
縦長の小窓(スリット窓)にぴったり!オシャレで安全なカーテン選びガイド
最近よく見かけるようになった縦長の小窓(スリット窓)。
既製カーテンでは縦長の小窓に合うサイズの取り扱いが少ないため、なかなかぴったりのものが見つからず悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
縦長の小窓は、通常の掃出し窓や腰窓よりもデザイン性があったり、効率的な採光のために設けられる特徴的な窓です。
デザインや機能を損なうことなくそれらを活かせるカーテンと出会うことができたら、窓回りはもっとステキになりますよね。
この記事では、縦長の小窓に合うカーテンの選び方から、おすすめの種類、コーディネート事例までご紹介します。
カーテン選びの参考にしてくださいね。
縦長の小窓(スリット窓)の特徴とカーテンの必要性
縦長の小窓(スリット窓)の特徴

スリット窓とは、細長い形状の窓のことを指します。
スリットとはもともと「隙間」という意味をもっていて、玄関や廊下など、限られた狭いスペースの明かり取りとして設置されます。
縦長のスリット窓は、プライバシーを守りつつ、室内に光を取り込むことができるのが特徴です。
人が出入りできない大きさのため、防犯面も安心。人通りの多い場所に面した窓にも適しています。
スタイリッシュな見た目と、採光や換気などの機能性の高さから、近年人気が高まっており、比較的新しい住宅でよく見かけるようになりました。
しかし、これまでスリット窓のない家に住んでいた方にとっては、どのようなカーテンを選べば良いのか迷いますよね。
カーテンの選び方次第で、明るく開放的な空間を演出したり、落ち着いた雰囲気を作り出したりすることができます。
縦長窓にカーテンを付けるべき理由

小窓にカーテンを付けることは、単なるインテリアの一部としてだけでなく、プライバシーの確保や防犯対策としても有効です。
カーテンは、外からの視線を遮る役割を果たし、室内のプライバシーを守ります。
防犯面でも、窓から侵入経路を確認したり、侵入するタイミングを見計らっている空き巣の視線を遮ることで、侵入の抑止につながります。
特に夜間、窓からの光漏れを防ぐことで、高い防犯効果を発揮します。
デザイン性と機能性を兼ね備えたカーテンを選ぶことで、安心して快適な暮らしを送ることができるでしょう。
さらに、カーテンは季節や気分に応じて簡単に交換できるため、手軽にインテリアの模様替えができるのもメリットの一つ。
素材によっては、断熱効果や音を和らげる効果も期待でき、暮らしに心地よさをプラスすることができるでしょう。
カーテンの選び方一つで、理想的な住まいを実現することができるのです。
縦長の小窓に合うカーテン選びのポイント

縦長の小窓は、お部屋にアクセントを加え、光を効果的に取り込んでくれる存在。
その魅力を最大限に引き出すカーテン選びの5つのポイントをご紹介します。
①取り付け方法を確認する
カーテンの取り付けの方法としては、
・天井付け:窓枠の内側に取り付け
・正面付け:窓枠の外側に取り付け
・つっぱり式:窓枠の内側につっぱって取り付け
などがあります。
天井付け

窓枠の天井に取り付ける方法を「天井付け」といいます。
窓枠の中に取り付けるため、見た目をすっきりとさせたい窓におすすめ。
ただし、サイズ選びには注意が必要です。
大きすぎると窓枠内に収まらなくなってしまったり、逆に小さすぎると隙間からの光漏れが気になることも。
窓枠にしっかりと合うサイズを選ぶと、収まりの良いシンプルな窓辺を演出することができます。
正面付け

窓枠の外側に取り付ける方法を「正面付け」といいます。
窓枠全体を覆うので、プライバシー保護と光漏れを防ぐことができます。
隙間風が気になるという場合にもおすすめです。
窓から少し出っ張る取り付け方法なので、すっきりとした見た目を好む方には注意が必要です。
つっぱり式

窓枠の中につっぱり棒を取り付ける方法を「つっぱり式」といいます。
窓枠や壁にネジ穴を開けたくないときなどにおすすめ。
あまり重たいものを引っかけてしまうとつっぱり棒が落下する恐れがありますので、かならず耐荷重を確認して取り付けるようにしましょう。
②窓のサイズに合ったものを選ぶ

