほとんどですが、ひとつとり入れるだけでもおしゃれなアクセントになりますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
北欧ヴィンテージにおすすめのカーテンコーディネート
LE KLINTサイナスラインのペンダントライトは、北欧を象徴する照明です。
名作として世界中で愛用されており、ひとつあるだけで、北欧ヴィンテージな空間に。
カーテンを合わせるときは、ざっくりとした風合いのものや、織りが感じられる生地感のものがおすすめです。
大胆なウェーブ柄の【JE9354】は、さりげないテクスチャーを入れることで北欧テイストに仕上げました。
ドレープカーテンの柄が大きいため、レースカーテンは無地でシンプルなものを合わせると、落ち着いた雰囲気になります。
JE9354
商品詳細はこちらLE KLINT / SINUS LINE サイナスライン ペンダント172L
商品詳細はこちらナガノインテリア|friendly!! RA300 kiki FREE HOOK STAND
商品詳細はこちら
古民家カフェ風【ナチュラル・ヴィンテージ】
木材をふんだんに使用したナチュラル・ヴィンテージは、古民家カフェのようなどこか昔ながらの独特な雰囲気を感じるスタイルです。
ざっくり編みのバスケットやドライフラワーなど、やさしくノスタルジーなアイテムをとり入れてみてください。
自然を感じるナチュラルなやさしい風合いに、スタイリッシュでインダストリアルなアイテムをプラスすることで、さらに大人っぽい印象に。
ナチュラル・ヴィンテージにおすすめのカーテンコーディネート
ナチュラル・ヴィンテージな空間では、リネンライクなカーテンがおすすめ。
麻の特徴であるざらっとした素材感やくしゅくしゅとしたシワ感が、ヴィンテージムードを高めてくれます。
やさしい風合いのカーテンはほどよく日差しをとり入れて、開放的な空間に仕上げます。
こちらの【JE9340・JE9341】、実は、ウォッシャブルリネンシリーズ。
おうちで洗濯ができるのはうれしいですよね。
リネンカーテンの魅力やお手入れ方法は、こちらのコラムで詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
JE9340(ナチュラル)
商品詳細はこちらJE9341(ナチュラル)
商品詳細はこちらhouse doctor|Tabia ランタン ブラック
商品詳細はこちらhouse doctor|Julian プランター H20 グレーグリーン
商品詳細はこちら
新しさとの融合【モダン・ヴィンテージ】
古さのなかに現代的な雰囲気を醸し出す、モダン・ヴィンテージ。
古さと新しさがバランスよく融合した独自のミックススタイルは、近年注目されています。
たとえば、使い込んだようなエイジング感のあるソファに、モダンなガラステーブルを組み合わせたり、直線的なアイテムをコーディネート。
それぞれの素材感の違いが引き立て合い、メリハリのあるスタイリッシュさが生まれます。
モダン・ヴィンテージにおすすめのカーテンコーディネート
モダン・ヴィンテージな空間には、メタル調の落ち着いた光沢感のあるカーテンがおすすめです。
【JE9435】は、流れるような色のミックス感が美しい遮光ドレープカーテンです。
深みのあるグレーが、ハイセンスなムードを高めてくれます。
レースカーテンには、直線的な幾何学柄がなんともモダンな【JD274】をピックアップ。
絶妙なゴールドが洗練されたメタリックなヴィンテージ空間を演出します。
JE9435(グレー)
商品詳細はこちらJD274
商品詳細はこちらTom Dixon|MELT PENDANT 50 LED
商品詳細はこちらCore One|DICE 86
商品詳細はこちら
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ヴィンテージスタイルは人気のあるスタイルなので、ぜひインテリアコーディネートにとり入れてみてください。
ヴィンテージな部屋を実現するために重要なアイテムである、家具やカーテン。
なかなか実物を見ないと選ぶのが難しいと感じるのではないでしょうか。
ジアスのショールームでは実際にカーテンをお手に取ってお選びいただけます。
さらに、インテリアサロンでは照明や家具も取り揃えておりますので、ぜひトータルコーディネートの参考にショールームへ足をお運びくださいね。