フラットカーテンで後悔しない!選び方のポイントを解説
ヒダがなく、カーテンレールからすとんと落ちるシルエットが、自然体で美しいフラットカーテン。
カーテンといえば、ヒダのあるカーテンを想像する方も多いかと思いますが、最近ではラフで抜け感のある印象のフラットカーテンも人気のスタイルです。
おしゃれなイメージのあるフラットカーテンですが、なんとなく購入してしまうと、後で「失敗した!」ということになりかねません。そうならないためにも、きちんとポイントを確認した上で取り入れましょう。
フラットカーテンを楽しんでもらうために、注意してほしいポイントや、フラットカーテンにおすすめのデザインもあわせてご紹介します。
ぜひフラットカーテンを取り入れて今までとは違うお部屋作りを楽しんでみてくださいね。
フラットカーテンとは?
ヒダを取らないカーテンのことをフラットカーテンと呼びます。
カーテンレールに1枚の布をそのまま掛けたように、自然体でゆるやかなウェーブが魅力的。ヒダのある一般的なカーテンよりも、ラフですっきりとした印象を与えてくれます。
フラットとはいえ、ゆとりをもたせて若干のウェーブをつくることでより美しいシルエットが生まれます。ジアスでは、カーテンレールの幅に対して1.3倍の仕上がり幅を推奨しています。
例:200cmのカーテンレールの場合
200cm×1.3=260cm
仕上がり幅はゆとりをもって、260cmがおすすめです。
幅の倍率によって見た目の印象や開閉時の操作性が異なります。そのため、倍率に迷ってしまう方は、ショールームなどで実物を見ながら決めるとよいでしょう。
フラットカーテンにするメリット
フラットカーテンにするメリットはたくさんありますが、今回は3つに絞ってご紹介します。
①お部屋を広く見せることができる
フラットカーテンはヒダの凹凸がない分、すっきりした見た目になり、お部屋が広く見えることが特徴です。
また、ヒダがない分、カーテンに家具などをギリギリまで近づけて置くことができます。狭小住宅やワンルームマンションだと嬉しいポイントですよね。
②お気に入りのデザインをきれいに見せてくれる
お気に入りのデザインをフラットカーテンで仕上げると、素材感や柄を引き立たせてきれいに見せることができます。
大きい柄や模様がある場合は、インテリアのアクセントとしてアート感覚で楽しむことができます。
また、シンプルな無地の場合も、生地に使われている素材の良さが感じられやすいかと思います。特に、天然素材はナチュラルな風合いが全面に出て、とても心地よく感じるのでおすすめです。
③価格を抑えられる
フラットカーテンは、生地を使用する量が少ないので、比較的お求めやすい価格で購入できます。ヒダのあるカーテンの場合はカーテンレールの幅に対して1.5〜2倍の生地を使用するのに対し、フラットカーテンの場合は1〜1.3倍程度。
特に、デザインが魅力的な輸入品のレースカーテンは高価な生地も少なくありません。フラットカーテンにすることで、デザインをきれいに見せることができ、費用も抑えられるのは嬉しいですね。
※メーカーや生地によってはこの限りではない場合もございますので、事前にご確認ください。
フラットカーテンで後悔しやすいケースと解決策
メリットが多く、おしゃれな印象になるフラットカーテンですが、なんとなく購入すると失敗してしまうことも…。
でも、じつは事前に知っていれば対処できることばかりなんです。ここでは後悔しやすいケースに対する解決策をご紹介します。前もって確認しておいてくださいね。
Case1 カーテンを両サイドに寄せたときのおさまりが悪い
フラットカーテンはヒダがないため折りたたみづらく、おさまりが悪い場合があります。
両サイドに生地を寄せたいのに反発して中央に戻ってきてしまうなど、ストレスに感じる場合もあるかもしれません。
解決策① 「Aフック」にする
フラットカーテンを両サイドに寄せたときのおさまりの悪さは、「Aフック」を選ぶことで軽減できます。
カーテンを選ぶ際には、まず「フックの種類」に注意することが大切です。
一般的にカーテンを購入すると、生地をカーテンレールに吊るすためのカーテンフックが付属します。
カーテンフックにはAフックとBフックの2種類があり、それぞれ役割が異なります。
・Aフック=カーテンレールを見せる
Aフックは、カーテンレールがカーテンの生地で隠れない高さのフックです。
