北欧インテリアに合うカーテンの選び方とおすすめコーディネート
厳しい冬を豊かに過ごすために、北欧の人々が大切にしてきた「ヒュッゲ(Hygge)※」な暮らし。その温かく、心安らぐ暮らしに憧れている方も多いのではないでしょうか。
なかでも、北欧の空間づくりにおいて、カーテンはとても大切なアイテムです。
しかし、「どんな柄を選べばいいの?」「機能性も捨てがたい」というお悩みもあると思います。
そこで今回は、北欧らしいカーテン選びのポイントや、北欧インテリアに合うカーテンコーディネートをご紹介します。
これから寒くなる季節、北欧の明るい雰囲気や温かみを取り入れてヒュッゲな暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか。
※ヒュッゲ(Hygge)・・・デンマーク語に由来する言葉。「居心地のいい空間」や「楽しい時間」と訳されますが、デンマーク人の大切な価値観やライフスタイルそのものを表す概念です。
北欧インテリアとは?

北欧インテリアとは、スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・デンマークを総称した、北欧地域で愛されるインテリアスタイルで、日本でも人気があります。
まずはそんな北欧インテリアのスタイルが生まれた背景や特徴についてご紹介します。
冬が厳しい北欧で生まれた温かみのあるスタイル

高緯度に位置する北欧では、冬になると太陽がほとんど昇らず、昼が短く夜が長いという特徴があります。わずかな昼間でさえ日本のような明るさはなく、夕方のような薄暗さが続きます。
また、1日中太陽が昇らない「極夜」という現象もみられ、地域によってはそれが1~2ヶ月続くことも。私たちが想像する以上に寒くて暗い、厳しい冬を過ごしています。
そんな気候のため、北欧の人々は冬の期間は外で過ごすよりも、家の中で過ごす時間が長くなる傾向にあります。
長い時間、家族が同じ空間にいても心地よく過ごせるように、明るい雰囲気や温かみを感じられる工夫を生み出してきました。
それが今の北欧インテリアの基盤となっています。
北欧インテリアの特徴

暮らしの知恵から生まれた北欧インテリアは、シンプルでありながら遊び心も兼ね備えているのが魅力です。
空間づくりの基本は、壁や床、天井の色など大きな面積を占める部分を、ホワイトやナチュラルカラーで統一し、シンプルで広々としたベースを作ること。
①自然の温かみ
そのシンプルなベースに、木製の家具や、動植物をモチーフにしたテキスタイルなど、森や湖といった豊かな自然をイメージしたアイテムを取り入れます。自然が身近にある北欧では、家の中でもその温かみを感じることで、心から安らげる心地よい空間をつくり出すのです。
②遊び心と明るさ
柄や差し色で遊び心のあるポイントを作るのも、北欧インテリアの特徴です。
長い時間、家の中にいても、楽しく明るい気持ちでいられる空間づくりをしています。
③心地よい灯り
1日のほとんどが薄暗い北欧では、照明やキャンドルも重要なインテリアアイテム。
日本のように広い面積を1つの照明で照らすのではなく、必要な場所に必要な分を用意しています。
明るすぎず暗すぎず、適度な照度が居心地の良さにもつながります。
そして、良いものを長く使う伝統が息づく北欧では、これらの要素を取り入れた「デザインはシンプルで飽きのこないもの」が世代を超えて愛され続けています。
北欧インテリアにおけるカーテンの重要性

