レースカーテンのみでも大丈夫?メリット・デメリットとおすすめのカーテンをご紹介
カーテンといえば、「レースカーテンと厚手のドレープカーテン(以下ドレープカーテン)はセット」と思っている方も多いのではないでしょうか。
実際にはセットでなければならない決まりはありません。ショールームにお越しいただくお客様の中には、リビングはレースカーテンのみを希望される方がいらっしゃいます。
とはいえ、レースカーテンのみだと、
「夜に家の中が丸見えにならないかしら」
「防犯上の観点からもやっぱりドレ―プカーテンがあった方がいいのでは」
などと悩んでしまいますよね。
今回は、レースカーテンのみを設置する際のメリット・デメリット、レースカーテンの種類や機能、おすすめコーディネートまで詳しくご紹介します。窓辺をレースカーテンのみにしようか悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
レースカーテンとは?
レースカーテン(シアーカーテン)とは、薄手で透け感のある生地でつくられたカーテンのことです。
ドレープカーテンと2枚吊りにする場合に、窓側に吊ることが多いと思います。
おもに、窓の外からの視線をさえぎるために使用するカーテンです。生地が透けているため、室内から屋外の様子を確認できます。ほかにも、室内に差し込む光の明るさを調整したり、外気をほどよく取り入れて換気したりといった、大切な役割も果たしています。
レースカーテンの種類
薄手のカーテンはまとめて「レースカーテン」と総称されますが、ジアスでは大きく3つの種類に分けています。生地のつくられ方やデザインによって呼び名が違い、生地の質感なども異なります。
①一般的なレースカーテン
一般的なレースカーテンは、編み機で作られた編み物を生地として使用しています。糸の太さ・素材・種類はさまざまで、シンプルなデザインのものから手の込んだデザインのものまで、多岐にわたります。
ミラーや遮像、UVカット等の機能性レースカーテンも含まれます。
②ボイルカーテン
一般的なレースカーテンより細かい糸を平織りした生地を使用しています。
編み物のレースカーテンと比べると、表面のテクスチャーが均等でほどよい透け感があります。このため、外光を柔らかく取り入れつつ、視界を遮る効果も持っています。しわになりにくく、軽やかでさらっとしたような肌触りや透け感を楽しむことができます。
また、ボイルカーテンはデジタルプリントなどの鮮やかな色味が綺麗に表現できるところもポイント。
ボイル地をベースにデザインがプリントされたカーテンは、アートのように美しいものもあります。フロントレースやダブルレースなどの個性的な窓辺の演出にも最適です。
③エバ柄レースカーテン
カーテンの裾部分にデザインを施したものを、エバ柄といいます。
裾部のデザインは、プリントや刺繍などさまざまな種類があります。
画像のカーテンは、サークル模様の刺繍ステッチが施されています。シンプルでありながらぬくもりを感じさせてくれるエバ柄レースカーテン。光に透けたときに床に落ちる裾部のシルエットの美しさも魅力のひとつです。
窓辺にレースカーテンのみを設置する場合のメリット
・お部屋がすっきり、おしゃれな空間に
レースカーテンのみにすることで窓辺の印象が軽くなり、壁面がすっきりと見えるようになります。
カーテンを開けているときも、両端に寄せた束のボリューム感が少ないため、もたつきが気になりません。
レースカーテンのふんわりとした素材感をそのままに、お部屋全体がすっきりライトな印象に見えるのは嬉しいですね。
・簡単にお手入れ、保管ができる
レースカーテンは、ドレープカーテンよりも軽くて扱いやすいため、お手入れも簡単です。
お洗濯しようと思っても、ドレープカーテンは大きく重たいため、億劫に感じる方も多いのではないでしょうか。レースカーテンだと、軽くて洗いやすいので、洗濯して清潔に保ちやすいのも嬉しいですよね。
薄手の生地なので、折りたたんで収納する際にも、かさばることなくコンパクトにおさまります。
※洗濯の際は、必ず洗濯表示をご確認ください。
・コストを抑えられる
レースカーテンのみなら、購入する枚数を減らせるので、コストを抑えることができます。
コストを抑えた分、輸入のデザインに凝ったレースカーテンを選んでみたり、こだわりのインテリアアイテムを揃えてみるのもよいでしょう。
・軽やかな透け感で、大胆なデザインやカラーに挑戦しやすい
レースカーテンは白系が主流ですが、最近ではデザイン性の高い商品も増えています。
カラーレースカーテンやダイナミックな柄の輸入レースカーテンを選ぶと、窓辺のアクセントになります。
派手すぎるかな…と感じる色やデザインでも、透け感があるので想像していたよりも控えめな印象に。思い切ったデザインやカラーに挑戦してみてはいかがでしょうか。
①カラーレースカーテン
色味が入ったカラーレースカーテンを選ぶと、窓辺がぐっとおしゃれで洗練された雰囲気になります。大柄のデザインは勇気が出ない…という方は、カラーレースカーテンを取り入れてみてはいかがでしょうか。
②ダイナミックな総柄
総柄のレースカーテンは、窓辺をとても華やかにしてくれます。
ほどよいシアー感が軽やかで、光の加減によって移り変わる繊細な表情を楽しむことができます。
レースカーテンを主役にしたコーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか?
