
自宅で簡単!カーテンの洗濯方法と日頃のお手入れ方法
毎日開け閉めするカーテンは、私たちが思っている以上にたくさんの汚れや匂いを吸い込んでいます。できるだけ清潔に保ちたいとは思いながらも、「洗濯は大変そう」「そもそも洗濯できるのか分からない」と、ついつい後回しにしてしまいがちですよね。
実は、多くのカーテンは自宅で洗濯することができます。
お部屋を常に快適な空間にするために、カーテンは清潔に保ちたいもの。
今回は、カーテンの洗濯方法と日頃のお手入れ術をご紹介します。
カーテンを洗う必要はある?
「カーテンって汚れているの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
一見、あまり汚れていないように見えることもありますよね。
でも実際は、外からのホコリや排気ガス、お部屋の中の生活臭やたばこのヤニ、ペットの匂いなど、さまざまな汚れや匂いを吸収しています。
特に、濃いグレーやブラウン、ネイビーといった暗い色のカーテンは、汚れが目立ちにくく、気づかないうちに汚れが蓄積してしまいがちです。そのまま放置していると、落ちにくくなってしまったり、カビが生えてしまうことも。
定期的にカーテンのお手入れをして、気持ちの良い空間を保ちましょう。
カーテンの洗濯頻度

カーテンの種類やお部屋の環境によっても異なりますが、一般的に推奨されている洗濯頻度は以下のとおりです。
・ドレープカーテン: 年に1回程度
・レースカーテン: 年に2〜3回程度

窓を開けて室内に風を通すとき、多くの場合、レースカーテンは目隠しのために閉めていますよね。外気に直接触れる機会が多いレースカーテンは、ドレープカーテンよりも汚れやすい傾向にあります。
カーテンの洗濯というと、なんとなく年末の大掃除の時期に行うイメージをお持ちの方もいるかもしれません。ですが、厚手のカーテンだと冬の寒い時期には1日で乾かないことも。
カーテンを洗うなら、空気が乾燥していて、洗濯物が乾きやすい季節が狙い目です。
爽やかな晴れの日が続く梅雨入り前の季節や、秋口の心地よい天気の日には、ぜひカーテンを洗濯してみてはいかがでしょうか。
■ポイント|こんな場合はもっとこまめに洗うのがおすすめ

以下のような場合は、汚れや匂いが発生しやすいため、洗濯の頻度を少し増やすことをおすすめします。
・お部屋でタバコを吸う人がいる
・車通りが多い道沿いなど、排気ガスや砂ぼこりが入りやすい環境にある
・ペットを飼っている
・窓を頻繁に開け閉めする
お部屋の環境やライフスタイルによって、適切な洗濯のタイミングは人それぞれ異なります。ぜひ、あなたに合った洗濯のサイクルを見つけて、清潔で快適な毎日をお過ごしくださいね。
洗濯前のチェックポイント
カーテンの素材や仕様によって、自宅で洗濯できるものとできないものがあります。洗濯する前に、以下の2つのポイントを必ず確認しましょう。
①カーテンの洗濯表示を確認する

まずは、カーテンが洗えるかどうかを、洗濯表示ラベルで確認しましょう。洗濯表示ラベルは、カーテンの上部や下部の裏側に縫い付けられています。

「洗濯おけ」のマーク、または「手洗い」のマークがある場合は、自宅で水洗いが可能です。表示に従って洗濯機、または手洗いで洗いましょう。
洗濯おけにバツが付いたマークのものは、自宅では洗濯できません。無理に洗ってしまうと、生地が痛みや縮み、風合いの劣化が生じる可能性があります。
自宅で洗濯できない場合は、クリーニング店にお願いしましょう。
②カーテンの素材と状態を確認する

カーテンの素材ごとに、推奨されているお手入れ方法が異なります。
・ポリエステル: 比較的縮みにくく、シワにもなりにくいので、洗濯機で洗いやすい素材です。
・アクリル: 洗濯できるものがほとんどですが、毛玉ができやすいため、手洗いが推奨されています。
・綿・麻などの天然素材: 縮んだり、風合いが変わったりすることがあります。長持ちさせるためには、優しく手洗いするのがおすすめです。
・レーヨン: 水に弱く、非常にデリケートな素材です。自宅での洗濯は避け、ドライクリーニングを利用しましょう。
■ポイント|長年使っているカーテンは特に注意!