カーテンを中心としたインテリアファブリックは、空間にほっこりとした温かさをもたらし、北欧インテリアをつくる上でなくてはならない存在です。
中でもカーテンは、お部屋の中で大きな面積を占めるため、何を選ぶかによってお部屋の印象が大きく変わります。
・光の調整と素材
カーテンは、日照時間の短い北欧で「自然光を最大限に活かす」ための重要な調整役です。
選ぶときは、光の調整をしてくれる素材かどうかに注目してみましょう。
たとえば、リネンカーテンは光を部屋の奥まで優しく広げ、部屋全体を明るく見せます。
同時にプライバシーも確保できるため、長時間室内で過ごす北欧の暮らしに最適です。
・アクセントと遊び心
シンプルで落ち着いた色調になりがちな北欧スタイルに、カーテンは「遊び心」をプラスする最適なアイテムです。
大胆なパターンや鮮やかな色柄を取り入れれば、空間の素敵なアクセントになります。
重要なのは、お部屋全体のトーンを崩さないこと。カーテンの色柄が主張しすぎないよう、ベースとなる家具や壁とのバランスを考慮しながら選びましょう。
良いものを長く愛着をもって使う北欧の風習は、カーテンも例外ではありません。上質で、何年経っても飽きのこないお気に入りの生地を選ぶことが、居心地の良さとスタイルの両方を手に入れる鍵となります。
北欧らしさを演出するカーテン選び4つのポイント
北欧らしいインテリアにするには、「色」「柄」「素材感」「機能性」が重要なポイントです。ここでは、北欧インテリアにマッチするカーテン選びのポイントを4つご紹介します。
①色|アースカラーもしくはカラフルな差し色を
北欧の空間づくりは、まずベースカラー(壁や床など)に白や明るいナチュラルカラーを用いて、開放的な土台をつくることから始まります。そして、アクセントカラー(ファブリックや小物)で個性を表現する、というのが基本的な考え方です。
この考え方でいくと、窓辺で大きな面積を占めるカーテンは、お部屋の色のイメージを決めるキーアイテムになります。
カーテンを落ち着いたベースカラーにするか、それともお部屋をパッと明るくする楽しい差し色にするかによって、コーディネートの印象がガラリと変わります。
・落ち着いた印象にするならカーテンは「アースカラー」

家具や小物などで差し色を取り入れたい場合には、カーテンは「アースカラー」を選ぶのがおすすめです。
具体的にはアイボリー、ベージュ、ブラウンなどです。
壁や天井を白で統一し、木製の家具を合わせている空間にはとても馴染みやすい組み合わせです。
このシンプルなベースに、ターコイズブルーやマスタードイエローといった鮮やかな色をクッションや小物で控えめに取り入れると効果的です。見た目に楽しさを加えつつも、北欧スタイルのシンプルさと温かみを損なわない、洗練された空間に仕上がります。
・カーテンを空間の「差し色」に

お部屋の中に楽しげな雰囲気をプラスしたい場合は、カーテンを空間のメインの差し色にするのがおすすめです。
北欧インテリアでよく使われるのは、ブルー、グリーン、イエローなど、北欧の豊かな自然や光を感じさせるカラフルな色です。
ただ、カーテンを「差し色」とする場合には、お部屋全体で使用する色を絞ることが大切です。色の使いすぎはコーディネートが難しく、ごちゃごちゃとした印象になってしまいます。
カーテンに使われている色と小物の色を合わせることで、まとまりのある空間に仕上げることができますよ。
②柄|自然や動物モチーフで取り入れる「遊び心」

北欧では、暗い冬の中でも明るさを感じさせるポップなデザインが多く取り入れられています。
自然や動物をモチーフにしたものや、幾何学模様などが代表的。
ファブリックで表現される北欧デザインは、ほっこりとしたぬくもりと楽しさを演出できます。
カーテンのように面積が大きいファブリックで北欧柄を取り入れると、お部屋にいきいきとした表情をプラスできます。
③素材|ナチュラルなムードを演出する「自然素材」

北欧スタイルのカーテンで人気を集めるのが、リネンやコットン(綿)などの自然素材です。
自然素材がもつ最大の魅力は、光をやわらかく通すこと。ナチュラルで穏やかな質感がお部屋に安らぎをもたらします。特にリネンのカーテンは、光を優しく拡散させ、お部屋全体をふんわりとした明るさで包み込む効果があります。
一方で、自然素材にはお洗濯による「縮み」や「色褪せ」といったトラブルに注意が必要です。
北欧の考え方では、こうした風合いや色合いの変化も、素材が持つ自然な魅力として捉え、その過程を楽しみながら長く使うことが大切にされています。
時間とともに風合いが増していく自然素材のカーテンは、ナチュラルな雰囲気を醸し出す北欧インテリアにとてもよく合いますよ。
自然素材に挑戦したいけど、扱えるか心配・・・という方は