③シルエットを楽しむオパールプリント
オパールプリント技法を採用したレースカーテンは、美しいデザインと独特の風合いが特徴です。この技法では、カーテンのベースとなる生地の一部を溶かして透明感のある柄を作り上げます。これにより、レースカーテンに繊細で複雑な模様が浮かび上がります。
柄の透過性の違いによって生まれるコントラストが床に美しいシルエットを映し出し、その美しさも楽しむことができます。
窓辺にレースカーテンのみを設置する場合のデメリット
メリットの多いレースカーテンですが、どんなデメリットがあるのでしょうか。デメリットに対する解決策も一緒にご紹介しますので、購入前にしっかりと確認しておきましょう。
・レースカーテンの種類によっては外から部屋の中が見えてしまう
レースカーテンのみ設置した場合の一番の懸念点は、外からお部屋の中が透けて見えてしまうことではないでしょうか。素材や機能性によって透け感は異なりますが、とくに夜はお部屋が明るいと外から中の様子が見えてしまうことも。曇りの日や朝方など、お部屋の中のほうが明るい時間帯も注意が必要です。
外から見える可能性の高い1階のお部屋などは、プライバシー保護や防犯対策として、外からの視線を遮る「遮像レースカーテン」がおすすめです。
・遮熱・保温の効果が低い
レースカーテンの生地は薄いため、ドレープカーテンに比べて遮熱効果は下がります。
外の気温が低いときはお部屋内の温度も下がり、夏の日差しが強いときは温度が上昇しやすくなります。冷暖房効率が悪くなり、電気料金が上がってしまう恐れもあります。
気になる場合には、「遮熱効果」や「保温効果」のあるレースカーテンを選ぶとよいでしょう。
レースカーテンにおすすめの機能性
ここでは、レースカーテンの機能についてご紹介します。機能性のあるレースカーテンを取り入れることで、レースカーテンのみでも快適に過ごすことができます。
遮像
前述したようにプライバシー面が気になるレースカーテンのみの窓辺。
そういった場合は、遮像機能がついたレースカーテンを選ぶとよいでしょう。
遮像レースカーテンは、室内から屋外が見えにくく、お庭など外の風景も楽しみたい方には少しデメリットに感じるかもしれません。
しかし、天気や時間帯に関係なく、外から室内が見えにくくなるというメリットもあります。
とくにレースカーテンのみの場合は、防犯対策やプライバシー保護の観点から、夜も透けにくい遮像レースカーテンはおすすめです。
遮像レースカーテンとミラーレースカーテンの違い
遮像レースカーテンとよく混同されがちなのが、ミラーレースカーテン。どちらも「外からの視線を遮る」「透けにくい」という効果があります。ただし、時間帯や天気によって効果が異なるため、注意が必要です。
ミラーレースカーテンは、生地の裏面にブライト糸という光沢のある糸を使用することで、太陽の光が反射され、外から中が透けにくくなります。
つまり、この効果は太陽光が生地に当たる時間帯(=日中)のみに限られるのです。
そのため、曇りや雨、夕方などで外が薄暗くなると、日中でもミラー効果が無くなり、透け感が出てしまいます。しかしながら、お庭など外の景色を見たいという方にはおすすめな機能です。
ジアスのEco de Happinessでは、デザイン性を高めた遮像レースカーテンに力を入れています。
透けにくいClass3・4の商品のみのお取扱いとなりますので、とくにレースカーテンのみを考えている方はぜひご検討ください。
遮熱・保温
レースカーテンのみにすると、ドレープカーテンを付けている時よりも屋外の気温に左右されやすくなります。
少しでもそうしたお悩みを解決するために「遮熱」や「保温」の機能がついているカーテンを選んでみてはいかがでしょうか。
・遮熱:太陽の熱をカットし、室内温度の上昇を抑えます。
・保温:外からの冷気をカットし、室内の暖かい空気を逃がしにくくします。
ジアスのEco de Happinessシリーズでは、遮熱と保温どちらも兼ね備え、オールシーズン快適な温度を保ってくれるレースカーテンもありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