長年使用しているカーテンは、紫外線などによるダメージで生地が弱っている場合があります。洗濯によって、ほつれや破れが起こることも。
目立たない場所を軽く引っ張ってみて、生地が薄くなっていたり、表面がごわついているなど、通常の質感ではないように感じたら要注意。洗濯機での洗濯は控えて優しく手洗いするか、クリーニング店に相談することをおすすめします。
カーテンの洗濯手順
カーテンが自宅で洗えることが確認できたら、いよいよ洗濯に取り掛かりましょう。
いくつか準備と手順を踏むことで、カーテンを傷めず、よりきれいに洗い上げることができます。
①ほこりを払い、フックを外す

カーテンの表面には目に見えないほこりがたくさんついています。カーテンレールから外す前に、掃除機で吸い取ったり、はたきで軽く払ったりしておきましょう。

また、カーテンに付いているフックは、全て外すようにしましょう。フックを付けたまま洗濯すると、洗濯中に生地が引っかかって破れてしまったり、洗濯機を傷つけたりする原因になります。
外したフックは、カーテンを洗濯している間に、洗剤を溶かしたぬるま湯などでつけ置き洗いしておくと、一緒にきれいになりますよ。
フックが縫い付けられていて外せない場合は、フック部分を内側に折りたたむか、まとめてタオルで包み、輪ゴムやヘアゴムで束ねて、フックが露出しないようにしましょう。
■ポイント|カーテンレールもきれいに

カーテンを取り外したついでに、カーテンレールもサッと拭いておきましょう。ホコリが溜まっていたり、キッチンの近くなら油汚れが付着していることもあります。
洗いたてのカーテンをかけ直す際に、汚れが付着するのを防げますよ。
②気になる汚れを先に落とす
特に気になる汚れが付いている場合や、カビが生えている場合は、洗濯機へ入れる前に下処理をしておくと、よりきれいに仕上がります。
●シミ・黒ずみがある場合
目立つシミや黒ずみには、洗剤を少量塗布し、優しく叩いて染み込ませておきましょう。
●カビが生えている場合

歯ブラシなどに洗剤をつけ、裏面にタオルを当てた状態で軽く叩いて落とします。
ひどいカビには漂白剤も有効です。バケツや洗面器で、漂白剤を水で薄め、カーテンのカビの部分を漬けて30分ほど放置します。そのあと水で洗い流して洗濯をしましょう。
ただし、漂白剤が使用できるかどうか、また使用できる漂白剤の種類については、カーテンの素材によって異なります。

(洗濯表示に関する参照元:洗濯表示(令和6年8月20日以降)|消費者庁)
何も書かれていない三角は「塩素・酸素系漂白剤の使用が可能」、斜線が書かれている三角は「酸素系漂白剤のみOK」を表します。
なお、三角マークに×印が書いてある場合は、漂白処理はできません。
漂白剤を使用する場合は、必ず先に洗濯表示を確認しましょう。
詳しくはこちらの記事もご覧ください。
③洗濯ネットに入れる

カーテンのプリーツ(ヒダ)に沿ってジャバラ状に折りたたみ、洗濯ネットに入るサイズにたたんで、ネットに入れてください。
気になる汚れがある場合は、汚れ部分が表側に来るようにたたみましょう。
適当に丸めて入れてしまうと、シワになったり汚れが落ちにくくなってしまうことも。きれいにたたむことで、洗剤もまんべんなく行き渡り、仕上がりも美しくなります。
④洗濯する
●洗濯機を使用する場合

