オーダーカーテンに継ぎ目があるのはなぜ?その理由をプロが解説!
オーダーカーテンを選ぶとき、カーテンアドバイザーから「生地に継ぎ目が入ります」といわれて、戸惑いを感じたことはありませんか?
「オーダーメイドなのに縫い目があるの?」「仕上がりに影響しないかな?」と心配になってしまうかもしれません。
でも、ご安心ください。
オーダーカーテンに生じる継ぎ目は、窓のサイズに合わせて美しく仕立てる上で避けては通れない、いわば「プロの工夫の証」です。
決して品質が劣っているのではありません。
今回は、オーダーカーテンの継ぎ目(巾継ぎ)ができる理由から、継ぎ目を目立たなくするオーダーのコツまで、詳しくご紹介していきます。
カーテンの継ぎ目は自然に生じるもの!その理由とは?
オーダーカーテンに見られる継ぎ目は、一つひとつの窓サイズに合わせて生地を仕立てた結果、自然に生じるものです。
まずは、この継ぎ目の正体と、なぜ生じるのか、その理由について見ていきましょう。
継ぎ目の正体は「巾継ぎ」

カーテンに見られる継ぎ目のことを、専門用語で「巾継ぎ(はばつぎ)」、もしくは「ジョイント」と呼びます。
これは、カーテンの生地を横方向に縫い合わせて、窓のサイズに必要な横幅を確保するためにできる縫い目のことです。
特に、幅が広い大きな窓用のカーテンや、ヒダをたっぷりとった豪華なスタイルのカーテンでは、この巾継ぎが必要になるケースがほとんどです。
この巾継ぎは、決して手抜きや不良品ではありません。
むしろ、大きな窓に合う美しいカーテンを仕上げるために行われる工程なのです。
なぜ巾継ぎが必要になるのか?

巾継ぎが必要になる主な理由は、カーテンの元となる生地の幅、いわゆる「原反(げんたん)」の幅に限界があるためです。
一般的に、私たちが選ぶカーテン生地の多くは、幅が100~150cmほどで生産されています。
ところが、ご自宅にある一般的な掃き出し窓の幅は、約180cmです。
窓の大きさに合わせてヒダのあるカーテンを作るには、少なくとも窓の幅以上の生地が必要になります。
さらに、カーテンを窓辺に掛けたときに、きれいなヒダ(ドレープ)を出すには、窓幅よりもっとたくさんの生地が必要です。
たとえば、オーダーカーテンでは、窓幅の約2倍(180cm×2倍→360cm)の生地幅を使うため、もともとの生地幅(150cm)では、360cmには届きません。
そこで、生地を複数枚、横方向に丁寧につなぎ合わせる「巾継ぎ」を行うことで、必要な幅をしっかり確保しているのです。
オーダー前に知っておきたい!継ぎ目に関する注意点
生地を縫い合わせる継ぎ目(巾継ぎ)は、窓に合わせたサイズを実現するために大切なものですが、その特性上、仕上がりにいくつかの変化が現れます。
オーダーしたあとに「イメージと違った」とならないために、あらかじめ知っておきたい2つの注意点を確認しておきましょう。
注意点1:縫い合わせ部分の針穴から光が漏れることがある
生地を縫い合わせた継ぎ目部分には、どうしても小さな針穴ができてしまいます。
特に遮光カーテンの場合、生地本体の光を通さない力が強い分、この継ぎ目の小さな針穴から光が筋のように漏れて見えてしまうことも。
これは巾継ぎが行われている証拠であり、生地の遮光性が高いほど、かえってその光の筋が目立ってしまうケースも少なくありません。
注意点2:模様が完全に一致せず途切れて見えることがある

大きな柄やデザイン性の高い生地の場合、巾継ぎによって柄が途中で途切れて見えることがあります。
もちろん、カーテンを専門とした縫製工場では、柄が自然につながるように「柄合わせ」を行いますが、1枚の布のように完璧に合わせることは困難です。
そのため、大胆なパターンの生地を選ぶときは、巾継ぎの位置によってカーテン全体の印象が変わる可能性があることを、オーダー前に知っておくと安心です。
継ぎ目が気になるときは?オーダー時のポイント
どうしても継ぎ目が気になるときは、オーダー時の縫製仕様を工夫することで、継ぎ目の影響を最小限に留めたり、なくしたりすることができます。
より美しい見た目を追求する方は、ぜひ以下の方法を試してみてくださいね。
ヒダの種類をフラットにする

カーテンのヒダは、2倍ヒダや1.5倍ヒダなど、倍率が高いほど生地をたっぷり使うため、ほとんどの製品で継ぎ目が入ります。
そこでひとつの工夫として、ヒダを取らない「フラットカーテン」を選ぶ方法があります。
フラットカーテンなら、使う生地の量を減らせるため、巾継ぎをなくせる可能性が高まります。
ですが、窓の幅が特に広い場合は、フラットカーテンであっても継ぎ目が入るケースがあります。
オーダーするときは、事前にカーテンアドバイザーに確認してみましょう。
両開きスタイルを選ぶ

