気になるカーテンの隙間と光漏れ。その原因と対処方法
寝室やシアタールームなど、お部屋によっては光漏れを抑えたい場合もありますよね。
遮光のカーテンにしたからOK!と思っていたら、窓上部や下部の隙間から光が漏れている!なんてことも。
光漏れはお部屋の用途によっては気になり始めると気になって仕方ないですよね。
今回は、そんなカーテンの隙間と光漏れの対処方法をご紹介します。
これからカーテンを選ぶという方も、是非参考にしてみてくださいね。
なぜカーテンに隙間が空くの?
きちんとサイズを測って買ったはずなのに、なぜ隙間ができて光漏れしてしまうのでしょうか?
まずはその理由をご紹介します。
①カーテンの幅にゆとりがない
カーテンを注文するときに注意が必要なのが、カーテンの幅にゆとりを持たせること。
ゆとりを考慮せず注文してしまったり、ゆとりが足りない場合、両サイドや中央に隙間ができてしまいます。
カーテンにはヒダがあるので、採寸した幅よりもゆとりを持たせたサイズで注文する必要があるのです。
②カーテンの丈が短い
カーテンの丈が短い場合も、裾の方の隙間からの光漏れが発生してしまいます。
リビングなどの掃き出し窓は床まで窓があるので、しっかり採寸する必要があります。
海外ではポピュラーなカーテンの裾を床まで垂らすスタイルは特に光漏れを抑えられますが、床に垂れている分ほこりが溜まりやすいというデメリットも。
どうしても裾からの光漏れを抑えたい!という場合にはピッタリですが、採用には注意が必要です。
基本的には床から0.5~1cm程度短く作ることで、ギリギリ床に当たらず光漏れも最小限に抑えることができます。
腰高窓の場合も、光漏れしないように長めに作るのが一般的です。
太陽の光は上から下へ射すので、丈が短いと裾から光漏れをしてしまいます。
③カーテンの素材の特性
カーテンの生地によっては、しわやクセが付きやすく、使用しているうちにサイズが変わってしまうものがあります。
よく知られているところでいえば、リネンカーテン。
リネンカーテンは柔らかい質感のナチュラルな風合いが魅力ですが、その反面クセが付きやすく、湿気や乾燥で伸び縮みが発生します。
例えばカーテンを左右に開いて長期間タッセルでまとめたままにしていると、いつの間にかクセが付いて中央部に隙間ができてしまうことも...
リネンカーテンのような自然素材は、そんな変化も自然な風合いとして楽しめるカーテンです。
しかし、光漏れをできるだけ抑えたい場合は化学繊維(ポリエステルなど)のカーテンを選んだ方が安心かもしれません。
④カーテンレールの隙間
カーテンレールは上部が空いているものが多く、そこから光漏れしてしまうことも。
カーテンを正面付けする場合には、壁とカーテンの間にも隙間ができます。
窓枠より高く、横幅も広く取り付けることで光漏れを軽減することができるので、カーテンだけではなくレールの取り付けも考慮しましょう。
隙間ができやすい場所ってどこ?
光漏れしやすい場所は、下記の4ヶ所が挙げられます。
・カーテンレールの上
・カーテンの裾
・カーテンの両サイド
・カーテンの中央(両開きカーテンの場合)
それぞれの場所によって対策方法が異なりますので、まずはどこの光漏れが気になるかを確認し、次でご紹介する対処方法を試してみてください。
場所別|隙間と光漏れの対処方法
■カーテンレールの上
カーテンレールが窓の木枠に付いていたり、窓枠から近い距離に設置していると、上部からの光漏れが気になる場合があります。
・対処法1:カーテンレールにカバートップを取り付ける
カーテンレールの上部を隠すことができる、カバートップを取り付けるという方法です。
上部を隠すことで光を遮断でき、光漏れを抑えることができます。
カーテンレールの上部からの空気の流出を抑え、省エネ効果を高めるという効果も期待できます。
カバートップに対応しているカーテンレールであれば、後付けでも簡単に設置することができますよ。
・対処法2:カーテンボックスを取り付ける
カーテンボックスとは、カーテンの上部やカーテンレールを隠すことのできるボックス状のものを指します。
カーテンレールをすっぽりと覆うことができるので、上部からの光漏れが気になりません。
・対処法3:カーテンを窓枠を覆う正面付けで取り付ける
カーテンを窓枠の中に付ける方法(内付)は、見た目はスッキリしますが光漏れが発生しやすい取付方法です。
一方窓枠の外側に取り付ける正面付けは、窓を覆うように取り付けるため光漏れを抑えることができます。
最近は天井近くの位置に取り付ける方法も人気があります。
窓を大きく見せることができて、窓まわりが華やかになるうえ、光漏れもしっかり抑えることができます。
できるだけカーテンレールの上部からの光漏れを抑えるには、カーテンレールを取り付ける位置にも注意。
あまり窓枠に近いと隙間から光が漏れる場合があるので、10cm以上高い位置で取り付けましょう。
・対処法4:カーテンのフックを調整する
カーテンレールは動かせないけど、光漏れは抑えたい・・・。
そんな場合には、カーテンのフックで調整するのがオススメです。
フックを自在に調節できるアジャスターフックを使えば、簡単に対策することができます。
カーテンレールを隠せるくらいの高さまで持ち上げれば、カーテンレールとカーテンの隙間からの光漏れを防ぐことができますよ。
今使っているカーテンをフックで調整する場合、注意したいのが丈。
上部へ持ち上げると、その分裾も上がってしまいます。
腰高窓で元々長さに余裕がある場合は問題ないのですが、掃き出し窓や窓枠内に取り付けているカーテンの場合は、裾からの光漏れも注意しながら調整するようにしましょう。
