完全遮光と遮光1級の違いは?睡眠の質を高めるカーテンの選び方を解説
夜、外の街灯がまぶしくてなかなか寝付けなかったり、休日の朝もう少し寝ていたいのに太陽の光で起こされてしまったりすることはありませんか?
そんなお悩みを解決して、睡眠の質をぐっと高めてくれるのが、「遮光カーテン」です。
遮光カーテンを検討しているときに目にすることがある「完全遮光」や「遮光1級」という言葉。
名前は似ていますが、実はその性能には大きな違いがあり、選び方を間違えると「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうことも。
今回は、インテリアアドバイザーの視点から、これら2つの違いを解説し、あなたの生活スタイルに合わせた遮光カーテンの選び方をご紹介します。
この記事でわかること
- 完全遮光と遮光1級の違い
- 遮光カーテンがもたらす5つのメリット
- 失敗しない選び方とサイズ選びの注意点
- 後悔しないための注意点と解決アイデア
完全遮光と遮光1級はどう違うのか?

「完全遮光」と「遮光1級」。
どちらもお部屋を暗くしてくれる頼もしい味方ですが、実は「光を遮るレベル(遮光率)」と「カーテンの作り方(構造)」に大きな違いがあります。
それぞれの違いや使い心地を見ていきましょう。
ほんのりやさしい明るさを感じる「遮光1級」(遮光率99.99%以上)
遮光1級とは、日本インテリア協会(NIF)が定めた基準で「遮光率が99.99%以上」のカーテンのことです。
「99.99%なら、ほぼ真っ暗なのでは?」と思ってしまいますが、実は人間の目はとっても優秀。
実際に吊るしてみると真っ暗闇になるわけではなく、「隣にいる人の顔の表情がなんとなく分かる」というレベルの暗さになります。
そのため、真昼の強い日差しを受けるとカーテン越しにぼんやりと光を感じたり、選んだ生地の色が白やベージュなどの淡い色だと、少し光が透けて見えたりすることもあります。
この遮光1級の多くは、生地の中に「黒い糸(遮光糸)」を高密度に織り込むことで光を遮る仕組みになっています。
特別な加工をしていない分、普通のファブリックと同じようにやわらかくしなやかで、窓辺に吊るしたときにヒダがキレイに出やすいのが大きな魅力。
「真っ暗すぎると朝が来たことに気づけなくて不安」「インテリアになじむ、やわらかい風合いのカーテンが欲しい」という方には、この遮光1級が心地よくフィットしてくれますよ。
参考:一般社団法人日本インテリアファブリックス協会(NIF)「遮光カーテンの性能表示について」
光を完全にシャットアウトする「完全遮光」(遮光率100%)
完全遮光とは、文字通り「遮光率が100%」、つまり生地自体から光を「一切通さない」もののことを指します。
遮光1級との数値的な差はわずか0.01%未満ですが、お部屋の暗さは大きく変わります。
たとえ外がカンカン照りの真夏であっても、カーテンを閉め切れば、お部屋の中をまるで映画館のような「完璧な真っ暗闇」へと導きます。
どうしてそこまで光を遮ることができるのかというと、秘密はカーテンの裏側にあります。
完全遮光の多くは、生地の裏面に「アクリル樹脂」をコーティングしたり、特殊なフィルムを貼り付けたりして、物理的に光の通り道をふさいでいます。
ただ、その仕様上、どうしても生地が少しゴワゴワと硬く感じられたり、裏面がビニールのような手触りになったりすることも。
購入前にはこの独特の質感を頭に入れておくと安心です。
「夜勤があって昼間に深く眠りたい」「外の街灯や車のライトを完全に消し去りたい!」という方には、この完全遮光が頼もしい味方になってくれます。
なぜいま、遮光カーテンが求められるのか?
単に「お部屋を暗くしたい」という理由だけでなく、現代の暮らしの中で遮光カーテンが果たす役割はとても大きくなっています。
特に、完全遮光や遮光1級といった高機能なカーテンは、お部屋の居心地をワンランクアップさせてくれる、すぐれモノ。
ここでは、毎日をもっと快適にするために、遮光カーテンがどんな活躍をしてくれるのかをご紹介します。
ぐっすり眠ってすっきり目覚める、理想の睡眠環境づくり