UV(紫外線)カット
「ドレープカーテンがない分、お部屋に入ってくる紫外線もちょっと気になる...」という方にはUVカット機能のあるレースカーテンはいかがでしょうか。
家具や室内の色あせの原因となる紫外線の透過を抑えます。
UVカットレースカーテンは生地裏面の光沢の反射、生地の密度によって紫外線の侵入を妨ぎます。
部屋の中にいても家具や床、人の肌は日焼けします。特に日差しの強いお部屋は、高価な家具やお気に入りのインテリア、お肌の日焼け防止策として、UVカット機能のあるレースカーテンを取り入れてみてください。
ジアスのEco de Happinessシリーズでは、UVカット機能付きのレースカーテンを豊富に取り揃えておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
レースカーテンにおすすめのスタイル【ダブルレース】
窓辺をレースカーテンのみにするなら、ダブルレースにするのもおすすめです。
ダブルレースとは、2枚のレースカーテンを重ねて使うスタイルのこと。ダブルレースにすることで、透け感のある2つの色が溶け合い、とても美しい窓辺を演出してくれます。
レースカーテン|部屋側 : JE9339 / 窓側 : JD6206 ※現在は廃番商品
先日インタビューさせていただいたお客様のリビングにも、ダブルレースを取り入れていらっしゃいました。1階リビングには「透け感はおさえつつ、光は入れたい」というご要望があり、デザイン性と機能性を兼ね備えたコーディネートをご提案しました。
オパールプリントが施されたナチュラル感のあるレースカーテン(JE9339)と、透けにくいグラデーション生地のレースカーテン(JD6206)の組み合わせは、プライバシーを守りながらも明るく素敵なコーディネートになりました。
2つのレースカーテンを重ねたときの色合いも素敵ですが、どちらか一方のレースカーテンを両端に寄せると、また違った印象のコーディネートをお楽しみいただけます。
写真のように、デザイン性のあるレースカーテンをお部屋側に取り付けると、デザインがより際立つコーディネートになります。逆に、無地のカラーレースカーテンをお部屋側に吊ってドレープカーテンのようにしても、軽やかな印象の窓辺になります。
ぜひあなただけのコーディネートを楽しんでくださいね。
レースカーテンを引き立てる!トータルコーディネート4選
今回は、レースカーテンのみで使用する際におすすめのカーテンと、それに合わせたトータルコーディネートをご紹介します。レースカーテンとのコーディネートに迷われている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
カラーレースでシンプルだけど上質な空間に
ほのかにカーキの色味があるカラーレースカーテン。
遮像class3のレースカーテンは、ほどよい透け感ながらも、外から部屋の中が見えにくくプライバシー面も安心です。UVカットや採光などの機能も充実しているので、「機能性がほしいけど、お部屋をおしゃれにしたい!」という方におすすめのカーテンです。
カーテンの色味に合わせてインテリアも落ち着いたグリーン系や黒でまとめると、お部屋全体に統一感が生まれ、洗練された空間になります。
Eco de Happiness | JE9337(カーキ)
商品詳細はこちらforestier|LIBELLULE
商品詳細はこちらCarpe Diem|Carousel cord クッション Taupe
商品詳細はこちらhouse doctor|Bubble フラワーベース H35 グレー
商品詳細はこちらCUERO|BKF BUTTERFLY CHAIR PAMPA MARIPOSA GREEN
商品詳細はこちら軽やかなレースカーテンでライトなエレガントさをプラス
淡いアイボリーで染色したベースクロスに、マットな質感のラッカープリントで小紋柄が表現されているレースカーテン。遮像効果が高いので1枚吊りにおすすめです。遮像だけでなく、UVカット・採光・保温・遮熱など嬉しい機能も豊富なアイテムです。
