出窓のカーテン、どうしてる?選び方やコーディネート術をご紹介
ガラス面が広く、採光によってお部屋を明るくしたり、空間を広く見せてくれる「出窓」。
その特徴的な形から、空間のアクセントとなるのでインテリアとしても人気です。
「自宅に出窓があるけれど、一般的な窓と同じようにカーテンを設置していいの?」
「どのようにおしゃれを演出したらよいかわからない…」とお悩みの方も多いはず。
せっかくなら、他の窓とは少し雰囲気を変えて楽しみたいですよね。
今回は出窓の種類から、設置にお勧めのウィンドートリートメント、コーディネート術までご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
出窓の形には種類がある
一言で「出窓」といっても、実は形によって分類がされています。
それぞれどのような特徴があるのでしょうか?
主に使用されている4種をご紹介していきますので、ご自宅の出窓の形はどれなのか、確認をしてみてくださいね。
①台形出窓(ベイウィンドウ)・角型出窓
張り出した窓の形が台形もしくは角型になっている出窓をいいます。
家の外から見ると、四角い箱状の窓が出っ張ってついているようなイメージです。
3面のガラスが台形に組み合わさっているものは台形出窓、直角に組み合わさっているものは角型出窓です。
洋風・和風どちらのテイストの住宅でもマッチするデザインのため、一般的に使用されることの多い出窓です。
②多角型出窓(ボウウィンドウ)
曲線状(弓型)に張り出した出窓です。
デザイン性が高いため、洋風の住宅によく見られます。
ガラス面が多いほどなめらかな曲線になりますが、一般的に4〜6面のガラスが用いられます。
③三角出窓
三角に張り出した出窓です。
廊下や洗面室、踊り場などの比較的小さいスペースで作られます。
一般的な窓の設置が難しい場所でも採光を確保できるほか、インテリア性をぐっと高めてくれるのが魅力的。
④ハーフ出窓
通常の出窓よりも張り出す奥行きを小さくした出窓です。
キッチンワークトップの奥など、手の届きにくい場所で採用されることが多いです。
張り出す奥行きが少ないため、多角型出窓や三角出窓にすることは難しいですが、台形出窓や角型出窓として作ることは可能です。
少ないスペースでちょっとした棚として使用できるのも嬉しいポイント。
キッチンだったら、調味料の小瓶を並べてみても良いでしょう。
出窓に利用されるウィンドートリートメント
さて、実際にどのようなウィンドートリートメントで窓辺を飾ろうかな?
出窓の魅力を引き出すスタイルをいくつかご紹介していきますので、お好みのスタイルを選んでみましょう。
ドレープカーテン+レース
一般的な窓には、ドレープ(厚手)カーテンとレースカーテンを二重に吊っていることが多いですよね。
出窓にも、二重でカーテンを設置することが可能です。何を設置しようか迷ったとき、こちらのスタイルが最もなじみがあるので取り入れやすいのではないでしょうか。
・ノーマルドレープ・レース
最もなじみのあるスタイルで、難易度も低め。
コーディネートに迷ったときには取り入れてみましょう。
裾に刺繍のあるエバ柄と呼ばれるタイプのレースなどは、可憐で華やかな印象の窓辺を演出することができます。柄が印象的なレースであれば、柄をメインに見せるために、あえてヒダをなくしフラットレースにしても◎。
是非お気に入りのレース生地を見つけてみてくださいね。
・スカラップタイプ
ヨーロッパの街並みでもよく見かけ、窓の外からも内からも窓辺を華やかに飾ります。
シンプルな無地のレースカーテンでも、ぐっとおしゃれに。装飾用のカーテンとして使用されるため、出窓にはぴったりです。
ただし、裾が弧を描いているため、レースカーテンと窓の下枠の間に隙間が空くので、注意が必要です。
・セパレーツ
思わずお気に入りのコーナーにしたくなりそうな、個性的なスタイルの完成です。