遮光カーテンを選ぶ最大のメリットは、やっぱり睡眠の質を向上させてくれるサポート力です。
私たちの体は、周囲が暗くなることで眠りのホルモンが分泌され、自然と深い眠りにつくようにできています。
一方、外の街灯がまぶしかったり、車のライトが差し込んできたりすると、脳が「朝だ!」と勘違いして目が覚めてしまうことも。
遮光性の高いカーテンでお部屋の暗さをしっかりキープすることは、忙しい毎日の中で、短時間でも心と体を深く休めるためにとても大切なポイントになります。
夏のうだるような暑さを防ぎ、電気代をセーブ

遮光カーテンは、まぶしい光だけでなく「夏のジリジリとした熱」を遮るのにも大活躍してくれます。
実は、夏にお部屋が暑くなる最大の原因は、窓から入ってくる太陽の熱。
遮光カーテンを閉めておけば、外からの熱気を窓際でしっかりガードして、冷房の冷たい空気を効率よくお部屋に行き渡らせることができます。
エアコンの設定温度を無理に下げる必要がなくなるので、気になる夏の電気代を抑えられるのがうれしいですよね。
冬の窓際からの冷え込みをブロックして、あたたかさをキープ
冬になると、暖房をつけているのに「なんとなく足元がスースーする」と感じることはありませんか?
それは、お部屋のあたたかい空気が窓ガラスに触れて冷やされ、冷気となって足元へ流れてくるからです。
生地がしっかりとした遮光カーテンは、窓とお部屋の間に「空気の防壁」を作り、この冷気の広がりをブロックしてくれます。
暖房のぬくもりを外に逃がさずお部屋のポカポカを維持してくれるので、冬の寒さ対策としても非常に頼もしい存在です。
大切な家具やフローリングを、日焼けや色褪せから守る
お気に入りの家具やフローリング、畳などは、長年直射日光を浴び続けると、どうしても色褪せたり痛んだりしてしまいます。
日焼けの原因になる紫外線は、人間のお肌だけでなくインテリアにとっても大敵。
遮光率の高いカーテンは、実は有害な紫外線をカットする力も優秀です。
お出かけの間などにカーテンを閉めておくだけで、大切なインテリアを日焼けのダメージから守り、長くキレイな状態に保つことができます。
夜も安心!外からの視線をシャットアウトしてプライバシーを守る

人通りの多い道路に面したお家や、お隣との距離が近い住宅密集地では、外からの視線も気になりますよね。
一般的なカーテンだと、夜にお部屋の電気をつけたとき、外から中の人のシルエットがうっすら見えてしまうことがあります。
その点、光を外に漏らさない遮光1級や完全遮光のカーテンなら、室内をどれだけ明るくしていても外から中の様子が見えることはありません。
一人暮らしの方はもちろん、ご家族のプライバシーもしっかり守り、毎晩を安心して過ごすための心強い味方になってくれます。
遮光カーテン選びで失敗しない方法は?
ここまで遮光カーテンのメリットをお伝えしてきましたが、いざ購入するとなると、色やサイズなど「どう選べば失敗しないの?」と不安になりますよね。
お部屋に吊るしてから「こんなはずじゃなかった……」と後悔しないために、購入前にチェックしておきたい3つのステップをまとめました。
ステップ1:生地の「色」による遮光性の違いに注目する