通常の洗濯コースではなく、「手洗いコース」「おしゃれ着コース」「ドライコース」など、弱水流のコースを選びましょう。
水量は最大に設定し、水温は30℃以下にしてください。
色移りを防ぐため、レースカーテンとドレープカーテンは別々に、そして衣類などとも分けて単独で洗いましょう。
洗剤は中性洗剤を使用します。特にデリケートな素材のカーテンには、おしゃれ着用洗剤を使用すると良いでしょう。
なお、脱水時間は30秒程度を目安にしてください。脱水が長すぎると、シワや型崩れの原因になります。
●手洗いする場合

30℃以下の水かぬるま湯でやさしく押し洗いしてください。
ゴシゴシこすったり、もみ洗いしたりすると、シワや生地の傷みにつながる恐れがあります。
汚れが落ちたら、水を入れ替えながら、洗剤の泡が出なくなるまでしっかりとすすぎましょう。
脱水は手で押し絞りをするか、蛇腹に折りたたんだ状態で洗濯ネットに入れ、洗濯機で30秒程度脱水にかけてください。
⑤カーテンレールに吊るして乾かす
洗濯が終わったら、すぐに取り出して乾かすのが、シワなくきれいに仕上げるコツです。
脱水後、洗濯ネットから取り出し、外しておいたフックを取り付けます。
元のカーテンレールに吊るし、ヒダを整えて自然乾燥させましょう。
カーテン自体の重みで、全体のシワが自然と伸びて、きれいに仕上がりますよ。
洗濯後のカーテンは、水分を多く含んでいるので、水滴が床に落ちることがあります。カーテンの下に、新聞紙やバスタオル、ビニールシートなどを敷いておくと安心です。
また、厚手のカーテンは、水分を含むと非常に重くなり、カーテンレールに負担がかかってしまう可能性があります。その場合は、物干し竿を2本使ってM字になるように広げてかけ、風通しの良い場所で陰干ししてください。水が滴らない程度まで乾いたら、カーテンレールに戻して乾かしましょう。
なお、縮みの原因となるので、乾燥機の使用は避けてくださいね。
コインランドリーやクリーニングを上手に活用するコツ
「やっぱり自宅で洗うのは大変」「大きなカーテンだから洗濯機に入らない」という方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときは、コインランドリーやクリーニング店を活用するのも良い選択です。
┗ コインランドリーを利用する場合
コインランドリーには大型の洗濯機が備わっているため、大きなカーテンでも心配ありません。自宅で洗濯する場合と同様に、最大水量、弱水流で設定し、洗濯ネットを使用してください。
この場合も、乾燥機の使用は避けましょう。
┗ クリーニング店を利用する場合
デリケートな素材のカーテンや、特殊な縫製仕様のカーテンなどは、クリーニング店を利用するのが安心です。
カーテンの洗濯表示を確認し、特別な取り扱いが必要な場合は、必ずクリーニング店に伝えましょう。
気になるシミやほつれがある場合は、依頼する際に伝えておくとトラブルを避けられます。
なお、クリーニング店に持ち込む際も、フックは事前に取り外しておきましょう。
カーテンを長持ちさせる!日頃のお手入れ方法
日頃のちょっとしたお手入れで、カーテンを清潔に保ち、洗濯の負担を減らすことができます。
①定期的にホコリを落とす

カーテンには、目に見えなくてもたくさんのホコリや汚れが付着しており、時間が経つほど落ちにくくなっていきます。
お掃除のついでにカーテンの表面をハタキで軽くはたいたり、乾いているタイプのハンディワイパーや掃除機でやさしくほこりを吸い取ったりといった日常的なお手入れで、汚れの定着や生地の劣化を抑えられます。
②カビを予防する

湿気の多い季節や、窓の結露がおきやすい時期は、カーテンにカビが生えてしまうこともあります。カビを防ぐためには、日頃からの対策が重要です。
・こまめに換気する
部屋の空気を入れ替えることで、湿気がこもるのを防ぎ、カビの発生を抑えられます。特に、湿気の多い梅雨の時期や、加湿器や暖房を使う冬場は、意識的に換気をしましょう。
・結露を拭き取る
窓ガラスにできた結露を放置しておくと、カーテンに水分が付着し、カビが生えやすくなります。結露防止シートを活用するか、こまめに窓を拭く習慣をつけましょう。
③消臭・除菌・防カビ効果のあるスプレーを活用する

