カーテンとブラインド、どっちを選ぶ?メリット・デメリットを解説
窓まわりに取り付けるカーテンやブラインド。
何を選ぶかで、お部屋の雰囲気が大きく左右されます。
「引っ越しで窓まわりを揃えないといけないけど、カーテンとブラインド、どちらにしよう・・・」
「カーテンを使っているけど、スタイリッシュなブラインドにも憧れる」
と、迷っている方も多いのでは。
そこで今回は、カーテンとブラインドのメリット・デメリットを詳しく解説します。
7つの比較ポイントもご紹介するので、商品を購入する前に、ぜひ参考にしてみてください。
カーテンのメリット・デメリット
窓まわりの装飾として代表的なカーテン。
多くの方にとってなじみ深い生活アイテムのひとつではないでしょうか。
まずは、カーテンのメリット・デメリットをご紹介します。
カーテンのメリット
① やわらかく温かみのある雰囲気に
カーテンはふんわりとしたシルエットをしていて、お部屋をやさしい雰囲気にしてくれます。
ファブリックならではの温かみのある佇まいは、カーテンだからこそ醸し出せる魅力。
天気のいい日は窓を開けて、レースが風になびく様を眺めるのも良いですよね。
その姿は優雅で美しく、豊かな時間を演出します。
② 高い耐久性
生地の素材や、結露や日当たりなどの窓まわりの環境によってその年数は左右されますが、一般的に、オーダーカーテンの寿命は10年ほどと言われています。
お手入れを定期的に行い、適切に使用することで、長く愛着を持って使うことができます。
③ お手入れが簡単
メンテナンスも簡単で、ウォッシャブルの生地であれば家庭の洗濯機で丸洗いが可能。
クリーニングに出す必要もなく、気軽にお手入れができるので、清潔な状態を保つことができます。
ダニやハウスダスト、花粉などのアレルギーをお持ちの方にとって、いつも清潔に保てることは大きなメリットですよね。
ウォッシャブルでない生地の場合には、定期的にドライクリーニングに出すことで清潔さを保つことができます。
お手入れ方法については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
④ 機能が充実している
遮光、遮熱、UVカット、防炎、遮像など、カーテンにはさまざまな機能があります。
例えば寝室には遮光、日中の外からの視線が気になるリビングには遮像、外からの冷気・熱気を遮りたいときには遮熱や保温など。
使用用途や環境に合わせて、適切な機能を選び、快適なお部屋を作ることができます。
⑤ デザインやカラー、素材の種類が豊富
カーテンは、厚手のドレープカーテン、薄手のレースカーテン、カフェカーテンなど、種類が豊富です。
また、多種多様なカラーやデザイン、素材があるのも特徴。
シンプルな無地の生地でも、使われている素材によって風合いが異なります。
一枚一枚それぞれの表情を持つ生地の中から、自分好みのデザインを見つけるのも、カーテン選びの楽しさのひとつですよね。
カーテンのデメリット
① 圧迫感を感じることがある
カーテンにはヒダが付いているので、窓やお部屋のサイズによっては窮屈に見えたり、重苦しさを感じることがあります。
また、カーテンを開いたとき、窓の両側にまとまるので、窓が狭く見えてしまうことも。
対策として、壁と近い色のカーテンを選ぶと、壁と馴染んで圧迫感を抑えることができます。
カーテンを開いたときにはそのままにせず、タッセルで丁寧に束ねるだけでもすっきりとした印象を与えることができますよ。
② 湿気に弱く、水回りには不向き
ファブリックでできたカーテンは、お部屋の湿気を吸収しやすいのも特徴。
湿度が高い環境で使用すると、カビが生えてしまう場合もあります。
脱衣所やキッチンなどの水回りや、湿気が多いお部屋で使用するときには、こまめに換気をして乾燥させましょう。
定期的に洗濯をすることもカビ対策になります。
③ 通気性が悪くなりやすい
窓を覆うように取り付けるカーテンは、締め切っていると風通しが悪くなるのもデメリットの一つ。
定期的にカーテンと窓を開けて換気をするよう心掛けましょう。
冬場も閉めきっていると、カビが発生する原因になりますので、比較的あたたかな日中に窓を開けて風通し良く使用しましょう。
ブラインドのメリット・デメリット
オフィスやカフェなどでよく目にするブラインド。
最近ではそのスタイリッシュなデザインから、自宅でも使用する方が増えてきています。
とはいえ、カーテンに比べて馴染みがないので、「実際のところ、使い勝手はどうなんだろう?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
ブラインドについても、メリット・デメリットをご紹介します。
ブラインドのメリット
① 窓まわりがすっきりと見える
ブラインドを取り付けると、カフェや海外の住宅誌に載っている部屋のような、シャープで洗練された空間を作ることができます。