※スカラップタイプやセパレーツの場合はレースのフリル感などを最大限に楽しむため、ドレープを付けないこともあります。
シェード
左右に開閉をするカーテンだけでなく、上下開閉のシェードも、出窓に採用することが可能です。
・プレーンシェード / ダブルシェード
生地を下した際も生地がフラットになるので、非常にすっきりとした見た目になります。
ナチュラルやモダンがお好きな方におすすめのスタイルです。
日差しを遮りたいときや夜間はドレープを下げて。
視線を遮りながら光を採り入れたいときはドレープを上げてレースを楽しむ。
ダブルシェードにすることで使い勝手やコーディネートの幅が広がります。
・バルーンシェード
シェードをたたみ上げたときに裾が風船のように膨らむため、その名がつけられました。
おろしているときは膨らみがなくなり、裾のフリルだけを楽しむこともできます。
シェードを上げた時と下した時で異なる表情を楽しめるのが嬉しいですよね。
よりふんわりとした仕上がりにするため、薄くてやわらかいレース生地がおすすめ。
ロールスクリーン
ただし、開閉の具合は操作できるもののカーテンなどのように二重吊りではないので、開けた分だけお部屋の中の様子が見えてしまうことも。
プライバシーは守りたいけど、閉める割合を増やすと暗いし...と調整が難しい部分があります。
その場合は、カーテンやシェードなど他のウィンドートリートメントと組み合わせてみましょう。
出窓のどこに設置したらいい?
いざカーテンをつけてみよう!と思っても、「出窓のどこにつけるの?」と疑問が湧いてきてしまいますよね。
お部屋側の壁に設置して出窓全体を覆う場合や、出窓の天井に設置してすっきりと収める場合があります。
どこに設置をしたいのか、各設置方法の特徴を確認してみましょう。
正面付け(壁付け)
出窓を覆い隠すように、部屋側の壁に正面から設置するので、カーテンの存在感が強くなります。
窓全体を覆うので、日差しや外気をシャットアウトし、省エネ効果を期待できます。
ただし、出窓全体を覆ってしまうため、出窓の棚にディスプレイした小物などは隠れてしまいます。
また、ディスプレイした小物が覆われないため、直射日光の影響を受けてしまうことも。
窓際にディスプレイをしない場合や、日差しを避けたい、省エネ効果を得たい場合には適しています。
枠内付け(天井付け)
枠内付け(天井付け)とは、出窓の天井部分に設置する方法です。
カーテンが出窓の内側に収まるので、窓より小さめのカーテンを選びましょう。
出窓の天井といっても、部屋側に近い天井と、窓際の天井で設置方法が異なります。
・部屋寄りの天井に取付ける
出窓の中にカーテンが収まるので、閉めたときに、よりフラットにしたい場合にはおすすめです。
正面付けに近い設置方法なので、この場合もディスプレイした小物が見えなくなる可能性があります。
・窓寄りの天井に取付ける
窓ガラスに添うように天井面に取付けるため、レールをカーブする必要があったり、取付けが特殊な出窓もあるので要注意です。
正面付け・枠内付けを組み合わせる
正面付けでは出窓の棚でディスプレイを楽しめないデメリットはあるものの、日差しを遮ったり、省エネ効果も欲しい。
その場合には、正面付けと枠内付けを組み合わせてみてください。
ドレープカーテンやシェードを正面付けにし、夜間や日差しが強いときは閉めることで日差しを遮ります。
日中はカーテンを開けていれば、枠内付けのレースカーテンで視線を遮りつつ、窓際のディスプレイを楽しむことができます。
出窓のカーテンの選び方
出窓を選ぶときにどのようなことを考慮したらいいのでしょうか。
窓を開ける頻度や、見た目のバランス。そのほかにも、自分がどのようなインテリアイメージを持っているのか。
以下にご紹介する開き方やインテリアイメージを参考にしながら、自分の持つイメージをあらためて確認してみてくださいね。