実は、同じ「遮光1級」のカーテンであっても、選ぶ色によって光の通しやすさに違いが出ることがあります。
ブラックやネイビーなどの濃い色は光をしっかり吸収してくれますが、アイボリーやベージュなどの淡い色は光を反射・透過しやすいため、お部屋が少し明るく感じられることも。
そのため、遮光1級でよりしっかりとした暗さを求めるなら、濃いめの色を選ぶのが安心です。
一方で「完全遮光」の場合は、生地の裏面に樹脂コーティングを施して光を完全にシャットアウトしているため、表側の生地が何色であっても遮光性能に影響がないことがほとんどです。
お部屋を明るく見せるアイボリーやパステルカラーを選んでも、ばっちり真っ暗にできるのが完全遮光の強みです。
ステップ2:毎日を快適にする「機能」をチェックする
カーテンは一度買うと長く使うものだからこそ、遮光性以外の機能にも目を向けてみましょう。
たとえば、汚れたときに自宅の洗濯機で気軽に洗える「ウォッシャブル機能」がついているかどうかは、日々のお手入れのしやすさに大きく影響します。
特に完全遮光カーテンは裏面に樹脂加工がされているため、洗濯機で洗えるかどうか、お洗濯のルールは事前にタグや商品説明でしっかりと確認しておくのがおすすめです。
ほかにも、万が一の火災に備えた「防炎加工」や、外の騒音や室内からの音漏れをやわらげる「防音加工」など、暮らしの安心を高めてくれる機能がたくさんあります。
ステップ3:隙間を作らないために「サイズ」はいつもより慎重に測る

どれほど遮光性能の高い素晴らしいカーテンを買っても、窓とカーテンの間に隙間が空いていれば、そこから光が漏れて効果が半減してしまいます。
遮光カーテンの力を最大限に発揮させる最大のコツは、「窓枠よりも少し大きめのサイズ」を選ぶことです。
カーテンレールの幅に対して少しゆとりを持たせるのはもちろん、丈の長さも掃き出し窓の場合は床すれすれに、腰窓の場合は窓枠の下をしっかり覆う長さに設定しましょう。
上下左右からの光漏れを徹底的にブロックするために、購入前の採寸はいつも以上に慎重に行うのが鉄則です。
遮光カーテン導入時の注意点とは?

完全遮光や遮光1級のカーテンはとても便利ですが、そのすぐれた性能ゆえに、ちょっとした意外な落とし穴もあります。
知っておきたい注意点と、それをすっきり解決するアイデアをセットでご紹介します。
生地のゴワつきやニオイが気になる
完全遮光カーテンのように、裏面に樹脂コーティングが施されているタイプは、届いたばかりのときに特有の樹脂のニオイが気になることがあります。
また、生地にハリがあって少し硬いため、たたんだときにゴワついてしまい、きれいなヒダ(ドレープ)が出にくいことも。
ニオイに関しては、数日ほど風通しのよい日陰に干しておくだけで自然と気にならなくなります。
また、すっきり美しい窓辺をキープしたいなら、購入時に「形態安定加工」が施されたカーテンを選ぶのがベター。
生地が分厚くても裾が広がらず、均一なウェーブをずっと保ってくれます。
窓際の結露やカビが心配
遮光カーテンは、光だけでなく空気(湿気)も通しにくい特徴があります。
そのため、冬場などにカーテンを閉め切っていると、窓ガラスとカーテンの間に湿気がこもり、結露やカビが発生しやすくなることがあります。
「お気に入りのカーテンにカビが……」なんて事態を防ぐために、ちょっとした湿気対策を習慣にしてみましょう。
いちばん簡単なのは、朝起きてカーテンを開けたときに、窓を少し開けてお部屋の空気を入れ替えること。
これだけで結露はかなり抑えられます。
カーテン上部や横からの光漏れ対策も必要

生地自体が光を遮ってくれるからこそ、カーテンレールの上部や、左右の隙間、カーテン同士の合わせ目から漏れるわずかな光が、まるでレーザービームのように目立ってしまうことがあります。
この「隙間からの光」は、ちょっとした工夫で完璧にシャットアウトできます!
カーテンレールの上を覆う「カバートップ」を取り付けたり、カーテンの端を壁側にぐるりと折り込んで固定する「リターン仕様」で仕立てるのが効果的。
これだけで隙間風を防ぐ効果も高まるため、冷暖房効率がさらにアップして一石二鳥です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「遮光1級はどのくらい光を通さないの?」「わが家の窓にぴったりのサイズはどうやって測ればいいんだろう?」と迷ったら、ぜひ一度、ジアスに相談してみませんか?
ショールームでは、実際にたくさんのカーテン生地に触れていただきながら、ご自宅の窓に合わせた最適なプランを提案いたします。
色味や質感の細かな違いを、ぜひ体感してみてくださいね。