細長い窓にカーテンを取り付ける場合、注意が必要なのが「窓の幅」です。
カーテンをはじめ、ロールスクリーンやブラインドなどほとんどの窓回り商品は最小の幅が決まっています。
かならず窓のサイズを測り、希望の商品が取り付けられるかを確認しましょう。
もし希望の商品で理想のサイズが見つからない場合には、取り付け方法を「正面付け」にするのがおすすめです。
正面付けなら、窓枠より大きいサイズのカーテンを設置することができるので、多少サイズの融通を利かせることができます。
③機能性も考慮する

窓からの視線を遮るという目的以外にも、「まぶしい」「窓まわりが寒く感じる」「紫外線が気になる」など、さまざまなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
カーテンを選ぶ際には、カーテンの生地に備わっている機能にも注目してみましょう。
光を遮りたい場合は「遮光性」
寝室の小窓、西向きの小窓などはお部屋に差し込む光が気になりますよね。
その場合には、「遮光」機能を選びましょう。
遮光等級は1~3級まであるので、好みの度合いを確認してくださいね。
遮光機能についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
冷暖房効率を高めたい場合は「断熱性」
隙間風が気になる、窓からの冷気、暖気を防ぎたいという場合には「断熱」機能を選びましょう。
特に冷気、暖気は窓から入る空気の影響が大きいので、カーテンを取り付けることで効果を期待できます。
紫外線から家具や床を守りたい場合は「UVカット」
日光がよく当たる窓には「UVカット」機能を選びましょう。
リビングやダイニングなど、人が集まるお部屋に小窓があれば、明るさを取り入れるのに活用したいですよね。
でも、家具や床に日光が当たり続けると、日焼けが気になるところ。
UVカット機能を持つカーテンは、明るさを取り入れつつ、紫外線をカットしてくれるうれしいメリットがあります。
せっかくのお気に入り空間を長く美しく保つためにも、UVカット機能はおすすめです。
UVカット機能についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
④色や柄、素材感で雰囲気をガラリと変える

カーテンの素材感や色柄は、お部屋の雰囲気を左右する重要なポイントです。
目指しているスタイルに合うものを選びましょう。
【生地の厚さや素材】
・厚手の生地:遮光性が高く、プライバシーを重視したいときにおすすめ。重厚感のある空間に仕上がります。
・薄手の生地:軽やかで、光を柔らかく取り込みます。お部屋に明るさをプラスしたい場合や、圧迫感を軽減したい場合におすすめです。
・レース:可憐で繊細な印象を与えます。光を適度に取り込みつつ、外からの視線を遮りたい場合に最適です。
【色や柄】
・明るい色:窓辺を明るく華やかにしたい場合に。
・暗い色:落ち着いた雰囲気を演出したい場合に。
・柄:ストライプ柄や花柄など、個性的な空間を演出したい場合に。
※大柄だと、小窓では柄が収まりきらず、イメージと異なる場合があります。カーテンの幅に対して、どこまで柄が入るのかを確認してから選びましょう。
⑤防犯面を強化するためのカーテン選び

防犯効果を高めるには、遮光性の高いカーテンを選ぶことがポイントです。
外からの視線を完全に遮る厚手のカーテンや、二重構造のカーテンを選ぶと、夜間のプライバシーがしっかりと守られます。
また、ウィンドウフィルムを併用することで、さらに安全性を強化することができます。
カーテンの色選びも防犯に影響を及ぼす要素の一つです。
暗めの色を選ぶことで、室内の様子が外から見えにくくなる効果があります。
特に、窓が通りに面している場合は、先述した厚手のカーテンや二重構造のカーテンなど高いレベルの遮蔽性を持つカーテンを選ぶことで、外部からの視線を完全にシャットアウトすることが可能です。
縦長の小窓におすすめのカーテンの種類
カーテン

通常の掃出し窓や腰窓などで使われているカーテンは、小窓にも取り付けることができます。
小窓の場合には、片方に寄せて開ける「片開き」のカーテンを取り付けると良いでしょう。
ただし、片開きのカーテンは左右どちらかに溜まりができるので、元々開口部の狭い小窓に取り付けると開口部がさらに狭く見える可能性があるのが注意点です。
カーテンレールを窓よりも長めに取り付けて、溜まりを窓から逃がすと開口部を確保することができますよ。
また、小窓がいくつか並んでいる連窓の場合には、複数の窓に1本のカーテンレールをまとめて取り付けて、カーテンを取り付けるという方法もおすすめです。
連窓のカーテンについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
シェード