カーテンレールをあえて見せたい装飾レールや、窓側にかけるレースカーテンなどに使用します。カーテンレールに生地が当たらないので、生地上部の擦れ防止にもなります。
・Bフック=カーテンレールを隠す
Bフックは、カーテンを広げたときにカーテンレールが隠れる高さのフックです。
カーテンレールをあまり目立たせたくない場合や、カーテンレールとカーテンの隙間からの光漏れが気になる場合に、室内側のカーテンに使用します。
ヒダがなく、ただでさえたたみにくいフラットカーテン。カーテンレールの前後にウェーブを作りながらたたむため、Bフックにするとカーテンレールの上部が接触して可動の妨げになってしまいます。
フラットカーテンにする場合はAフックを選ぶようにしましょう。
最近では、アジャスターがついていて、AフックとBフックのどちらにも対応できるタイプが多く見られます。しかし、BフックでサイズがぴったりのカーテンをAフックに変更してしまうと、アジャスターを下げた分だけ全体の丈も下がり、窓サイズにぴったり合わなくなる可能性があります。作り直しとなってしまわないように、事前にフックの形状も確認しておくとよいでしょう。
解決策② 形態安定加工をかける
形態安定加工とは、カーテンのウェーブをきれいに出すための熱処理のことをいいます。
しっかりと形が付く形状記憶加工とは異なり、ゆったりとした自然なウェーブを出してくれます。
フラットカーテンは、形態安定加工をかけることでウェーブを作りやすくなり、カーテンを両サイドに寄せたときにきれいに束ねることができます。形態安定加工をかけていないと、生地が広がりやすくなり、特にカーテン上部のおさまりが悪くなってしまいます。
※フラットカーテンは形態安定加工をかけない場合が多いのですが、ジアスではフラットカーテンにも形態安定加工を施すことを標準としています。形態安定加工ができない生地もございますので、事前にスタッフにお尋ねください。
解決策③ 「タッセル」を活用
カーテンのおさまりが悪いときは、「タッセル」を使用しましょう。
一般的にカーテンを購入すると、同じ生地で作られたタッセルが付属するケースがほとんどですが、デザイン性の高いタッセルに替えるだけで、インテリアのアクセントにもなりますよ。
※ジアスでは、厚手のドレープカーテンを購入すると、共布のタッセルが付属します。(JIASTEXPREMIUMシリーズの場合は、ロープタッセルもお選びいただけます。)
両開きの場合には2枚、片開きの場合には1枚お付けしておりますが、レースカーテンには付属しておりません。必要な場合は有料でお付けすることも可能ですので、スタッフまでお尋ねください。
Case2 ドレープカーテンとレースカーテンをどちらもフラットカーテンにすると干渉してしまう
ヒダがないフラットカーテンは、カーテンレールの前後の空間を使って開け閉めされます。ゆとりを持った倍率の幅で作るとその分ウェーブも大きくなり、窓側のカーテンと室内側のカーテンが干渉しやすくなります。
室内側のカーテンのみを開けて両サイドに寄せたいのに、窓側のカーテンまでつられて開いてしまったりと、煩わしく感じるかもしれません。
解決策① 幅のゆとりを小さくする or 一方のカーテンをヒダありの仕様に変更する
フラットカーテン同士の干渉が気になる場合は、両方または一方のカーテン幅のゆとり(倍率)を小さめにして、ウェーブを小さくしてみましょう。
窓側のカーテンと室内側のカーテンをどちらもフラットカーテンにすると、前後の空間を使用するためぶつかりやすくなります。つまり、ヒダの倍率を下げてウェーブを小さくしてあげることで、それぞれが使用する前後の空間も小さくなり、干渉しにくくなるのです。
または、一方のカーテンをヒダありの仕様にするとたたんだ時のおさまりがよくなるので、前後の生地の干渉を軽減できますよ。
解決策② カーテンレール取付時にエキストラブラケットを活用する
カーテンレールを取り付ける際、エキストラブラケットを使用することで2本のカーテンレールの間隔を通常より少し広めに取ることができます。前後の空間を取れるので、開け閉めの際に生地同士が干渉してしまう場合は検討してみてはいかがでしょうか。
Case3 Aフックにすると光漏れが気になる
Case1でもお伝えした通り、フラットカーテンの開け閉めには「Aフック」を推奨しています。
しかし、Aフックはカーテンレールを見せる仕様のため、カーテンレールとカーテン上部の間に若干の隙間が生じます。