レースカーテンならではの軽やかさで、ドレープカーテンほど雰囲気が重くならず、品の良いライトなエレガントさをプラスしてくれます。
ポイントでゴールドを使ったインテリアを合わせると、柔らかなメリハリのあるお部屋に。クッションやティーセットをアクセントにして、エレガントさを高めてみてはいかがでしょうか。
Eco de Happiness | JE9312(ホワイト)
商品詳細はこちらkdln|LILLI
商品詳細はこちらCarpe Diem|Tiffany's Garden クッション Turquoise
商品詳細はこちらPOLSPOTTEN | Undressed Teaset
商品詳細はこちらPOLSPOTTEN | Undressed Teapot
商品詳細はこちらエバ刺繍とナチュラルな風合いがリラックスムードを高める
裾部にすっきりとしたリーフモチーフをあしらったエバ刺繍レースカーテン。天然繊維ならではの素材感がナチュラルな印象をもたらします。どこか素朴で柔らかな表情が心地のいい空間を演出します。
遮像や遮熱などの機能はついていませんが、エバ柄刺繍やレースカーテンのやわらかな雰囲気を楽しんでいただきたい商品です。
照明やラグ、小物で自由なボヘミアンの雰囲気をプラスすると、リラックスムードもぐっと高まりますよ。
JIASTEXPREMIUM Vol.3 | JD233
商品詳細はこちらLE KLINT|BOUQUET ペンダントブーケ3
商品詳細はこちらLOVE&STONES | TINY LET GO 250ML
商品詳細はこちらSPRING VALLEY|Tribal Artworks Vintage(ビンテージ)140cm×200cm(SV-01-101-011)
商品詳細はこちらダイナミックな総柄もレースカーテンで軽やかに取り入れる
大胆なデザインと配色は、ほかでは出会えない特別な商品。光の透過によってまろやかな色合いに変化し、時間とともに異なる表情を楽しめます。麻ならではのナチュラルな糸節やシワ感が心地よく、経年とともにその風合いが一層増していきます。
ダイナミックなデザインのカーテンは、挑戦しにくいと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、レースカーテンであれば光を透過するため思っていたよりもやさしい雰囲気になります。こちらも遮像などの機能はついていませんが、個性あふれる特別な窓辺を味わっていただきたい商品です。
グリーンや木の風合いを感じる家具と合わせて、ゆったり過ごす休憩時間に。大人ナチュラルな雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。
JIASTEXPREMIUM Vol.3 | JD247
商品詳細はこちらdavid trubridge|KINA 440
商品詳細はこちらCarpe Diem|Premium color クッション LILAC
商品詳細はこちら飛騨産業|NEWMCKINLEY ロッキングチェア
商品詳細はこちらhouse doctor|Chazia フラワーベース ブラウン
商品詳細はこちらまとめ
いかがでしたか?
レースカーテンのみにする場合、プライバシーの観点や外の気温変化に左右されやすい点が不安要素になる場合が多いと思いますが、機能性のあるカーテンを取り入れることで不安を軽減することができます。
日当たりの良いお部屋や外から見えやすいお部屋は「遮像機能」を、暑さ寒さが気になるお部屋には「遮熱機能」や「保温機能」がおすすめです。
また、マンションの高層階など、外からの視線が気にならないお部屋であれば、デザイン性を重視したレースカーテンを楽しむのもよいでしょう。
お部屋の場所やシーンによって何を優先するのかを検討し、あなたらしいコーディネートを楽しんでくださいね!
ジアスでは、デザイン性と機能性にすぐれたレースカーテンを豊富に取り揃えております。ぜひショールームで実物をご覧いただき、質感や透け感をご確認ください。