カーテンは、生地の繊維の奥に雑菌やカビなどニオイの元が蓄積しやすくなっています。定期的に消臭・除菌スプレーを使って、嫌なニオイの発生を防止しましょう。
また、消臭・除菌スプレーの中には、カビの増殖を抑えるタイプもあります。
すぐに洗濯ができないときも、こういったスプレーを上手に活用することで、カーテンを清潔に保ちやすくなりますよ。
自宅で洗濯できる!Eco de Happinessのカーテン
機能性とデザイン性を両立させたジアスオリジナルのカーテンシリーズ「Eco de Happiness(エコデハピネス)」では、掲載されているカーテンの98%がウォッシャブル機能付きです。
豊富なラインナップの中から、特におすすめのカーテンをご紹介します。
自然素材ならではのナチュラルな風合いを楽しむ|JE9339
丸みを帯びた大ぶりのリーフ柄が、お部屋をナチュラルなムードに包んでくれるレースカーテン。リーフ柄を通した光が床に落とす影も美しく、時間帯によってさまざまな表情を楽しめます。
このレースカーテンは「ウォッシャブルリネン」というジアスオリジナルのシリーズ。
特殊な技術でリネンとポリエステルを複合し、天然繊維特有の収縮を抑えた新素材を使っているので、自宅で洗濯することができます。
リネンやコットンといった素材で作られたカーテンは、自然素材ならではの素朴感や優しい風合いが魅力ですが、自宅でのお洗濯では縮みや色褪せが起こることも。
「ウォッシャブルリネン」なら、自然素材のナチュラルな風合いを楽しみながらも、自宅で気軽にお手入れしていただけます。
おしゃれで機能性も抜群!お手入れ簡単なカラーボイル|JE9335-9338
ソフトなグレイッシュカラーが洗練された雰囲気を演出してくれる、なめらかなレースカーテン。すりガラスのような表情が、お部屋にほどよいクールさをもたらします。
ご家庭の洗濯機で洗えるウォッシャブル機能に加え、遮像・UVカット・採光など多くの機能が付いており、機能性とデザイン性を兼ね備えたレースカーテンです。
寝室にも洗えるものを。抗菌・防臭機能でさらに安心|JE9407-9408
ジャガード織で美しい幾何柄を表現した遮光カーテン。
さり気ない光沢感と生地の立体感が、品の良いモダンな窓辺を演出します。
ウォッシャブル機能以外にも、うれしい抗菌・防臭機能付き。繊維に付着した菌の増殖を抑えることで、嫌なニオイの発生を防ぎます。
寝室の窓はリビングほど頻繁に開け閉めしないため、カーテンはそれほど汚れていないように感じるかもしれません。でも、汚れやニオイは日々少しずつ蓄積されていくものです。
一日の疲れを癒す大切な空間だからこそ、カーテンを清潔に保って、気持ちの良い睡眠を取りましょう。
洗濯を繰り返しても、抗菌・防臭の機能が落ちることはないのでご安心ください。
おわりに

カーテンが清潔だと、お部屋が明るく、空気もさわやかに感じられます。
洗濯は大変な作業に思えますが、実はご家庭で洗濯できるものも多く、慣れてしまえば決して難しい作業ではありません。
この記事を参考に、お部屋の環境やカーテンの種類に合った頻度と洗濯方法を見つけてみてくださいね。
もし洗濯をしても汚れが落ちない場合や、生地が傷んでいる場合は、新しいカーテンに買い替えるのもおすすめです。
ジアスのショールームでは、豊富な生地の中から、お部屋の雰囲気やご希望に合ったカーテンをご提案させていただきます。
お買い替えをご検討の方は、ぜひお気軽にショールームへお越しください。