一般的に、ほとんどのご家庭では、カーテンを中央から左右の2枚に分ける「両開き」スタイルでオーダーされるかと思います。
もし、窓全体を1枚のカーテンで覆う「片開き」スタイルを選びたいときは注意が必要です。
片開きは、窓全体を覆うような大きな生地が必要になるため、どうしても継ぎ目が入ります。
両開きにしておけば、カーテン1枚あたりの横幅が半分になり、巾継ぎをせずに済む可能性が高まります。
デザインの好みや使い勝手を優先して片開きを選ぶときは、あらかじめ「継ぎ目が入る仕上がり」をイメージしておくと、理想の窓辺づくりがよりスムーズになりますよ。
レースカーテンで工夫する

厚地のドレープカーテンに比べて、レースカーテンの生地には、幅の広いものが多く作られています。
そのため、レースカーテンは継ぎ目(巾継ぎ)なしで仕立てやすい傾向にあります。
日中、ドレープカーテンを開けてレースカーテンだけで過ごす時間が多い方は、この特性を活かしてみましょう。
レースカーテンを継ぎ目のないものにすることで、窓辺の見た目がぐっとすっきりして見えますよ。
継ぎ目のない「ヨコ使い生地」という選択肢

ここまで「継ぎ目はプロの仕立てとして必要なもの」とお伝えしてきました。
継ぎ目があるからこそ、お気に入りの生地を自由なサイズで楽しむことができます。
ただ、窓辺の景色を眺めているときに「もし、この1枚の布が全く途切れずに続いていたら、もっと美しいかもしれない」と感じる瞬間があるかもしれません。
そんな「よりシームレスな美しさ」を大切にしたい方にぜひ知っていただきたいのが、「ヨコ使い生地」という選択肢です。
ヨコ使い生地とはどんな生地?

「ヨコ使い生地」のカーテンとは、幅の広い生地(約280〜300cm)を、横向きに使って仕立てるカーテンのことです。
横向きに使うことで、どんなに幅の広い大きな窓でも、一切の継ぎ目を入れることなく、1枚のカーテンに仕立てることができます。
まるで1枚の大きな絵画を飾るように、柄が途切れることなく窓辺を彩ります。
選ぶ楽しさが広がる、新しいラインナップ
以前は、このヨコ使い生地は色柄や素材のバリエーションがそれほど多くありませんでした。
「シームレスな仕上がりにしたいけど、好みのデザインが見つからない……」と諦めていた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし最近では、国内外のメーカーから、繊細な刺繍やモダンな織り、多彩なカラーリングのヨコ使い生地が次々と登場しています。
継ぎ目がないだけでなく、「このデザインが素敵だから」という理由で選べるほど、選択肢は増えつつあります。
ジアスおすすめ!継ぎ目のない「ヨコ使い生地」のカーテン
ジアスでは、シームレスで美しい仕上がりのヨコ使い生地のカーテンを豊富に取り揃えています。
そのなかでもおすすめのカーテンを3つご紹介しますので、継ぎ目のないカーテンをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ヨコ使いドレープカーテン【JE9522】

ねこのつめが引っかかりにくい「NekoHapi(ネコハピ)」シリーズの、ブルーグリーンカラーが美しいカーテンです。
特殊な加工糸を使用し、生地に適度なハリと強度をもたせた広幅の無地遮光ドレープ。
細やかな組織付けのジャガード織で陰影のある表情が特徴的で、クールなカラーがシンプルモダンな空間にピッタリです。
クラシカルなデザインが美しい【JE9679】

ナチュラル感のあるベースクロスに、クラシカルなラインモチーフが上品な仕上がりに。
女性らしいムードを高めながらも、どこか軽やかな印象の空間を演出します。
シンプルな無地では物足りないけれど、派手な柄は避けたいという方におすすめです。
すりガラスのような透明感【JE9690-9093】

無地のレースカーテンだからこそ継ぎ目のない仕上がりを求めるあなたに。
すりガラスのようなやわらかい透明感が、窓辺をほどよくクールな印象に仕上げます。
ソフトなグレイッシュカラーが洗練された雰囲気を漂わせ、センスのいい空間演出が叶います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
オーダーカーテンの継ぎ目は、決して不良品や手抜きによるものではありません。
窓のサイズに合わせて生地を美しく仕立てるために欠かせない、「巾継ぎ」という工程を経て作られた証です。
継ぎ目がどのように入るのか気になる方は、ぜひ一度、ジアスのショールームへお越しください。
継ぎ目のあるカーテンの展示サンプルを見ながら、その見え方を確認したり、継ぎ目のない「ヨコ使い生地」の豊富なラインナップを実際に手に取ってご覧いただけます。