カーテンのようにウェーブが無く、直線的なデザインのため、圧迫感を軽減してくれるという効果も。
ブラインドの素材は、大きく分けて「アルミブラインド」と「ウッドブラインド」の2種類があります。
「アルミブラインド」はモダンでクール、スタイリッシュな印象。
「ウッドブラインド」は木製のため、上質で温かみのある印象になります。
② 視線や光、風の入り具合を調整できる
スラットと呼ばれる「羽」の角度を変えることで、お部屋の明るさや風の入り具合を調節することができます。
視線や光を遮りながらもスラットの隙間から風を取り入れることができるのは、ブラインドならではの便利なポイントです。
③ 水回りにも使いやすい
耐水タイプのアルミブラインドは、水回りや油跳ねが気になるキッチンなどでも使用することができます。
汚れたらさっと拭き取ることができるので、お手入れも簡単です。
しかし、ブラインドであっても耐水タイプではないアルミブラインドやウッドブラインドはカーテン同様湿気には注意。
サビてしまったり、カビが生えてしまうことがあります。
水回りで使うときには、かならず「耐水タイプ」であることを確認しましょう。
ブラインドのデメリット
① 光漏れや音漏れがしやすい
ブラインドは、スラットに紐を通して束ねるつくりになっています。
そのため、スラットの隙間や、紐を通すための穴などから音や光が漏れやすいのがデメリット。
一般的に、カーテンと比べて遮音性や遮光性は低くなります。
ブラインドの中でも、紐を通すための穴が無いタイプもあり、少しでも光漏れを防ぎたいという方にはおすすめです。
ただ、その場合でもスラットの隙間からは光が漏れるので、完全に遮光できるわけではないということを頭に入れておきましょう。
特に寝室など、高い遮光性を求める窓には不向きです。
② 開閉に手間がかかる
ブラインドは、左右どちらかに付いている紐やチェーン、ポールなどを操作して開閉します。
そのため、カーテンに比べて開け閉めに手間がかかります。
特に大きなサイズになると紐を引っ張るときに重さを感じることがあるので、掃き出し窓などでは避けるのが無難です。
③ スラットにホコリが溜まりやすい
ブラインドは、スラット1枚1枚にホコリが積もってしまいます。
特にアルミ製のブラインドは、静電気でホコリを吸着しやすいのが難点。
定期的にハンドモップなどでホコリを払う必要があり、カーテンよりもお手入れが面倒に感じることも。
④ 風にあおられると、揺れて音がする
ブラインドが風にあおられたときに、窓枠にぶつかって「カタカタ」という音が鳴ってしまいます。
その音が気になるというのも、ブラインドを買ったあとに感じやすいデメリットです。
対策として、揺れを防止する「振れ止めホルダー」を使用することで、音の発生を軽減することができます。
カーテンかブラインドで迷ったら! 7つのポイントで比較
① 見た目の印象
窓まわりに何を取り付けるかによって、お部屋の雰囲気は大きく変わります。
どんなお部屋にしたいのか、理想の空間をイメージして選ぶことが大切です。
カーテンは、ファブリックのやわらかな質感と、ふんわりと揺れ動く立体感のあるシルエットが特徴。
温かみのある空間を演出することができます。
また、色柄が豊富なので、選ぶ生地によってどのようなテイストにも馴染ませることができます。
ラグジュアリーな雰囲気にしたいときにはトリムや装飾タッセル、カーテン上部のバランスなどの装飾を追加したり、3ツ山2倍ヒダの生地をしっかり使う縫製を選んだり。
スッキリとさせたいときには、カーテンのヒダを取らないフラット仕様にしたり、無地の生地を選んだり。
縫製方法も選ぶことができるので、好みのアレンジで理想の窓まわりを作ることができます。
一方のブラインドは、シャープで洗練された印象を与えることができます。
シンプルなお部屋でも、カフェのようなこなれた雰囲気に。
厚みが抑えられてスッキリとしていることから、圧迫感もありません。
シンプルなデザインのため、インテリアに違和感なく溶け込んでくれます。
② 取り付け方法
カーテンは、カーテンレールのフックに引っ掛けるだけ。簡単に取り付けることができます。
注意点として、既存のカーテンレールを使用する場合には、ランナーの数を確認しておきましょう。
カーテンのフックの数よりもランナーの方が少ないと、フックが余ってしまう可能性があります。
その場合には、フックの数をランナーの数に合わせるか、ランナーの数を増やすかの2つの選択肢があります。
カーテンを購入する前にチェックしておくことで二度手間を防ぐことができます。
ブラインドの取り付け方法は、大きく分けて3種類あります。
・ブラケットでの取り付け
・カーテンレール付け
・突っ張り式
ブラケットでの取り付けは、壁にネジを使って固定するので、しっかりと取り付けることができ安全です。
しかし、壁に穴を開けるので自分での取り付けは難易度が高く、専門の施工業者に依頼した方が良いでしょう。