布を畳み上げて開閉するタイプのカーテンです。生地をたっぷりと使用するカーテンと比べて、よりすっきりとした印象になります。
シェードはカーテンと同じ生地で作ることができるので、ほかに窓がある場合でも、同じ生地で揃えると統一感を出せます。
ウォッシャブルの生地を選べば、洗濯機で洗うことができるので、衛生面も安心です。
注意点としては、畳み上げたときに窓の上部に溜まりができることです。
正面付けにして、取り付ける位置を窓よりも高めの位置にすることで、溜まりを逃がすことができます。
シェードについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
ロールスクリーン

布を巻き上げて開閉するタイプの窓装飾です。シンプルですっきりとしており、操作しやすいのが特徴です。
チェーンで巻き上げる「チェーン式」が主流ですが、製作可能範囲の関係で、幅の小さいサイズではチェーン式を選ぶことができない場合があります。
そのときには、布の裾に紐が付いた「プルコード式」などの選択肢があります。
ロールスクリーンを検討する場合には、取り付け方法のほか、制作可能サイズや操作方法も確認したうえで選びましょう。
ブラインド

羽根の角度を調整して光をコントロールするタイプの窓装飾です。
昔はオフィスでよく見かけましたが、近年はそのスタイリッシュな印象から、一般住宅でも人気があります。
光の入り具合を調節できるところが最大のメリットで、角度によって外からの視線を遮ることもできます。
羽根でできているという構造上、隙間ができやすいので、断熱効果はあまり期待できません。
断熱効果や冷暖房効率を重視する場合は、他の商品を検討しましょう。
プリーツスクリーン

扇子のようにじゃばら状に加工された生地を、開いたり、折りたたんだりして調光するタイプの窓装飾です。
特徴は、和紙調の加工が施された不織布の素材がラインナップされていること。
ロールスクリーンやブラインドとは異なり、和空間に合う生地が豊富です。
和室にはもちろん、和モダンテイストがお好きな方にもおすすめです。
メンテナンスは、日頃のほこり取りをかかさずに。
拭き掃除やお洗濯は不向きなので、汚れが目立つようになった場合には生地部分を新たに購入し、取り換えを行う必要があります。
縦長の小窓カーテンのコーディネート例
カーテン選びのポイントやさまざまなカーテンの種類について解説してきましたが、ここからは実際のコーディネート例です。
ジアスのオリジナルカーテンで作る小窓のある空間を、テイストごとに3つご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
シンプルモダンな空間

お部屋をすっきり見せたい場合、余計な装飾の無いシンプルな生地を選ぶ方が多いかと思います。
しかし、ロールスクリーンやブラインドを選ぶと、少し殺風景になりがち。
もっと見栄えの良い窓辺を作りたい!というときには、シェードがおすすめです。
シェードなら、すっきりとしながらも、畳み上がりの立体感がおしゃれで、モダンスタイルの特徴でもある「シンプルで都会的な雰囲気」を最大限醸し出すことができますよ。
ナチュラルヴィンテージな空間

(JD120~121)
ナチュラルなテイストに工業的な要素を取り入れたナチュラルヴィンテージは、最近人気のスタイル。
少しくすみ感のあるブルーグリーンはナチュラル過ぎず、ヴィンテージ要素を取り入れた空間によく馴染みます。
同色のクッションを加えることで、お部屋全体にまとまりが生まれます。
エレガントな空間

エレガントな空間には、光沢感のあるベルベット生地がよく合います。
腰高の小窓に、カーテンを床までたっぷりの生地を使用して取り付けることで、ラグジュアリー感をプラス。
上品で高級感のある空間を演出することができます。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
縦長の小窓は、カーテン次第でさまざまな表情を見せてくれます。
カーテン選びのポイントを押さえ、お部屋の雰囲気に合ったカーテンを選んで、縦長の小窓の魅力を最大限に引き出しましょう。
ジアスでは、お客様のご要望をお伺いしながら、ご自宅の窓回りに最適な窓装飾を提案します。
何を付けたらいいのかお悩みの場合には、ぜひ相談してくださいね。
※ショールームはご予約制です。ショールームページよりご予約いただけますので、ぜひご活用ください。