■カーテンの裾
カーテンの丈が短い場合、裾から光漏れしてしまうことがあります。
・対処法1:丈をしっかり確認して注文する
丈については購入時にしっかり確認しておきましょう。
掃き出し窓の場合は床からマイナス0.5~1cm程度が床に当たらず、光漏れを最小限に抑えることができます。
腰高窓の場合、窓枠の下はプラス15cm程度で注文するのがオススメです。
・対処法2:カーテンのフックを調整する
上部の対処法でもご紹介したカーテンのフックは、裾の隙間においても役立ちます。
フックを調節することで、丈を長くすることができるのです。
ただ、フックでの調節は4cm程度が限度。
あまりに短くフックで調節できない場合には、カーテン自体を買い替えることも検討した方が良いかもしれません。
■カーテンの両サイド
カーテンの両サイドも意外と光漏れが発生します。
後付けで対処できる方法もありますので、早速ご紹介します。
・対処法1:リターン仕様のカーテンにする
リターンとは、カーテンをサイドまでコの字型に取り付ける方法です。
サイドまでしっかりとカーテンが覆うので、横の隙間からの光漏れを防ぐことができます。
リターン仕様のカーテンにする場合は、通常のカーテンの幅にリターン分をプラスしたサイズでカーテンを作る必要があります。
既存のカーテンレールにリターン用の金具を取り付ければ簡単にリターン仕様のカーテンレールにすることができます。
リターン用金具に対応しているカーテンレールを使用していれば後付けでも対応ができますが、その場合カーテンの幅が足りなくなる可能性も。
カーテンの幅が足りないと中央が空いてしまい、また別の場所で光漏れを起こしてしまいます。
後付けでリターンを検討する場合は、下記の2点を確認しましょう。
・リターン金具に対応しているカーテンレールか?
・リターンにしてもカーテンの幅は足りているのか?
ドレープカーテンの1番端のフックを外し、レースカーテンの端の固定ランナーに差し込むことで簡易的にリターンを作ることもできます。
この場合も、幅が足りずに中央に隙間ができてしまう可能性があるので注意して試してみてくださいね。
・対処法2:リターンマグネットを使用する
リターン仕様のカーテンでカーテンレール付近の光漏れを防いでも、裾にいくにつれて広がってしまう場合があります。
そうすると裾付近の両サイドからの光漏れが気になることも。
そんなときは、リターンマグネットを併用することで解決します。
リターンマグネットは、本体をビスで壁面に取り付け、カーテンをマグネットで挟むことで固定するアイテムです。
両サイドがすっきりと収まるので、リターン仕様のカーテンの意匠性も向上します。
リターンマグネットは壁に穴を開けて取り付けます。
事前に穴を空けても問題ないか確認して検討しましょう。
・対処法3:カーテンレールを窓枠より長く設置する
これからカーテンレールを取り付ける場合は、窓枠よりも長く設置することをオススメします。
カーテンのサイドが窓枠から離れることで、光漏れを抑えることができます。
しっかり光漏れを抑えたい場合は、窓のサイズに左右20cmずつプラスすると安心です。
ただ、窓の周りにはエアコンやクローゼット、扉などの干渉がよくあります。
干渉するものがないか確認して取り付けるようにしましょう。
■ カーテンの中央(両開きカーテンの場合)
長時間左右に寄せて留めたままにしていたり、カーテンのゆとりが足りない場合など、中央に隙間ができてしまうことがあります。
簡単に取り入れられる方法もありますので、さっそく試してみましょう。
・対処法1:クリップやマグネットを活用する
簡単にできる対策として、クリップやマグネットで留める方法があります。
人目が気にならないところであれば洗濯ばさみでも代用できますが、最近ではカーテン用のかわいいクリップなども多く見かけます。
せっかくなら光漏れが抑えられて、見た目もときめくアイテムを取り入れてみてはいかがでしょうか。
・対処法2:マグネットランナーを使用する
左右のカーテンをしっかりと留めることができる、マグネットランナーを取り入れてみましょう。
ランナーとはカーテンをカーテンレールに引っかけるために、レールに付いている部品のことを言います。
マグネットの力で中央をしっかりと引っ付けることができるので、中央がしっかり閉まらないときなどに有効です。
マグネットランナーはレールによって使用できるものとできないものがあります。
シンプルな機能性レールには使用でき、装飾性レールには使用できない場合が多いので、レールの形状をチェックして取り入れましょう。
これからレールを選ぶ方は、マグネットランナーが取り入れられるレールで絞ると安心です。
・対処法3:クセが付いてしまっている場合はクセ取りをする
しばらくカーテンを開けてタッセルで留めたまま放置していると、クセが付いてしまってカーテンを閉めた際に中央に隙間ができてしまうことがあります。
その場合には、水分を使ってクセ取りをしましょう。
霧吹きやスチームアイロンの蒸気を当てて伸ばすことで、クセが改善されて隙間を軽減できます。
隙間と光漏れを抑えて、心地よいお部屋作りを
いかがでしたでしょうか。
新築の場合や、カーテンレールの付け替えを検討している場合、設置前にしっかりと対策を練っておく必要があります。
ジアスならカーテンの生地やカーテンレール選びから、採寸、取り付け方法のご提案、設置まで対応することができます。
お客様の住まい方に合ったご提案をいたしますので、是非一度ご相談ください。
すでにカーテンを取り付けているけど光漏れが気になる!という場合にも、自宅にあるものでできる対策もありますので、是非一度試してみてくださいね。