カーテンレールの位置や日当たりの度合によっては、隙間が気になる場合もあるかもしれません。
アジャスターフックを多少調整して軽減することも可能ですが、完全に光漏れをなくすには限界があります。
解決策① カーテンレールの位置を調整する
カーテンレールを少し高めの位置に設置することで、光漏れを軽減させることができます。
しかし、カーテンを購入した後では対処が難しいこともあります。カーテンを購入する際には、カーテンレールのランナーの高さを測り、それに合わせてカーテンの長さを決めます。カーテンを取り付けた後に光漏れが気になるからといってカーテンレールの位置を高くすると、カーテンレールを高くした分だけカーテン全体の丈も上がり、寸足らずになってしまう可能性があります。
特に日当たりの良い窓辺では光漏れが気になりやすいので、事前に日当たりを確認してから、カーテンレールの位置を決めるとよいでしょう。
フラットカーテンをもっと楽しもう
お部屋にフラットカーテンを取り入れると決まったら、カーテンのスタイルやカーテンレールを工夫してみるのはいかがでしょうか。少し工夫するだけで、フラットカーテンの良さが際立ちますよ。
・フロントレースにする
レースカーテンを室内側に取り付けるスタイルのことをフロントレースと呼びます。
フロントレースにすると、レースカーテンの模様が美しく浮かび上がり、おしゃれでやさしい印象になります。
大きな柄や模様のときにおすすめしたいフラットカーテン。お気に入りのデザインを主役にしたコーディネートをしてみませんか。
・装飾レールにする
フラットカーテンにおすすめなのが、装飾レールとのコーディネート。
カーテンに凹凸がなくすっきりとした印象なので、カーテンレールをアクセントとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
装飾レールとはデザインを重視して作られたカーテンレールのことです。ランナー部分がリングタイプのもの、カーテンレール両端のキャップにデザイン性があるものなど、それぞれこだわりが見られます。
お部屋の家具やインテリアのテイストとリンクさせると、統一感が生まれますね。
フラットカーテンにおすすめのデザイン3選
ジアスでは機能性を重視したシンプルなカーテンから、輸入品ならではのダイナミックなデザインのカーテンまで幅広く取り揃えています。
今回は、より素材感や柄を引き立てられるデザインでフラットカーテンにおすすめの商品を3つご紹介します。インテリアのアクセントとして、アート感覚で取り入れてみてはいかがでしょうか。
JD247|他にはないダイナミックなデザインが魅力
ダイナミックなボタニカル柄のプリントレースカーテン。
大胆なデザインと配色は他では出会えない特別な商品です。光の透過によってまろやかな色合いに変化し、時間とともに異なる表情を楽しめます。麻ならではのナチュラルな糸節やシワ感が心地よく、経年とともにその風合いが一層増していきます。
JD250|上品なナチュラル空間を演出してくれる繊細なデザイン
上品なパールの光沢感が美しいボタニカル柄のオパールプリント。ベルベット生地のようなベースクロスは、透け感のコントラストによってデザインを際立たせます。艶やかな質感が高級感をもたらし、洗練されたナチュラル空間を演出します。
JD290|床に映りこむシルエットがまるで海の中を漂うかのよう
おだやかなウェーブ柄をカット技法で表現したレースカーテン。少し肉厚のベースクロスはカットによって透け感のコントラストを際立たせています。光の差し込みから床に映りこむシルエットが美しく、まるで海の中を漂っているかのよう。そんな幻想的なひとときをお楽しみください。
まとめ
いかがでしたか?
フラットカーテンは、デザインや素材感をきれいに見せてくれたり、ラフですっきりとしたスタイルが魅力です。
ただし、下調べなしでフラットカーテンにすると、のちのち買い替えが必要になるケースもあるようです。今回ご紹介したケースはどれも事前に解決策を知っておくことで、防ぐことができるものばかりです。
事前にしっかりと確認して、後悔のないフラットカーテン選びをしましょう。
自分で選ぶのは不安という方や、プロと相談しながら決めていきたいという場合には、お気軽にジアスへご相談ください。
今回ご紹介した内容もふまえつつ、お客様にぴったりのスタイルをご提案いたします。
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