開閉の頻度や窓サイズから考える
カーテンは左右開閉(両開き・片開き)、シェードやロールスクリーンは上下開閉となっています。
・頻繁に窓を開閉するなら両開き
カーテンを開いたときに、窓の両側にたまる生地が左右対象になるので、見た目のバランスがとりやすいです。
また、窓の中心からカーテンを開くことができ、鍵の施錠・開錠がしやすいので、窓の開閉を頻繁に行う場合は両開きが適しています。
デメリットとして、柄入りのカーテンは中央で柄が途切れてしまうので、柄のバランスが悪くなってしまう可能性があります。
・カーテンのスタイルやデザインを楽しみたいなら片開き
しかし、カーテンを開けた際は左右どちらかに生地を寄せるため、見た目のバランスが悪くなります。
また、窓を開けようと中央の鍵を開錠する際、途中までカーテンを開けなければならないのもデメリットです。
窓の開け閉めを頻繁に行わないFIX窓や、スカラップタイプな特徴的なスタイルカーテンを採用する場合に適しています。
・窓サイズが比較的コンパクトですっきり見せたいなら上下開き
たたみ上げると生地が窓の上部にすっきりと収まるため、左右に生地がたまることがありません。
しかし、出窓のサイズが大きいと、シェードを上げるときにチェーンを大きく引っ張るため、開閉が少し大変かもしれません。
出窓をすっきり見せたい場合や、窓を広く見せたい場合に適しています。
インテリアのイメージから考える
ナチュラル、エレガント・フェミニン、モダンなど…インテリアコーディネートをする際には、ひとつのインテリアのテーマに絞ると、統一感のある空間に導いてくれます。
お好みのインテリアイメージはありますか?
家具選びなどでは、なんとなく「こんな感じのテイストが好きだ」とイメージされている方も多いのではないでしょうか。
以下に3つのインテリアイメージのおすすめコーディネートをご紹介しますので、是非参考にしてみてください。
・ナチュラル
ナチュラルな雰囲気がお好みの場合は、やさしい色味で柄は控えめのものがおすすめです。
天然素材のようなざっくりとしたドレープカーテン生地を選ぶと、より柔らかくやさしい雰囲気に。
ノーマルカーテンスタイルや、プレーンシェードですっきりさせても。
レースカーテンにはリーフやフラワーの刺繍が入ったレースを取り入れて。
・エレガント
エレガントの定番スタイル、スカラップやバルーンシェードで、思いきりフリルを楽しんでください。
ふんわりしたスタイルレースで窓ガラスを飾ったら、花柄やダマスク柄など、曲線が特徴的なドレープカーテンを。
ビーズ付きの装飾タッセルでさらにアクセントをプラスすると良いでしょう。
思わず出窓にお花やお気に入りの小物をディスプレイしたくなるような窓辺の完成です。
・モダン
出窓をモダンにするのは難しいとお考えのかたもいらっしゃるかもしれません。
プレーンシェードは、開けた時のたたみ上りがすっきりとするので、おすすめです。
閉めたときに柄が楽しめるよう、落ち着いた色味・柄で、都会的な雰囲気を持つ大柄の生地を選んでみて。
レースはフラットカーテンやプレーンシェードにすることでよりすっきりします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
出窓は一般的な窓に比べて特徴のある窓のため、窓辺をコーディネートをするのは難しいとお考えの方も多いと思います。ですが、出窓のコーディネート方法は工夫次第で無限大。
スカラップやバルーンシェードなどのスタイルが活躍する窓でもあり、正面付けにするか、枠内付けにするかでも窓辺の表情を大きく変えます。
出窓のコーディネートに迷ったときは、ジアスのスタッフへお気軽にお尋ねください。
皆様の希望するインテリアイメージや、普段の窓の使い勝手などをヒアリングしたうえで、おすすめの生地やウィンドウトリートメントスタイルをご紹介させていただきます。