自然素材は気になるけど、「自宅で洗濯できるものがいいな…」という方におすすめなのが、ジアスの「ウォッシャブルリネン」シリーズ。
特殊な技術でリネンとポリエステルを複合し、天然繊維特有の収縮を抑えるジアスオリジナルの新素材を採用しています。
ポリエステルにはリサイクル原料を使用し、環境にもやさしい。
自然素材が持つデメリットを気にせず、リネンの美しい光の拡散効果を、気軽にお試しいただけます。
④機能性|快適な暮らしに必要なカーテンの「機能性」

ここまでカーテンの色や柄について触れてきましたが、快適な暮らしにはその空間に合った「機能性」も重要です。
大きな通りに面した窓なら外からの視線が気になるし、太陽の光がよく入る窓なら明るさや紫外線対策も気になりますよね。
北欧らしい色柄のカーテンを見つけたら、機能面も併せてチェックして、満足度の高いカーテン選びを実現しましょう。
機能性については、ほかのコラムで詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ジアスおすすめ!北欧インテリアに合うカーテンコーディネート
北欧カラーの爽やかコーディネート

ホワイトベースの生地に、ブルーとイエローの配色が北欧らしさ満点のドレープカーテン。
窓辺に吊るだけで、お部屋全体が明るく楽し気な雰囲気になり、自然を感じる心地よさも兼ね備えています。
レースカーテンには、先述したシンプルなウォッシャブルリネンを合わせました。リネンが持つやわらかい質感と光の拡散効果を取り入れることで、デザイン性と機能性を両立させたコーディネートです。
自然を感じるグリーンコーディネート

植物モチーフの柄×グリーンカラーの組み合わせは、お部屋に森林の中にいるようなリラックス感をもたらし、自然でやさしい空間を作り出します。
こちらのコーディネートのように、ドレープカーテン・レースカーテンの両方に柄が入っている場合は、色味を統一させることで、柄同士が主張しすぎず、窓全体が奥行きのある馴染みの良いコーディネートに仕上がります。
特に、グリーン系のカーテンは、観葉植物などのインテリアグリーンとの相性が抜群です。
ポップで楽しさ溢れるコーディネート

「北欧らしい大胆な柄を取り入れたいけれど、お部屋がポップになりすぎないか心配…」という方には、レースカーテンで柄を取り入れるのがおすすめ。
窓側に柄物のレースカーテンを配置することで、太陽の光が透過し、柄が主張しすぎずふんわりと優しい印象になります。
ドレープカーテンは無地やシンプルなテクスチャーで控えめにすることで、レースカーテンの柄がしっかりと引き立ちます。
大胆な柄でも失敗なく、お部屋に楽しさと明るさをプラスできますよ。
北欧インテリアで暮らしに楽しさを

今回は、北欧インテリアに合うカーテンの選び方やおすすめコーディネートをご紹介しました。
厳しくも美しい自然の中で、日々を楽しく明るく暮らすための知恵が詰まった北欧インテリアは、日本の住まいにも積極的に取り入れられるのが魅力です。
窓辺のカーテンを変えるだけで、お部屋に温かみのある雰囲気が加わり、心から安らげる居心地の良さを感じられるはずです。
ぜひこの記事を参考に、あなたのお気に入りの一枚を見つけ、暮らしを豊かに彩る北欧の知恵を日々の生活に取り入れてみてください。
もし、ご自宅にどんなカーテンが合うかお悩みでしたら、ジアスにご相談ください。
お客様一人ひとりの理想のイメージに合わせて、最適なスタイルをご提案いたします。