また、賃貸住宅などでは穴を開けて良いのか確認が必要です。
カーテンレール付けや突っ張り式であれば、取り付けは比較的容易です。
カーテンほど手軽ではありませんが、自分で取り付けることができます。
③ 開閉のしやすさ
カーテンは、横に引くだけで手軽に開け閉めすることができます。
一方のブラインドは、操作に手間と時間がかかってしまいます。
開け閉めのしやすさで比較すると、カーテンの方が優れていると言えるでしょう。
頻繁に開け閉めする窓には、カーテンがおすすめです。
ただ、カーテンは開けるか閉めるかの二択ですが、ブラインドは開け閉めせずとも、スラットの操作で採光の調整を行うことができます。
採光の調整を重視したい窓では、ブラインドを選ぶと良いでしょう。
④ お手入れ方法
お部屋の内外のホコリや臭いが付着しやすい窓まわりのアイテムは、お手入れも気になるところですよね。
カーテンは、先述した通り、ウォッシャブル機能のある生地であればご自宅の洗濯機で丸洗いすることができます。
丸洗いしたあとは、そのままカーテンレールに掛け直して自然乾燥します。
レースであれば、窓を開けて換気をしていると1~2時間ほどで乾いてしまいますよ。
ウォッシャブル機能の無い生地は、定期的にドライクリーニングに出して清潔に保ちましょう。
ブラインドは、カーテンのように丸洗いはできません。
スラットに付着したホコリを払ったり、汚れの拭き掃除をする必要があります。
日頃から、こまめにお手入れすることを心がけましょう。
アルミブラインドはあまり強い力で拭いていると、スラットが折れてしまう可能性もあるので、ご注意ください。
お手入れ方法はそれぞれ異なりますので、自分のやりやすい方を選ぶと良いでしょう。
⑤ 機能性
カーテンには、さまざまな機能を備えたものがあります。
遮光や遮熱、遮像、UVカットなど、取り付けるお部屋に合った機能を選ぶことができるのが魅力ですね。
一方ブラインドは、カーテンと比べて機能の幅は少なめ。
「遮熱コート」や、水に強い「耐水タイプ」などがあります。
ただ、同じ機能でも、スラットの間に隙間があるブラインドと、1枚の布で覆うことができるカーテンでは、カーテンの方が効果を実感できるでしょう。
カーテンが苦手とする「水回り」ではブラインドが圧倒的におすすめ。
その他の場所で、機能性をしっかりと取り入れたい!という方は、カーテンを選ぶと良いでしょう。
機能性をどれくらい重視するのか、どんな機能が必要なのかをしっかりと検討してみましょう。
⑥ 価格
カーテンとブラインドでは、単体でみると実はそこまで大きく金額は変わりません。
しかし、カーテンは一般的に厚手のカーテン(ドレープ)、薄手のカーテン(レース)の2枚を用意します。
その分、ブラインドよりも金額が高くなる場合があります。
とはいえ、選ぶアイテムによっても異なるので、価格の面ではあまり差はないと思っておいて良いでしょう。
ただし、同じブラインドでも、アルミブラインドに比べてウッドブラインドは金額の水準がやや高め。
多くの場合、カーテンを2枚用意するよりもウッドブラインドの方が高くなります。
カーテンの相場については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
⑦ 安全性
ブラインドを操作する昇降コードは、子供がいじってしまう可能性があります。
この昇降コードが子供の首にからまり、事故に繋がるケースも報告されているので、お子様のいるご家庭では注意が必要です。
最近では、昇降コードを必要とする商品のほとんどにコードクリップが付いているので、お子様の手の届かない場所に都度留めておくという方法もあります。
それでも心配な方は、安全を考慮して避けた方が良いでしょう。
特に子供部屋では、ブラインドでは操作の手間もあるので、カーテンを選ぶのが無難です。
カーテンにはブラインドのようなコードが無い分、安心して使用することができます。
1点注意点を挙げるとすると、掃き出し窓に取り付ける際には床に付かない長さにしておくことです。
床に垂れる仕様は海外でもよく見受けられ、たっぷりとゆとりのある見た目から、豪華でおしゃれなイメージを与えることができます。
一方で、垂れている部分を踏んで、滑って転んでしまう可能性がありますので、安全性を優先するのであれば避けましょう。
掃き出し窓のカーテンの選び方は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
カーテンとブラインド、それぞれのメリット・デメリットや選ぶポイントを参考に、お部屋に最適な窓まわりをつくってみてくださいね。
もし、どちらにするか決められない!という場合には、ジアスがコーディネートのお手伝いをいたします。
専門スタッフがお客様の好みや要望から最適なご提案をいたしますので、ぜひ一度ショールームへお越しください。